4月28日に6ヶ月齢になったばかりの黒ラブを預かりました。既に、体重は21.5Kg。兄弟姉妹の中で一番大きな女の子です。
1、少し警戒心があるのか?子供の帰宅時に一声だけですが吠えます。
2、しかし、散歩で出会った人や犬には決して吠えたり近づいたりしません。
3、また、出会った人に飛びつく癖はなく、シットの姿勢を堅持します。
4、ただし、散歩での引っ張り癖は多少ついているようです。
5、また、室内では、ドドドッ!ドドドッ!と走り回ることもある女の子です。
以上が預かった黒ラブU号の現状です。
まず、第一に、驚いたのは、彼女は「アイコンタクト犬だった」ということです。委託式の途中から私をチラチラ。家に着いてからも、私を目で追い続けました。私が動けば彼女も動く。正に、彼女は金魚の糞。加えて、76回も顔をペロペロされました。常に私を目で追い、顔をペロリするところは、初代シベリアンハスキー犬を彷彿とさせます。また、足元で寝るのも全く同じです。ここまで慕われると、相手をしない訳にはいきません。
>あらーっ、この子は大人しいねー!
>まったく、犬に反応しないんだねー!
第二に、散歩で出会った人や犬に過敏に反応しないというのもハスキー犬に似ています。近所の飼い主さんも、シットして話が終わるのを待つU号に感心しきり。犬が苦手な犬も、U号の態度に安心して見つめ返していました。
と、彼女は外では、とってもお利口さんです。が、家の中では、すぐにドドドッ!ドドドッ!と駆けまわります。そういうお転婆な少女という一面も持ち合わせています。そういう元気さは、散歩では<引っ張り>として現れています。三つ目の特徴は、エネルギッシュな女の子ということです。
1、叱らず。
2、教えず。
3、従えず。
「アイコンタクト上手で、過敏性は高くないがエネルギッシュ!」-これが、黒ラブU号です。そういう6ヶ月齢の彼女と向き合う今月のテーマは『叱らず・教えず・従えず』です。
例えば、散歩での引っ張り癖。これについて「ノー!」と言うダメ出しをすることはしません。また、反転歩きをしてリーダーウォークを教えることもしません。ましてや、チェーンショックを用いて従わせることもしません。『叱らず・教えず・従えず』の<三ず主義>で対応します。
・胴輪を用いて引っ張れない状況を作る。
・それでも引っ張るようであれば、リードを首の下に回す。
・なお、引っ張るようであれば立ち止まる。
・U号が止まって「ウヌヌ!」と見上げたら褒めちぎる。
・そして、「Go!」で進み「Good!Good!」を繰り返す。
「リードを首の下に回す」というのは、かなり効果があります。その状況で、「アイコンタクト歩きをしたら褒める」を反復・継続すれば、1ヶ月で状況は大きく変わる筈です。そうして、散歩上手にして疲れさせれば、家の中でドドドッ!ドドドッ!と走り回る癖も矯正されるのでは?
「叱らず・教えず・従えずという対応ではよい子は育たない」という見方もあるでしょう。しかし、それは皮相な見方。叱ったり、教えたりすれば、確かに、手っ取り早く良い子を作出できるかもしれません。でも、それは安直なやり方。私は、自らの信念のままに<三ず主義>を貫きます。
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