2012年11月20日放送の「ペット大行進！どうぶつ君スペシャルGG」で変形性脊髄症のコーギーの闘病の様子が紹介されていた。変形性脊髄症とは怖い病気である。脊椎が変性性変化することで周囲の神経や臓器を圧迫。その影響で歩行困難や排泄障害という症状が不可逆的に進む。番組では、後脚の麻痺が進行して歩くことが困難になったコーギーが車椅子を手に入れることでフリスビーまでも楽しむ歩行を取り戻す過程が紹介されていた。
同日は朝から晴れ渡った良い天気。小春日和に誘われて「もみじ寺」として名高い永勝寺に出掛けた。臨時駐車場に停車して参道を歩きだすと前を歩く黒ラブが目に入った。山門をくぐろうとするとTVの中継車も一台、二台と確認された。RKB毎日放送の夕方ワイド番組「今日感テレビ」で放送される紅葉特集の取材だった。こうして、私らは、番組リポーターの磯田久美子さん（写真中央）と共に散策道を一周して紅葉を愛でるという経験をすることになった。そして、境内では車椅子のアリス君と交流するという経験も・・・。
＞お名前は？
＞アリスです。
＞歩けないのですか？
＞えー、後脚が完全に麻痺していて歩けません。
＞まあー！
＞自分で排泄もできなくなって４年です。
＞あらーっ！
＞でも、車椅子を装着すると喜んで歩き回りますよ。
動画は、歩行困難と排泄障害とを乗り越えて車椅子で永勝寺の庭を駆け回るアリス。門前で出会った体重21キロの黒ラブ２歳と仲良く暮らすダックスフントである。車椅子は、米国製。多分、K-9 Carts（後脚サポート用2輪車椅子）だと思われる。
＞外を駆け回ることが、この子のリハビリです。
飼い主さんが言っていたように、正に、アリス君は車椅子で外の世界への一歩を手に入れたのである。車椅子を装着した彼女の目は輝いていた。自らの意思で外を自由に歩き回ることは、犬にとっても人間にとっても元気の源。彼女の目は、そのように語っていた。
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