スリッパ犬になったXanti号
Xanti 第五集
第五集は、Xantiと過ごした最後の一ヶ月の記録。Xantiは、お母さんを追っかけて台所や洗面所へ。そして、スリッパの上で寝るようになりました。私には抱っこをせがむようになりました。抱っこして毛布を掛けられるのが大好き。とっても甘えん坊で大人しい盲導犬候補生。それが、Xanti号でした。
Xanti 第四集のオープニング画像
動画【Xanti 第四集】
第四集の冒頭は、五ヶ月を迎えたXantiの入浴(シャンプー)の様子。
盲導犬候補生を湯舟に入れる際の注意事項は、いきなり湯量を多くしないことです。最初は、水深10~20cmの湯量で水に対する恐怖心を和らげることが求められます。数回も体験を積めば、160リットルの湯量でも寛いで湯に浸かるようなります。
シャンプー嫌いにさせない為には、最後に、数分のマッサージタイムを設けること。優しくお尻とお腹をモミモミしてやれば、大抵の仔犬はウットリします。このウットリ体験が、次回のシャンプーを容易にします。仔犬にも、美容室並みのサービスが必要です。
なお、盲導犬候補生に対して《脚側歩行訓練》を要求することはしません。
>大事なことは、パピーウォーカーもパピーも散歩を楽しむこと。
>プラスでリラックス歩行が出来ることを目指す。
台湾に渡るまで余すところ一ヶ月。Xantiは、大志を胸にリラックス歩行に励みます。
Zanti 第三集 サムネイル
Zanti 第三集
Xanti は、5ヶ月を前にパピーコートデビューします。春祭りが行われているJRの駅、花見客でいっぱいの公園や日本の原風景を想わせる男ノ子焼きの里へと出かけます。
◇◇◇◇◇
「盲導犬候補生は、トイレ作法を3時間で覚えて3日で完全にマスターする」筈が・・・。なぜか、Xanti の覚えが悪かった。遊び疲れた彼は、トコトコとトイレサークルに入ってスコンと寝ることもしばしば。
>えっ、えっ、なんでー???
>そこは、ハウスじゃないよ!
>Xanti、出てきなさい!
そもそも我が家で飼った犬でトイレ作法を3時間で覚えなった犬なんていない。初代ハスキーなんて、僅か2時間後には「あそこでシッコしたらからご褒美ちょうだい!」とせがんだもの。で、トイレを検分すると《嘘シッコ》だった。普通は、子犬は《ご褒美欲しさにトイレサークルに向かう》もの。そして、寝床とトイレ場は、厳しく峻別するもの。Xantiは、この個人的な常識をいとも簡単に覆した。
後日、Xanti のPWさん宅を訪問しました。
>あれは、うちと同じトイレサークル!
>えー、あれは、Xanti のハウスです。
そこで初めて、《寝床とトイレ場峻別できなかったXanti の謎》が解けました。
Xanti、「この子は、覚えが悪い!」なんて思ってゴメンね。人にも犬にも、色々事情があるんだもんね。
さて、第四集は、いよいよ五ヶ月目に突入します。ご期待下さい。
Xanti 第二集のサムネイル画像
Xanti 第二集
Xanti は、すくすくと育って4ヶ月目を迎えます。苦手だった《リラックス待機》も徐々に上達。ついには、車が行き交う道路脇での《3分待機》に成功します。グレーチングの馴致では、(訓練のやり方が拙かったようで)グレーチングの上で寛ぐことを覚えてしまいました。
交換候補生であるXantiは、半年で旅立ちます。第三集では、5ヶ月目を迎えます。台湾に渡っても恥ずかしくないように、人大好きな犬に育てる為の取組みが続きます。