隣家の端で重大なことを思い出す!
私と盲導犬候補生X号が朝の散歩へ。X号は、玄関を出ると庭へとダッシュ。もちろん、狭い敷地の我が家だから、その距離は僅かに玄関ドアから4m程度。数歩+数歩で庭に辿り着いたX号は、ほぼ間髪を入れずに用を足す。
>シャーッ!
我が家は、東南角地にある。庭への出入り口は、玄関側と東の道路側に2か所ある。X号は、玄関側から庭を目指し、用を足し終わると直進して道路に出る。左折して定例の散歩コースへと向かう。そして、隣家の端で、私と盲導犬候補生X号は重大なことを思い出す。
>ウワーッ、大変だ!
>ウンチを忘れていた!
芝居がかった大げさな手振り・身振りに台詞。盲導犬候補生X号は、「えーっ!そうなの?」と私を見上げる。そして、我が家へと急ぎ足で引き返す。
>ワン!ツウ!ワン!ツウ!
ほどなく、庭の芝生にグニョグニュが現れ出でる。
引き返し作戦は我が家の犬が起源!
我が家の犬達の若い時の排泄場所は、室内トイレと庭、それと農道の3ヶ所。私達は、犬が老いると共に<メインの排泄場所を庭に>することにした。それは、犬の体力と介護の手間暇の両面からの選択だった。こうして、私らは、「如何にして無理なく自然に庭で排泄させるのか?」というテーマとそれぞれに向き合ってきた。
Step1、寝起に庭で排泄させる。
Step2、夕方も庭で排泄させる。
Step1は、朝30分の挑戦を一週間も継続すればクリアできた。問題は、Step2。朝と違って、庭をグルグル回りして粘るだけでは成功しなかった。色々と試行錯誤している内に、<家の周辺をミニ散歩して庭へと戻る>を繰り返せば、犬達が用を足すことを発見した。盲導犬候補生X号の「引き返し作戦」の起源は、元を糺(ただ)せば我が家の犬達にある。
5ヶ月齢の散歩コースは8の字!
さて、たっぷりと水を飲んで散歩に出ると、たとえ、出発時に庭で用を足していても<2、30分も歩けば次が>待っている。だから、5ヶ月齢の盲導犬候補生X号の散歩コースは8の字が基本。北コースを回って、一度、我が家の庭へ。そこで、念のために「ワン!ツウ!」を済ましてから南コースへ。盲導犬候補生達も、7、8ヶ月齢にもなれば0字の大回りでも失敗しなくなる。それまでは、少し、面倒ではあるが、散歩コースは8の字と決めている。
PS、旅立ちの日まで残すところ22日!
盲導犬候補生X号は、4月中旬過ぎに旅立つ。その日まで、残すところ22日。せめて、ワンツウ・マスターの称号を持たせて送り出したい。引き返し作戦と8の字作戦が功を奏すことを願うばかりである。
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