釣り果の晩餐。まずは鯛の味噌煮から。
昆布と水をいれた鍋を火にかけ、煮たってきたら鯛の三枚おろしを豪快にいれ、
味噌とみりんで味をととのえる。
お皿に盛って、できあがり。
はじめて食す、めちゃくちゃ贅沢な一品だった。
つぎは、ハゲ(カワハギ)の吸い物。
まず、ハゲの内臓をとって皮をはぐ。呼び名どうり面白いように簡単に皮が剥がれる。
身を骨付きのままブツ切りし、水をはっ . . . 本文を読む
祝島では今日10月1日、アオリイカ漁が解禁。
イカかけ(イカを釣りに行くことを皆さんこう言っておられる)に出てもどった方から
おすそ分けをいただいた。早めの夕食をたべた後だったけれど、もちろん別腹ですとも。
透きとおった身の釣りたてアオリイカを刺身にしていただく。
ここはやはり日本酒とともに。お酒は、山口の地酒・貴陽(たかはる)。
つくっているのは、宇部の永山本家酒造場さん。
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祝島(いわいしま)で「デンチョウ」と呼ばれるシタビラメさんご来訪。 長さ30cmをこえるくらいのデンチョウが並ぶと なんとなくデロデロデロンって感じ。 顔をみるとゼリーっぽい。 というより、ゼリー状のものに覆われていて顔がよくわからない。 鱗をとると、ようやく拝顔かなった。 シタビラメには赤と黒があるのだとか。一目瞭然、これは赤。 それにしても、どこかで見たことあるような? . . . 本文を読む
各地で大雨洪水警報もでる雨模様。 風も強く、雷まで鳴った日には心臓にちょいと悪い。 そんななか、雨足が弱まったすきに(たぶん) 「今夜はにぎり寿司をしよう」といって 眼のまえの波止(はと)へ釣りにでたKちゃん。 ところが残念なことに、この日、鯵は外出中だったよう。 釣れたのは10匹くらいで、 にぎり寿司をするにはやや足りなかった。 かわりに晩の食卓にならんだのは、鯵の刺身。 キラキラの . . . 本文を読む
いつの間にか祝島。 先週も今週ももりだくさんな毎日で 報告したいことも結構あるのだけれど、 それは毎日めまぐるしいということでもあり 叶わないまま時間だけあっという間にすぎていく。 報告は遠くない後日にゆずることにして 今日はせめて祝島の海の幸・5月編をすこしご紹介。 まずは、ツヤも美しい鯛さん。 鮮度ばつぐん、歯ごたえしっかり、プリプリの刺身。 コウイカの足は煮つけで。 いく . . . 本文を読む
生きぬくにはニュースに注意深くいないとならない昨今。 なのに それが伝えられるタイミングや内容に打ちひしがれることもしばしば。 それはそれで、見つめなければならない現実ではある。 それでも、あまりにシンドイ時は わたしが生きたいと願う世界へこころを遊ばせよう。 そんな日の今日は、わが愛すべき魚を紹介したい。 まずは、 祝島で漁師のNさんからいただいた、重さ2キロの鯛さま。 さばきやすいよ . . . 本文を読む
季節は静かにめぐり、ときは春。 瀬戸内海にうかぶ祝島(いわいしま)でも しばしば鯛が御目見えするようになった。 こう見えて、この鯛さんはけっこう大きめ。 首都圏の魚屋やデパ地下では「数千円するかも」というレベルではなく、 市井では「ほとんど見ることさえない」高級料亭へ直行組に近そう。 それをいただいて嬉しさ一杯と同時に、 漁師さんの手にはキロ数百円しか入らないというから腑におちない。 複雑 . . . 本文を読む
海がおおいに時化(しけ)た日、祝島小学校で餅つきがあった。 (下の写真は小学校の石垣と階段) これは32年前にはじまった行事だという。 「杵で搗(つ)いた餅を食べてみたい」 当時小学生だったある子どもがつぶやいた言葉がきっかけ。 それを聞きとめた大人が 「食べさせてあげたいね」と話しあい、 世代間交流という時代の流行にも背中をおされ、 学校の体育館を会場にしてはじまった、島の年始の楽しみの . . . 本文を読む
新春に美味しいもの追想。 まずは、祝島のヤズ(ぶり)。 たまたまみんな留守だったので、一念発起してわたしがおろすことに。 そのまえにヤズさん拝顔。 しめてからもってきてくれていたのだけれど 包丁をいれるとビクリと動いた。 いのちを食べて繋ぐいのち。 そうおもうと、 できるだけ丁寧に、ありがたく包丁をいれさせてもらった… のだけれど、技術力の低さゆえ限度もあり。 尾頭 . . . 本文を読む
ある日の夕方、晩のおかずに 祝島(いわいしま)特産の石豆腐の煮込みをつくるのを手伝い、 レシピを伝授してもらう。 <石豆腐の煮込み> 1)鶏肉を一口大くらいに、大根・ニンジンは乱切りに、 ごぼう(あれば竹輪や天ぷら=さつま揚げも)は斜め切りにする。 こんにゃくは表面に隠し包丁を入れてから手で一口大にちぎる。 小芋は皮をむく。 2)なべに油を入れ、鶏肉から順にいためていく。 3)火が入ってきたら . . . 本文を読む
瀬戸内海の祝島沖から台船がかえった日、 晩のおかずにと漁師のNさんが魚をさしいれしてくださった。 どさりとタライにいれられたヤズ(ブリ)とイカ。 どでかい。どれもまだ元気に生きていて、 ピチッと音をたてては身をしならせ、あたりに水しぶきをかける。 見惚れるようなイカの透明度。 さっそくみんなで海へもっていってさばく。 皮をむき内臓をとって海へほうると、 カモメがあつまってきて競 . . . 本文を読む
9月末の初・祝島日記に書きたいことは、まだまだ、いろいろ。 なのに、気がつくといつのまにか日にちがかなり過ぎていた。 「すこし落ち着いたら」なんて思っていても そんな日はなかなか来ないということか。 仕方ないので、せめて(個人的に)楽しい食日記だけは とりいそぎ記しておくことに。 *** *** *** ある日の夕方、漁師のSさん宅へたちよると Sさんは客人とともにすでに一杯やっておられ . . . 本文を読む
午前中だけで「いつもの1カ月分の運動量だ」と 心地よい汗に満足感をおぼえていたら、 午後にいたってはその倍ちかくも歩くことになったある日。 (わたしだけ)ヨレヨレとした足どりで宿にかえると、 荷物をおいてすぐ、漁師のMさんのところへ魚をもらいにいった。 Mさん手作りの、ビンチョウの稚魚とコチとエビのから揚げ。 「刺身ももってく?」とMさんが言ってくれたのかどうか、 あまりに疲労困憊していた . . . 本文を読む
今回の祝島(いわいしま)は、 この島でドキュメンタリー映画『祝(ほうり)の島』を撮影された 纐纈(はなぶさ)監督に誘っていただいての、初上陸だった。 この望外の案内人のおかげで、わたしの初祝島時間は はじめて訪れた身には願ってもなかなか叶わないほど 密度の濃いものとなった。 この貴重な経験を共有すべく、書きたいことがいろいろある。 まずは、生きる基本・食からスタート。 *** *** *** . . . 本文を読む
ドキュメンタリ映画『祝の島』の第3回座談会も、 おかげさまで無事終了。 そのことも書きたいし、ほかにも書きたいことがめじろ押し。 なのに、やらなければならないことに追われ、 しかもパワーはあいかわらず下降気味。 遠くない後日にきっと書くぞ、と思いつつ過ごしている。 そんなわたしのツボに、最近みごとにハマッタのが、 打ちあわせの席で頂戴した、祝島(いわいしま)の「おだまり飴」。 あまりに気にいっ . . . 本文を読む
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