湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

祝島マジック:ハゲ・ヤズ・タイ・ビンチョウ・エビ・コチ

2010-10-05 23:45:43 | 祝島:食

午前中だけで「いつもの1カ月分の運動量だ」と
心地よい汗に満足感をおぼえていたら、
午後にいたってはその倍ちかくも歩くことになったある日。
(わたしだけ)ヨレヨレとした足どりで宿にかえると、
荷物をおいてすぐ、漁師のMさんのところへ魚をもらいにいった。

Mさん手作りの、ビンチョウの稚魚とコチとエビのから揚げ。



「刺身ももってく?」とMさんが言ってくれたのかどうか、
あまりに疲労困憊していたので記憶が定かでない。
どういう成り行きだったか、
けっきょくみんなでMさんの台所にあがりこみ、
「祝島マジック」の刺身づくりをみせてもらったうえに
さいごは実習までさせてもらった(多謝)。

祝島マジックって? 
という方のために、ちょっと解説を。

3枚におろした魚を、中骨をとらないまま厚さ3ミリに切ると、
骨がまったく気にならず、中骨をとったふつうの刺身のように食べられる。
これが、Mさんのいう「祝島マジック」。
刺身包丁を握ってきらせてもらうと、確かに
身とともに骨もきっている感覚があったのに、なんとも不思議だ。
この食べ方の知恵も、命名の妙も、見事のひとことに尽きる。

この日の刺身は、
祝島ではハゲと呼ぶというカワハギと、
おなじくヤズと呼ぶという若いブリ、それにタイ。



言うまでもないけれど、いずれも新鮮で、ぴかぴか輝いている。
薬味の必要性を感じないほど、産地の魚は生臭み皆無。
否むしろ、芳しい。



あまりにおいしそうに輝く魚を前にして
宿へもどるまで食べるのを待ちきれず、
じつはさっそくその場で食べはじめてしまった。

滋養が五体にしみわたるような感覚は、まさに感涙もの。
午前と午後でふだんの数カ月分も歩いた身に天の助けのよう。
これで明日もまた歩ける…はず。たぶん。

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