声

広島では花火が上がっていた

おいらたちは絶対いけるはずもなく

家でおとなしく、ＴＶを見ていた

昨日、奥さんの声が消えた

消えたといっても話ができないわけではないが

声は出ない

今は、筆談ではなく携帯電話のメールでやり取りしている

どちらが悪いかというと

そこまで追い詰めたおいらが悪い

最近調子が悪いことは知っていた

育児ノイローゼなんて言葉はあるけれど

それに近い形で

しんどくなっている

それに共鳴する形で

おいらもすぐにイライラする

きっかけはたいしたことではない

普段ならやり過ごしているような

ほんの些細なこと

おいらは険悪なムードを

家に撒き散らしているのかもしれない

何とかしなくては・・・・

きっかけがほしい

奥さんに対するタヨちゃんに対する

やさしさのきっかけ

誰かにそのきっかけを求められるなら

それでもかまわないのかもしれない

本日の行事（花火）もきっかけになったかもしれない

しかし、おいら自身がそれに気づかず

いとも簡単に握りつぶしてしまった

ごめんね、奥さん。

ごめんね、タヨちゃん。