生活をたのしむ 街みどり・庭みどり

緑の暮らしの専門家がお届けする、一人ひとりの毎日の暮らしをもっと嬉しく、幸せにする、カフェのような心地よいみどりをご紹介

街ナカみどり 京都 無鄰菴の夏

2020-09-11 06:29:00 | 街ナカみどり 京都
【心地良いみどり 1603】

いつもありがとうございます。

「街ナカみどり伝道師」のryu garden です。

「このみどりの空間、いいなぁ」と

ココロが震えた、感動した、安らいだ、
リフレッシュ、気分転換となる、

そんな街ナカのみどり、居心地良い時間から届く
幸福感をお伝えします。

ココロのエネルギーチャージに役立ちますよ
……………………………………

京都 南禅寺や市営動物園の街にある
無鄰菴。

山縣有朋という総理大臣経験者が
東山の借景を取り入れた

3角形の敷地に作庭したみどりです。

建物が3棟あります。
うち洋館は日本庭園には調和しない

という理由で
植栽で隠すように配置されています。

確かに、和風建築は
そよ風、景観、せせらぎの音、木陰など

庭という屋外環境を暮らしには
取り入れたつくりになっていることを

改めて気づかされます。




窓から見える
飛び石のリズム感、色合い

手水鉢と庭木の配置バランスなど

多様性ある光景は
世の中が変わっても
不変の価値観があると感じます。






建物の中にある中庭。
こうした風を取り入れる建築デザインは

コロナのような時代は
より活用できるデザインかも。


ただ、豪雨や台風対策として
荒れた天気の際には屋根が出れば最高です。





京都の下草はコケ

という常識を打ち破り
芝生を利用した初めての庭。

コケですと適度な日陰が必要なので
木々を多く植栽する必要がありますが、

芝生でしたら
日が当たる広場的な空間を
デザイン出来ます。

この間が
低いみどりから高いみどりへとつながり、

奥行き感を深め、東山まで
調和する景観となるのでしょうね。






格子の窓ガラス越しに映る青空と
木漏れ日

建物の濃い影、
明るい芝生、みどりと

心地よい時間がありました。







建物の脇に据えてある
手水鉢や




ゆるい弧を描く園路




外の外壁のデザイン

どれもこれも無鄰菴で
過ごす喜び、訪れる価値をつくり出しています。


暑い夏の午後でしたが
本当に訪れて良かった!

と思えた無鄰菴の嬉しい時間です。