がまぐち工房舞々奮闘記

舞々の商品企画、生地やパーツ探し、たまには気分転換に京都をぶらり!

裏生地について。

2006年12月05日 | 店長日記
裏生地について。
(生地探しに少し限界を感じており、心構えを自分に言い聞かせてます)

舞々がまぐちは裏生地には表生地の色違いの生地を必ず使用しております。
多数の客様からはご好評で、
「口を開けると少し幸せな気分になれる」、「嬉しくなる」、「少し優越感」などのご感想も頂き、
当店としましても嬉しく思っております。
ただ、表の柄に対し裏の柄のルールを作っているため、
生地の選択にも限界がきていることも確かで、
職人さんからも、表に使う生地を裏に使うのはもったいない、
あるいは、お客さんは表の生地の柄で選んでいるはずなので、
裏の生地は選ぶ基準になっていないのじゃないかなどの指摘もあります。

確かに、表の生地の柄ががまぐち選びの基準で、
裏の生地は二次的だと思いますが、
裏生地とのルールを無くしてしまうとハギレを使用しても作れることになり、
ハギレを使った大量生産も可能になってしまいます。
一個一個ルールに沿って表生地に合わせ裏生地を入れていきますので、
作る数や柄が増えれば増えるほど大変になります。
これが大量生産には向いていないのじゃないかと思っています。

舞々がまぐちは一個一個手作りのオンリーワンがまぐちとして、
唐草以外は一度の製作に各1個ずつの製作を続けています。
5年前から現在のルールで製作しており、
毎月新柄も追加し、すでに扱った柄数は600柄を超えています。
これは柄選びもお買い物の楽しみの一つと考えており、
楽しみながら悩んで頂けたらと思っております。
そして、舞々がまぐちに使用の生地は市販されている生地ですが、
がまぐちを作るために当店で選んだ生地です。
決してハギレではありません。

裏生地を入れることが、
がま口を作るために選んだ生地を使っていることの証拠として、
そして手作りがま口の証拠として拘っていこうと思います。

しかし、生地屋さんに行って、1色しかないけれど、がま口に似合う生地を見つけると誘惑されるんですよね・・・・・