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ダクラタスビル+アスナプレビル併用療法で耐性へのソホスブビル+レジパスビルの効果について

2015年09月17日 | C型肝炎ウイルスの治療
 
基礎研究の分野で、ダクラタスビル+アスナプレビル併用療法で耐性ウイルスへのソホスブビル+レジパスビルの効果について実験環境でのデータが発表されていました。
○の三つ並んでいる立てラインの左側のかたまりが野生型のC型肝炎ウイルスでの効果、黒いのが白くなっているのがウイルスがいなくなっている変化です。右側は、上の9マスが黒いままで、ダクラタスビル+アスナプレビル併用療法で耐性ウイルスがいる時には、ダクラタスビルアスナプレビルはまったく効かないという物、そのしたは、ダクラタスビルアスナプレビル耐性のウイルスがいてもソホスブビル+レジパスビルがあれば白くなっているということで、効果があったという証明です。
人の体でも同様の効果があるかってところがまだ言えないのですが、とても心強い結果だと思います。
C型肝炎ウイルスが増えている状態で、ダクラタスビル+アスナプレビル併用療法で耐性ウイルスがいるところで、ソホスブビル+レジパスビルを使ったらちゃんとウイルスが消えてくれたということ。それだけ、ソホスブビルの効果がすごいってことであると思います。臨床的に人にもしっかり効くのかどうか、そこが証明されると、安心してソホスブビル+レジパスビルが使えることになります。もうすこし待てばそんな結果がで出てくれるかなあ。

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