肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝炎友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2007.9.4より新規開始しました。

がんを防ごう 第2部感染を絶つ C型は排除B型は増殖を抑える 道新2015.7.2

2015年07月02日 | 肝癌の診断と治療
この特集では、治療の方向性や新薬、相談拠点、肝がん検診が週末に健診を行っていることが紹介されています。是非、専門医に一度もかかったことの無い方は、相談や受診の機会が無い方は土日の肝がん検診も活用ください。肝がん検診の日程連絡先は記事下のポスターを参照ください。
 
 
 
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がんを防ごう 第2部感染を絶つ 肝がんの元凶2種のウイルス 道新2015.7.1

2015年07月02日 | 肝癌の診断と治療
肝がん検診の取り組み、肝がんの原因やその状況などについて解説してくれています。
とてもよく調べて記事にしてるのがわかります。是非読んでみてください。
是非、専門医に一度もかかったことの無い方は、相談や受診の機会が無い方は土日の肝がん検診も活用ください。肝がん検診の日程連絡先は記事下のポスターを参照ください。
 
 
 
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肝がんの診断と治療のムービーを更新しました。

2012年11月25日 | 肝癌の診断と治療
肝がんと診断と治療の動画を更新しました。サポートされていなくて見れなかったので参考になれば幸いです。
13-1肝動脈注入 抗ガン剤注入時
14経皮的ラジオ波焼灼術 イラストムービー 更新
15腹腔鏡下の肝がん治療 治療中ムービー
17エコーガイドCTアシストRFA(ラジオ波焼灼術)時のCT撮影

18肝臓の奥深くのがん S1の穿刺治療

2007年12月27日 | 肝癌の診断と治療
スライドは肝臓で一番深いところといえる、S1という場所に出来た肝がんに対して治療を行ったときのスライドです。
左から治療前、穿刺中、治療後と並んでいます。
エコーで見ながら、血管や胆管といった管を損傷しないよう気をつけつつ、穿刺を行い、そのあとCTにて肝腫瘍の位置と合致しているかを確かめます。エコーだけではぎりぎりのところがわかりにくいこともあり、刺しすぎないように細心の注意を払って行います。

17エコーガイドCTアシストRFA(ラジオ波焼灼術)時のCT撮影

2007年12月27日 | 肝癌の診断と治療
このムービーは実際にラジオ波焼灼術に用いる針を刺して、CTで肝がんの部位と針先を確認しているところです。ムービーの上側に白い点が移動しているのがわかるかと思います、これが刺さった針のラインになります。
腫瘍の部位に当たっていると判断できるばあいに焼灼を開始します。2007-12-27作成 2012-11-25更新

以前つくったコーナーの動画がサポートされなくなったため更新しました。

 
肝がんに対してのラジオ波焼灼術などの針を刺して行う治療には難しい場所と言われるところがあります。これはそのうちの横隔膜近くの腫瘍に治療しているものです。エコーで肝内に針があるのを確認して、CTで肝がんの位置と一致しているかを確かめます。
エコーだけでは腫瘤の位置がはっきりしない、見えないときもあるためこういう工夫をして安全に治療ができるようにしています。
 
これは、心臓近くの腫瘍に対して治療をしているときのものです。

施設によっては、造影エコーを使ったり、胸水や腹水をいれてエコーで見やすくして穿刺している先生もいます。それでも、位置がずれる場合もあるため、当院ではこの方法を使ってより性格に穿刺できるようがんばっています。それでも何度か治療をチャレンジしなくてはいけない場合があり、難しい場合はあります。外科的な治療よりも内科的な治療が必要な場合の工夫の1つと思っていただければ幸いです。

17エコーガイドCTアシストRFA(ラジオ波焼灼術)

2007年12月27日 | 肝癌の診断と治療
肝臓の肺側の部分や心臓側に肝がんが出来ると、胸水や腹水を注入して行う方法が良く検討されます。私たちの経験では横隔膜の炎症を気にして腹水を注入しても横隔膜の炎症が起きたことがあったため、水を注入しないでも胸水の合併が変わらない野ではないかと考え、安全に穿刺できるルートを確保できるよう、エコーで危険な部位を避け、腫瘍部位はCTで針先との位置関係を調節する方法を採用しています。

この方法であれば、胸水や腹水を作るという手技を省略することで合併症が減り、エコーでは見えにくい部分もCTで肝臓の血管や抗ガン剤のたまり具合を参考に穿刺部位を検討することが出来、効率的でした。
難点は、CT室を独占してしまうため、設備の使用が制限となって自由度がなかなか得られない病院が多いことがあげられると思います。幸い現時点では、治療時間帯の検査が少なく、ほぼ専有して行うことが出来て助かっています。

16肝がんの穿刺治療の困難な場合

2007年12月27日 | 肝癌の診断と治療
一般的に肝がんの場合、内科的な穿刺治療が難しい場合は、スライドの通です。
しかし、いろいろな、工夫をすることで難しいところでも治療が可能となってきます。
これは、経験や技術、設備いろんな条件により、さまざまな方法があると思います。私が経験してきた方法の一部を少し紹介します。

15腹腔鏡下の肝がん治療

2007年12月26日 | 肝癌の診断と治療
肝がんの治療のなかで、肝表面に位置し、腹腔鏡が可能な部分については、腹腔鏡での治療が望ましいとされます。腹腔鏡自体出来る病院が限られているので、腹腔鏡のない病院では、外科治療やいろいろな工夫をして穿刺治療を行っています。

スライドは胆嚢のそばで、肝表面に位置してる肝がんでまん中上が実際に針が刺さっているところ、左側が治療前CT、右側が治療後のCTとなっています。わかりにくいですが左での写真の左上の白い部分が治療後は黒い部分となり焼けているのがわかります。

治療時間は麻酔から終了まで30分くらいと非常にみじかく外科治療より負担が少なく、経皮的治療より表面の焼けた範囲がしっかり把握でき、止血状態も確認できるところが特徴です。

14経皮的ラジオ波焼灼術

2007年12月26日 | 肝癌の診断と治療
スライドは、Cool-tipという機械を用いて行った、経皮的ラジオ波焼灼術のものです、左側の二つの写真は上が治療前のCT、下が治療後のCTです。写真の下側が白い丸の回りに黒くつつむように円ができてるのが治療後の焼けた範囲です。白いのは抗ガン剤をいれた油がたまった部分です。
右の写真は治療中のエコー写真で、白い点々点が針の刺さっているラインです。その途中に白くなってる小さい横楕円のところが針先です。

この患者さんは再発した部位への治療のため、大きめに焼灼されています。治療時間は10分から20分くらいで終了します。

13肝動脈注入療法・塞栓術

2007年12月26日 | 肝癌の診断と治療
肝がんの治療のなかで血管造影を用いた治療になります。肝内の動脈のなかで肝がんへ栄養を与えていると思われる血管を見つけてそこの部分から抗ガン剤や塞栓物質を注入して、肝がんへダメージを与えます。できるだけ、肝内の局所へ治療を集中させることで、部分的な外科切除や経皮的治療に匹敵する効果を期待できるときもあり、カテーテルという細い管がどんどん細くなって肝がんへより確実に注入が可能となってきています。
全身投与の抗ガン剤と違って副作用も軽めと言えるかも知れませんが、個人差もありますので、そうでない場合もあります。

スライドは肝臓のいろいろな血管を撮影して最終的に下の右二枚のところで抗ガン剤を注入しています。

11肝がんの入院精査治療について

2007年12月25日 | 肝癌の診断と治療
外来などで肝がんの疑いや診断がついたあと、精査治療目的に入院すると、入院期間は、約2週から4週間かかります。病院によって治療内容によって違いはありますが、血管造影をしてそのあと手術や経皮的ラジオ波焼灼術などの治療に入るパターンが多いと思います。
入院に当たっては、肝臓に良い生活を心がけて、元気に退院する姿をイメージして行きましょう。