肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝炎友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2007.9.4より新規開始しました。

ソブリアード8人目 ペガシス45μg月一回 コペガス200mgで開始した 66才女性の患者さん 追記2014.10.19

2014年10月19日 | インターフェロン療法について
 
慢性肝炎(C型)genotype1b、高ウイルス量で、66才女性の方。心房細動発作を起こしやすい患者さん、ウイルス量は6.3から最高で7まであった方です。血小板は8万前後で、肝硬変に近い状態の方だったので炎症を抑える治療をできるだけ頑張りたいと副作用が出ない量でチャレンジして、ペガシス45を単独で月一回でもウイルス量が1.2未満検出ありまで下がっていた方なので、心房細動が起きてるときには休薬して体調を整えながらしていました。今回も体調が良くなってきたことから再開を希望され、ソブリアードを是非やってみたいとのことで、2013年12月からペガシス45μgとコペガスを200mg毎日投与して、貧血などの副作用も起きないことを確認し、2014年1月8日からソブリアードを連日で追加しました。ペガシスコペガスを1カ月した時点でウイルス量3.2まで下がってくれていて、ソブリアード開始から2週間でウイルス量を測定したら、1.2未満検出せずとウイルスが血中から消えてくれました。陰性化したことだけでも初めてなので患者さんは喜んでくれています。今のところこれなら大丈夫とつづけられています。
少しでも、肝内のウイルスが減ってくれて、最終的に陰性化してくれたらと思います。
2014.5.16
2ヶ月目に入り、倦怠感が強くなってきたため、コペガスを休薬し、経過を診ていますが、あまり変わらずとのこと。何とかしのげているので継続。3ヶ月のソブリアード終了した時点では、右肩の痛みが出てきているとのことで心臓とともに経過を診ています。
2014.8.27
6月25日に治療を終了、一ヶ月後は陰性化、2ヶ月目の診察では少し気持ちが落ち込んでいるとのことでしたが、治療後の影響ではなさそうです。
2014.9.25追記
終了後2ヶ月後も陰性化持続 症状も落ち着いている
2014.10.19追記
終了後3ヶ月目も陰性化持続。調子はOKです。

 
ポチッとして頂けたら幸いですにほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へにほんブログ村

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yokobue)
2014-08-29 19:21:59
川西先生、こんばんは。

患者さんにやさしい治療ですね。
ウィルスの陰性化が続きますように!
返信する
そうなんです (Kawanishi)
2014-08-30 01:04:32
yokobueさん こんにちは
この量でも陰性が得られるなら、本当に患者に優しい治療になるんですよね。ただ陰性化が継続しなくても、インターフェロン療法は炎症を抑えたり陰性化を維持できた期間は必ず、時間を稼いでくれるものと思えるんです。副作用でできない方は、他の治療を考えるけど。できる方は是非工夫してやってほしいです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。