朝6時。
「男だらけの桃鉄大会」も終わり、一堂グッタリしている様子。
しかし、体はボロボロになりながらも
瞳の奥に希望を光らせている男達がいます。
りょう、Gくん、(寿司職人の)Kさん
つまり家主 Kくん以外の男達。。。
実は家主に極秘で進めていたプロジェクトがあるのです。
そう、それは
「世界一 臭い『ニシンの漬物の缶詰』シュールストレミングを開ける会」。(6/18のだいありー参照)
さかのぼる事、1週間前。
Kさんが「シュールストレミング」を入手。
りょうがGくんに事前連絡。
そして今日、その事は何も告げぬまま、Kくんに集合を連絡。
Kくん、Gくん、りょうが爆撃ポイントに集結。
遅れてKさん到着。
何気ない会話の後、りょうはKさんに携帯メールします。(以下、携帯でのやり取り)
「持って来ました?」
「うん。」
「その紙袋の中ですか?」
「( ̄ー ̄)ニヤリ」
キタ━━━━━━━━!!
そう、昨日の夜からスタンバイできてるのです。
桃鉄で盛り上がっていた間中、
あの「悪魔の缶詰」と同じ空間にいたのです。
Gくんも、紙袋とりょう・Kさんのアイコンタクトで悟ります。
知らぬはKくんばかり。
3人で缶を出すタイミングを見計らいます。
アイコンタクトと小声で
『桃鉄やる前?』
『いや、後でしょ』
『ラジャ』
100%「確信犯」です。
そして 朝6時、桃鉄終了。
Kくんはそうとう眠たい様子。
K「いやぁ、今日も徹夜だったねぇ。」
全てが終わったように発言するKくん。
「いや、まだ『ビッグイベント』が残ってるよ」
「は?」
~ スターウォーズ 帝国のマーチ(ダースベイダーのテーマ) ~
ジャーン ジャーン ジャーン ジャージャジャーン ジャージャジャーン ♪
「悪魔の缶詰」登場
さすがです。 Kくん、一瞬で悟ります。
「お願いだから、部屋の中ではやめて・・・!(涙)」
本気でヘコんでます、Kくん。
そりゃ引越し初日に焼肉されて、
1週間後に「世界一臭い缶詰」開けられそうになればねぇ。(他人事)
さすがのりょう達も、そこまで「鬼」じゃありません。
すっかり明るくなった外に出て、川辺で開けることにします。
缶詰は厳重に新聞紙に包まれています。
そして恐る恐る紙袋を開けると。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/a2/5edbfa37d9ac755d5c0c177c073cc1db.jpg)
シュール・ストレミング、登場。
上からの図で分かりにくいですが、ホントに缶が膨らんでます。
ふと、缶詰と一緒に紙切れがあったのを発見。
ここで大問題、発生。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/2e/ffde77f79b88e4016c25a257124bfde2.jpg)
「バケツない。。。。」
しかしここでやめる訳にはいかない。
男には「引くに引けない時」というのがあるんです。
Kくんはおもいっきり引いてましたが。(汗)
仕方ないので、新聞紙で軽く包んだ状態で開ける事に。
次なる問題は、「誰が開けるのか?」・・・
立ち上がりました、我らがリーダー Gくん。
缶切りが特殊な為、開けるのに手こずっています。
川岸を上ると公園があります。
その管理の為でしょうか?
おじいさんがりょうたちのいる川岸の方もゴミ拾いに来ました。
おじいさんは、いぶかしげな目でりょう達を見ています。。。
缶詰は微妙に臭いを放っています。
『ここで終わるのか。。。?』
一旦、全員缶詰から遠ざかります。
その時、おじいさんが声をかけてきました。
「それ(缶詰)、捨てるんかい?」
「いいえ!いいえ!!いいえ!!!捨てませんっ!!!」
おじいさんはその場を去っていきました。
危なかった。。。こんな形で終わっては「屈辱感」でいっぱいだ。。。
再びGくんが缶開けに入ります。
そして。。。。
ブシュッ!!!
開いた!!
一堂、後ずさり。
しかし、開いたのは「穴」程度だったので噴出はしません。。。
でも 「シューーーーーーッ」
「ガス抜け音」が止まりません。(涙)
もはや「食べ物」が出す音ではない。。。
ガス抜け音が収まり、いよいよ開缶。。。
と思ったら、
「臭っっっっ!!!!!!」
Gくん、Kくん、Kさん、ダッシュで逃げます。
りょうだけふつー。
確かにかすかに臭うような気がします。が、それほどでもない。
メンバーのオーバーリアクションに苦笑します。
「もー、みんな大げさなんだから(笑)そぉんなに。臭っっっ!!!!!」
りょうもダッシュで逃げました。(涙)
どうやらりょうは風上にいたから そんなに臭わなかったようです。
一堂、退避。
遠めで「悪魔の缶詰」を見ながらたたずんでいます。
だって。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/0a/2042ea47508a829fcd80f91ce92175ed.jpg)
この距離で 臭うんですもの。(涙)
その臭いを例えるとすると。。。
「生ゴミ」と「ゲ○」と「う○こ」を足して 5倍したくらい。(いやん、下品)
この世のものとは思えません。
だって、見る見るハエが集まってくるんですもの。(涙)
脱力感と敗北感に包まれる4人。。。
時間だけが虚しく過ぎていきます。
「このまま捨てるか」という意見まで出てきました。
しかし、その空気を崩したのは、やはり我らがリーダー、Gくんです。
「行くのか。。。死にゆくようなものだぞ。。!」
「あぁ。。。。だって、中が見たいもん」
ナイス!Gくん!!
男達は再び「挑戦」への道へ。。。
りょうがペットボトルで缶を押さえ、Gくんが缶切りを進めます。
激しさを増す臭さ。。。手の周りを飛ぶハエ。。。
そして止めどなくあふれ出す「汁」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/16/f0d29a2083645792ae8f074b13d1ea58.jpg)
ああぁ。。。書いてて思い出してきた。(涙)
「あどもうぢょい」
「ばんばれ」
もはや鼻を使うことができません。(涙)
缶詰は半分まできました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/6b/3551c4537c794d6fd0f681e7182f3d61.jpg)
どんな「悪魔」が顔を見せるのでしょうか。。。
油断して鼻で息をして逃げ出す者。。。
咳き込んでしまう者。。。
男達の果てしない挑戦は続きます。
そして開ける係りはKさんにバトンタッチ。。。
缶は4分の3、ほぼ開きました。
いよいよ開きます。。。。
その姿を見せよ!! シュールストレミング!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/33/30776f2c2f5b5dc918709370a3ade656.jpg)
うわぁぁあああ。。。。
「汁」が濁ってるよぉぉおお。。(涙)
こんな姿だったのか、シュールストレミング。
すんごいグロイよぉ。
でも、身の部分だけ見ると、ウマそうだぁ。。。(涙)
ここまで来ました。。。
心地よい脱力感と達成感でいっぱいです。
しかしGくんは言い放ちます。。。
「まだ『食す』ていう試練が残ってるからね!?」
カンベンしてください。(涙)
飛び回るハエ。
徹夜明けの疲労感。
その臭さも最高潮に。
メンバーはもちろん、さすがのGくんも「食す」ことはできませんでした。
時刻は7時過ぎ。
川岸近くの橋を通り過ぎるおじさんが、咳き込みするのが聞こえました。
マズイ。。。このままでは「異臭騒ぎ」でニュースになってしまう。。。!
ちがう。「テロ」じゃないんだぁ!
身の危険を感じたりょう達は、「悪魔の缶詰」を水中に沈めることに。
ビニール袋に厳重に包み、川に放します。
悪魔の缶詰は川を流れ、川底にゆっくり沈んでいきました。
その後、一堂公園で手を洗い、家路に向かいました。。。
その時の感情は言い表せません。
達成感? 屈辱感? 開放感?
全員、心身ともに抜け殻 状態でした。
ただ、これだけは言える。
「俺達はヤツをなめていた」と。。。
強敵でした、シュールストレミング。。。
追伸・・・
公園で手を洗った後、看板に書いてあった文言。
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公園は憩いの場所です
きけんな遊び、他人に迷惑をかけることをしてはいけません。
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はい、すいませんでした。(涙)