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【磐座・巨石・神社】京都 松尾大社の神跡磐座(200-3-23 追記)

2019-01-06 | 磐座・巨石・霊石
本年度はじめの投稿は、京都松尾大社の磐座です。
参拝したのは、平成24年(2012年)の1月でした。
平成23年の暮れから新年にかけウィークリーマンションを2週間ほど借り念願だった京都スティをした際に訪れたのですが昨年(平成30年)10月の台風21号の猛威により松尾山山麓に鎮座する磐座への参拝路が倒木や土砂崩れにより断たれ登拝が現在は不可能となっているそうで修復のメドも立っていないそうです。

松尾橋より松尾山方面を望む。流れる川は桂川
二ノ鳥居 代表的な京型明神ですが、貫にかかる注連縄に榊が垂れ下がっています。これは“脇勧請(わきかんじょう)”と、言って原始鳥居を模したものだそうで榊の数は12本(うるう年は13本)ぶら下げるそうで月々の農作物の出来具合を占った太古の風習を現在に伝えるものだそうです。(占いの仕方などは、資料などがほとんど現存せず不明だそうです。)
拝殿 正月の期間だけに架かる大絵馬は有名です。
本殿 祭祀:大山咋神・市杵島姫命
残念ながら訪れたこの年は社殿を修復中で松尾造りと呼ばれる本殿は望むことが出来ませんでした。
写真は松尾大社HPよりお借りしたのですが注目してもらいたいのが本殿背後にある岸壁です。
こちらに掲載されている写真をみると本殿背後に巨大な三角形の巨石がある事がわかります。
なんでも我々が訪れたその年の秋に、やはり台風によって本殿の屋根の一部が損傷し背後の山の樹々もなぎ倒され伐採していたらこの巨石が出現したのだそうです。
もともと松尾大社は、松尾山の山麓にある磐座が起源と伝え聞きますが、なぜ危険な山の直下に本殿を築いたのか長い間謎だったそうです。
飛鳥時代里宮として現在の地に本殿を築くおり候補地として同じ磐座を仰ぎ見ることが出来る現在の場所を選んだのではないか?と、推定されているそうです。

磐座への登拝は本殿の脇より初穂料¥1000を収め許可証とタスキをして入山します。
滝御前 祭祀:罔象女神(みつはのめのかみ)
霊亀の滝 ここには、天狗岩と言われる岩があります。言われれば見えなくもない?
更に奥に分け入ると突き当りに霊水亀の井の水源となる“水元さん”があります。

さて、いよいよ松尾山山麓に鎮座する松尾大社の神跡磐座の散策です。松尾大社の庭園“松風苑”の裏から抜ける小径より松尾山へ入山します。
途中京都市内が展望できます。
この鳥居を抜けると松尾山の神域となります。
登ること30分ほどでしょうか?神跡磐座のある広場へ到着です。(標高220メートル)
松尾大社神跡磐座 幅20メートル、高さ5メートルほど。残念ながら磐座自体の写真は撮影禁止ですので、この写真は松尾大社さんのHPよりお借りしました。写真では分かりくいですが手前から磐座までけっこうな傾斜があります。
小さな岩屋がありました。(松尾大社HP 磐座紹介ページ

【感想】
どうしても奈良県桜井市鎮座の大神神社の三輪山山頂磐座と比較してしまうのですが、こちらの磐座は残念ながらあまり神域性を感じられませんでした。
由緒や文献などにも記録があり間違えなく由緒正しき磐座であるはずなのですが、30分足らずで登拝出来てしまう事と樹々に囲まれており昼でも辺りが薄暗いのもあるかも知れれません。
冒頭にも書いたように、昨年の台風の影響で登拝路が絶たれ現在は、磐座まで訪れることが出来ません。
一日でも早く登拝路が整備され再び散策できるようになる事を切に願ってやみません。
(2020-03-24追記)
磐座への登拝が平成30年4月16日 再開されている模様です。

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