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「三月は媽祖フィーバー」全台湾的行事、大甲媽祖巡礼

2010年04月22日 22時32分31秒 | 台湾ニュース

台湾には「三月瘋媽祖」(三月は媽祖フィーバー)なる言葉があります。
媽祖というのは台湾で篤く信仰されている女神で、その誕生日が旧暦3月23日であるため、誕生日が近づく旧暦3月は台湾中が媽祖のお祭りで盛り上がる、ということなのです。

中でも有名なのが、16日夜から現在も進行中の「大甲媽祖巡礼」。
これは、媽祖関連の行事では最も規模が大きいもので、台中県大甲から嘉義県新港まで、往復300キロ以上の全行程を徒歩で行う巡礼として広く知られています。

 

規模が大きい重要行事ということで、多くの政治家も参加します。
馬英九・総統も、16日夜に神様の像を神輿に乗せる儀式に主祭として参加。

 

巡礼では、神様に同行して一緒に歩く人たちが大勢いるほか、神様が通る沿道の人たちが、ご加護を求めて爆竹を鳴らし、お供え物をして拝む姿が見られます。
特に、自分の体の上を神様に通ってもらうと強いご加護がもらえる、ということで、神様の行く先には道に跪く人たちが争うように列を作ります。

 

巡礼の参加者は数知れず、数十万人規模ともいわれます。
神様が通る道々は、常に人、人、人。
神輿を担ぐのも縁起がいいとされるので、途中いろんな人たちが入れ替わり立ち替わり担ぎます。

 

巡礼者の中には、自転車で参加する人も。
後ろにつけているのは、巡礼旗です。
この旗と一緒に巡礼し、祈祷をしてもらって、それを持って帰ると、その年の平安無事を守ってくれるとされています。

 

4月17日から3日間かけて、19日に最終目的地である嘉義県新港の奉天宮に到着。
翌20日朝には、厳かな儀式「祝壽大典」が執り行われました。
会場である奉天宮前の道は、どこも人でぎっしり。

 

この儀式の主祭は、蕭萬長・副総統。
他にも、嘉義県長、台中県長といった錚々たる顔ぶれが参加。

政教分離の日本の感覚では、「こういう行事に国のトップの政治家が参加していいの?!」という感じがしますが、台湾では政治家が各宗教団体の行事に参加するのは当たり前の光景となっています。こんなところにも、台湾の人たちの生活の中で、宗教がいかに自然で重要な存在であるかが表れているような気がします。

大甲媽祖巡礼は、現在復路に入っており、9日目の25日に大甲の鎮瀾宮に戻る予定です。(尾)

(写真提供: 中央社)

大甲鎮瀾宮 http://www.dajiamazu.org.tw/

※2010年4月21日(水)の番組「台湾ミニ百科」では、媽祖巡礼についてご紹介しています。

番組を聴くには、上のバナーをクリック→4月21日をクリック→「台湾ミニ百科」横のアイコンをクリックしてください。



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