空路ヤンゴンに戻り、空港で支持者の出迎えを受けるザガナ氏=読売通信員撮影
【バンコク=深沢淳一】ミャンマー政府は12日、恩赦を与えた受刑者6359人の釈放を開始した。
民主化勢力によると、政治犯は186人が釈放され、さらに増える可能性がある。このうち約100人は民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん率いる国民民主連盟(NLD)のメンバーという。
軍事政権時代を含めて100人規模の政治犯が釈放されたのは極めて異例。民政移管後では、政治犯の釈放は5月以来だ。欧米は経済制裁を解除する条件として、2000人以上にのぼる政治犯全員の釈放を求めており、ミャンマー政府の対応をどう評価するかが焦点になる。ロイター通信によると、スー・チーさんは「政府に感謝するが、さらに(多くの政治犯が)釈放されることを希望する」と語った。政府には政治犯を釈放することで、欧米の制裁解除を実現し、外資の進出に結びつける狙いがある。
今回釈放された政治犯には、著名なコメディアンのザガナー氏や少数民族の活動家、2007年の反政府デモに関わった活動家などが含まれる。
(2011年10月13日01時38分
読売新聞)
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