東京のゴール前の長い直線で、ジェンティルドンナは鋭い末脚を発揮して突き抜けた。
2着に5馬身の大差。
史上13頭目の牝馬クラシック2冠にふさわしい勝利を飾った。
「責任を果たせてホッとしている」と“代打”で手綱を取った川田騎手は端正な顔を笑みで包んだ。
予定した岩田騎手が騎乗停止となり、急に騎乗依頼された川田は最初「うそだろと思った」と打ち明ける。
桜花賞と違う騎手でオークスを勝った馬は1952年のスウヰイスー以来2頭目なのだから、その困難さが分かる。
1週前の調教に乗って能力を感じ取った川田は岩田から「事細かなことをたくさん聞いた。
それが結果に結びついた」と感謝。
皐月賞、菊花賞とGI勝ちのある手腕を遺憾なく発揮した。
これまで全5戦が1600メートルだけに距離延長が不安視されたが「馬の能力を完全に信頼していたので、折り合いよく来れば勝てると思っていた」と石坂調教師。
父ディープ譲りの力を実証した。
秋には4頭目の牝馬三冠馬に挑む。
「あとは岩田さんが取ってくれるでしょう」。
川田は信じていた。
(松本恵司)
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