等身大のブッチャー

　アブドーラ・ザ・ブッチャーの来日40周年記念大会は、等身大のありのままのブッチャーが見れて、本当に心温まるイベントでした。メインはブッチャー、藤原組長、NOSAWA論外の3選手が流血。歩くことさえ、ままならぬブッチャーがリングに上がると豹変し、やっぱり偉大なプロレスラーぶりを発揮。地獄突き、そしてエルボー・ドロップも見れて本当に幸せな空間でした。ブッチャーは「シャチョー（鈴木みのる）！、ティーチャー（藤原）！」と連呼。NOSAWAは「血祭りにさせるつもりが、僕が血祭りにさせられました（笑）」とやられて嬉しいという、レスラー冥利に尽きる闘いをしたのでした。
　でも何よりも一番、嬉しかったのは実は藤原組長だったのです。1週間前から、今日の日を楽しみにしていたみたいで、レスラーが待ち遠しい大会だったのです。これって、開催側にとってはこんなに嬉しいことってないですね。「動くブッチャーが見れて良かったんじゃないかな」と鈴木みのるの弁。やっぱり、みんながハッピーになれる現場に立ち会えて幸せです。写真はブッチャーの化身？菊ドーラ・ザ・ブッチャー。