■ フランス 対 ブラジル |
■ 一瞬の油断、一瞬のチャンス |
フランスの先制点は、あっけなかった。
後半12分、ブラジルの右サイドからで得たFK。
ジダンが蹴ったボールは、ゴール前の密集する選手達の頭の上を通りこして、ファーサイドに居たアンリの元へ。
次の瞬間、ゴールはブラジルのゴールネットを揺さぶった。
ゴールを決めたアンリにとっては、いとも容易いゴールだったはずだ。
このシーン、ブラジルの守備は、アンリをフリーにしていた。最も警戒しなければ、ならない選手を・・・
■ リズムを変えられなかったブラジル |
この試合は、ブラジルは、いつもの4-4-2ではあったが、厳密に言うとFWは、ロナウドだけで、これまでスタメンだったアドリアーノを外し、ジュニーニョ・ベルカンブカーナを投入した。そして、ロナウジーニョを1.5列目気味に置いた。フランスの固い守備に対してこれまで以上にロナウジーニョを攻撃に専念させようと意図だったと思う。
一方、迎え撃つフランスは、4-4-1-1。アンリの1トップ。そして、ジダンを1.5列目にした。攻撃にシフトする際には、SMFのマルーダ、リベリーがジダンに平走するような形だった。そして中盤の底には、老兵?ビエラ、マケレレという最強の守備的中盤がフランスゴールの門番をしていた。
ブラジルは、得意の速攻もゴール前でのダイレクトプレーも全てがフランスゴールの前の網にかかった。平均年齢の高いフランス。しかし、チームとして連携して徹底した守備をした。ロナウジーニョへのプレスは、徹底されていた。一人が対応、スピードを殺したところへもう一人(ビエラ等)がボールを奪いに来た。若いブラジル。淡白なプレーが続いた前半、そして、失点後も最後までリズムを変えられなかった。
この日のブラジルは、何をしたいのか?どうすべきなのか?明確ではなかった。しかし、フランスは、ボールを奪ったらジダンへ!そして、ジダンをフォローするように平走するリベリー。そして、FWのアンリ。やるべきこと、したいことが明確だった。仮にブラジルが先制していても2点なら取ることが出来たと思う。それほど、これまでのフランスとは違い、攻守の連携、そして意図がはっきりしていた。
■ ラストダンスは続く・・・魔法にかかったブラジル |
「ジダンの最後の試合か?」決勝トーナメント以降、常にこの話題が挙がった。私も以前、新旧ファンタジスタ対決として、「ジダンvsロナウジーニョ」と考えていたが、ロナウジーニョにいたっては、試合から消えていた。骸骨のような顔がへらへらと笑っていたシーンあったが、その笑い顔が消えた時には、すでに試合はジダンの手中にあった。
この試合を観る限り、準決勝でのポルトガル戦は、どうなるのか?想像出来ない。しかし、一つだけ言えることは、この試合で見せたパフォーマンスをフランスとジダンが出来るならば、ポルトガルは、ブラジルの二の舞になるであろう・・・
世界最強と思われたブラジルは、どれも退屈な試合でスペクタルのないものだった。結局、ギアが上がることはなく、唯一格下の日本・ガーナ相手に弱い者いじめをしただけだった・・・『魔法の4人』、人々の記憶に残るようなプレーをする事もなく消え去った。まるで、魔法にかかったかのように・・・
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ピークが1年早かったのと、格下ばかりと試合をして裸の王様になっていたというところなんでしょうね。
>まさに、ブラジルは、裸の王様でしたね。コンディションの持って行き方を若干間違ったかもしれませんね。疲れを取ると同時に闘争心的なもの消した感があります。
フランスは、逆に大会を通じてコンディションを上げた感じですね。グループリーグの組み合わせがやや恵まれていたのもあるかもしれません。
やはり、フランスはジダン無しでは無理ですよね~
凄い選手ですから。。。でも、ちょっと彼にたより過ぎ??とも思うときがあります。
昔はバランスよかったのですが・・・
>ブラジル戦、フランス代表は、完全にジダンがコントロールしていましたね。そういう意味では、ジダンを封じ込めば・・・とポルトガルは考えるでしょう。その辺もベスト4では、みどころですね。