■ BARCLYS PREMIER LEAGUE 2007/2008 |
マンチェスター・シティ(0-0)リバプール |
■ ウェスト・ハム vs マンチェスター・ユナイテッド |
◆ 決定機を外すウェストハム。決めるユナイテッド
前日、プレミアリーグの数試合が行われていました。
敵チームの試合を視察ということで、「ウェスト・ハムvsマンチェスターU」を観戦しました。また、ウェスト・ハムとリバプールは、対戦していないのでどういったサッカーをするのかな?というのが興味がありました。
結果から言えば、ウェスト・ハムがホームでサポーターを喜ばせるような面白い試合を繰り広げました。前半からユナイテッドに臆することなく積極的に攻撃を仕掛け、前半7分頃、決定機を外してしまいました。
ウェスト・ハムのFWカールトン・コールに入ったくさびのボールをダイレクトでDFラインの裏へパスを出し、(オフサイド臭かったけど)ウェストハムの選手(名前不明)がGKと1対1になりシュートはゴールバーへ直撃。さらにその跳ね返りを蹴り込もうとするものの(名前不明)枠を外してしまいました。
すると、マンチェスターUが前半14分に先制。
ギグスのクロスをロナウドのヘディングで決めました。
試合の流れは、ホームのウェストハムが押し気味にリズムよく進んでいたので、この1点は重く圧し掛かったなぁ~って見ていました。
◆ 上位と中位の違いとは?
どこのリーグでも同様ですが、上位チームと中位チームとの差というものは、このような試合の流れを左右する場面で、ゴールを決めれるか、相手のゴールを封じれるか?また、試合全体の流れを読んでリスクを冒すべき時を見極めることが出来るか否かの差じゃないかと思うのです。プレミアリーグだけで見れば、上位チームは他のチームよりは素晴らしい選手、有能な選手、監督を抱えています。しかし、中位くらいのチームでもそれほど個々の選手の差は大きくないように思うのです。例えば、ニューカスル、ポーツマス、アストン・ビラなんかは上位に食い込んでもおかしくない戦力を持っていると思います(実際の勝ち点は30前半)。
しかし、現実の順位(勝ち点)に反映されていない。監督の違いも多少はあると思いますけど、本当は、ピッチ上の個々の選手のちょっとした意識・プレーの違い(差)が積み重なって、上位と中位の差となって現れているだけじゃないかな?と近頃よく思います。また、長丁場のシーズンですので、モチベーションを常に一定以上の高いレベルでキープする難しさもあるかもしれません。そういう意味で、同系列の中位チーム、マンチェスターCの今シーズンの好調の理由は、ピッチ上の事象以外にも我々には見えないチーム内のモチベーションの維持があるかもしれません。
そのまま前半はユナイテッドリードのまま終わり、結局、ウェストハムじゃ逆転までは無理だろうなって思っていました。
但し、この試合、ユナイテッドの選手が全体的にコンディションが良くないような感じがしました。先制ゴールを決めたロナウドもどうもキレが悪く、攻撃が売りの前線の選手もいまいちという感じがしていました。すると・・・
◆ マンチェスターU首位陥落
後半32分にCKからウェストハムが同点に追いつきました。
ゴールを決めたのは、マンチェスターUのDFリオ・ファーディンアントの弟アントン・ファーディナント。ちょうど後半に交代で出てきた選手が兄貴の前で決める。そういう状況、また、ウェストハムから移籍したテベスなど何かと関連性のある両チーム。スタジアムは一気にヒートアップ。
そして5分後の後半37分。
ウェスト・ハムが逆転ゴールを決めました。同点にされた時点でユナイテッドも逆転をする為にハーグリーブスに代えてナニを投入して攻撃的にシフトした矢先の出来事でした。
ウェストハムのゴールは、またしてもセットプレーからの得点。
逆に、ユナイテッドにすれば同じようにセットプレーからの失点。リバプール戦でもGKとDFの連携のまずさが見られたユナイテッド。ユナイテッドに勝つ為にはこのセットプレーは一つチャンスになる可能性があるかもしれないです。(まぁ、この問題をファーガソンが見過ごすとは思わないので、その内きちんと修正してくるとは思いますけど。)
逆転後の残り10分ちょっと・・・ウェスト・ハムが意地を見せてホームで首位マンチェスターUに勝利というリバプールファンには嬉しい結末!
しかし、もう1つの上位チーム、アーセナルはエバートン相手に4-1と勝利。チェルシーはニューカッスルに辛くも2-1と勝利。ユナイテッドがこのまま勝ち続けると突き放されるような気がしていたので、これでリバプールがマンチェスターCに勝てば、勝ち点3ですがその差を縮めることが出来ます。
※ リバプールの試合前、ここまで記載。
■ 2007年最後のゲーム |
◆ 痛恨の引き分け
前述したようにユナイテッド、アーセナル、チェルシーの結果を知った上でのマンチェスターC戦。自分の応援するチームの現状に満足していて自信があれば、他のチームの結果を分かっていて戦うのは精神的にはプラスのモチベーションになるとと思いますが、逆に、勝ち点差を縮めるチャンスを逃がしたら?とか考えると余計な不安が増えるだけだと痛感しました(苦笑)
そして、結果はスコアレスドロー。
もし、この試合勝利していれば、勝ち点39で首位アーセナル(47)との差が8となっているはずでした。かろうじて射程圏内。しかし、現実的には、勝ち点37となり、アーセナルとの差が「10」と広がりました。さらに、2位のマンチェスターUとの差は8。3位チェルシーとの差は4。
決して試合内容は悪くなかったと思うのです。攻守において良いパフォーマンスを見せていたと思います。しかし、最後のゴールが生まれなかった。ただ、それに尽きます。
両チームの実際にシュート数は次の通りです。
マンチェスターC「4(3)」 / リバプール「20(11)」かっこ内は枠内シュート数
これで、かなり優勝は難しくなったと思います。あとは、上位チームが星を落としてくれるのを願いつつ、チームはただただ勝ち続けるだけです。まだ、上位3チームとの直接対決が残っていますので、一縷の望みをそこに託すしかないでしょう。しかし、いくら直接対決であっても埋められる差は最大「3」しかありません・・・これが今のリバプールが置かれた状況ってことです。
◆ 本当に必要な補強とは?
チームを率いるラファ・ベニテス監督は、引き分けという結果に失望している。しかし、優勝を目指して戦い続けるとも語った。 「良い努力を見られた好ゲームだった。相手のディフェンス陣とキーパーはとても良かったよ。私たちは多くのチャンスを作っていたね」 「私たちはもっと進歩したい。ただ、選手たちは本当に頑張っていた。だから、これ以上何かを求めるのは難しい。このまま進み続け、より正確さを増す必要があるのだろう」 また、冬の移籍市場で数人の選手を獲得することを示唆している。 「金銭面についてはまだ話していない。しかし、チームが必要としているもの、おそらく2、3人の選手を獲得するつもりだ」 引用元:Goal.com - ベニテス監督:「選手は責められない」 |
以前から噂にはなっていましたが、(オーナー陣はこれに否定的だが)ベニテスは冬のマーケットで選手を補強したいと思っているようです。
ふと思ったのですが、この試合でも途中交代で入ったのがバベル(キューエルOUT)だけです。完全ローテーションを敷いているリバプールは、良い意味でチームとして各選手の力に差がチーム力に及ぼす影響が小さくなってきていると思います。例えば、今回のキューエルに変わったバベルもキューエルより力が劣るとも思いません。むしろ若いので可能性も考慮したらバベルを軸にしてもいいと思います。
ところが、その一方で、交代で使う選手がキャラクター(能力や影響力など)的にスタメンの選手と変わらない。ある種のスーパーサブ的な選手がいない。
つまり、途中から試合に入った選手変化を与えられる人材がいないのが問題だと思うのです。今回DFラインを任された4人も決して悪くなく安定していると思います。だから、守備面では今の状況でも悪くない。今後の戦い、けが人が出た場合などの為のリスク管理として補強は必要だと思います。(CBの補強は早急にすべき)
逆に、選手の構成を考えた場合、攻撃陣で変化をつけれる選手が必要なのかもしれません。とりあえず、1月2日(水)にウィガン戦が行われます。もし、この試合勝てないようなことがあったら、選手の補強ではなく監督交代があってもいいと思っています。
今年1年間どうもありがとうございました。みなさん良いお年を!
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■ リバプール 07/08シーズン |
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