■ 8つのクラブの外国人オーナー (08/01/18付) |
クラブ | オーナー | 備考 |
チェルシー | ロマン・アブラモビッチ | ロシア人。石油関連のビジネスで財を成す。 しかし、他のクラブとの怪しい取引も・・・ |
ポーツマス | アレクサンドレ・ガイダマック | ロシア系フランス人。 父親もイスラエルのクラブ保有。 |
マンチェスター・U | ジョエル&アヴラム・グレーザー | アメリカ人。 2005年、オーナーの父親であるマルコム・グレーザー氏により買収。 氏は、NFLタンパベイ・バッカニアーズのオーナーでもある。 |
アストンヴィラ | ランディ・ラーナー | アメリカ人。 NFLブラウンズのオーナーでもある。 |
フルハム | モハメド・アルファイド | エジプト人。 息子(ドディ・アルファイド)は、ダイアナ妃が死亡した際に同じ車に同乗していて死亡。高級百貨店ハロッズのオーナーでもある |
ウェスト・ハム | エガート・マグヌソン | アイスランド人。 アイスランド・サッカー協会会長とUEFA理事会理事を兼任。 |
マンチェスター・C | タクシン・チナワット | タイ人。 元タイ王国首相。 |
リバプール | トム・ヒックス ジョージ・ジレット | アメリカ人。 ヒックスは、テキサス・レンジャーズ(MLB)やダラス・スターズ(NHL)のオーナー。 ジレットは、モントリオール・カナディアンズ(NHL)のオーナーでもある。 |
とりあえず、ここまではまとめ・記録用です。
■ リバプールのオーナー |
◆ ベニテス以上にオーナーを変えるべき?!
先日、『ベニテス解任までのリミット』
という記事をUPしましたが、別に現在のチーム状況がものすごく悪いというわけでもなく、あくまでも現状の停滞感・倦怠感のようなチームの状況を打破するには、選手の補強をするよりは監督を変えた方がリフレッシュするであろうということを思っているからです。そして、プレミアリーグのビッグ4と言われるクラブのリバプールなので、それ相応のレベルの結果を求めてしまうわけです。これが、下位のクラブだったら“解任”ということは考えませんけど。
その一方でリバプールのオーナーへの不信感が私の中では強いんですよね。これは完全な偏見ですが(苦笑)アメリカ人にフットボールが分かるのか?!って思うからです。そして、この不信感を助長するような記事が先日出てきました。
「われわれはクリンスマンと交渉したが失敗に終わった」とリバプールのオーナーの1人トム・ヒックスは認めた。 ラファエル・ベニテスは、クラブのオーナーにあまり良く思われてはいないようだ。そのことが月曜日に明らかにされた。クリンスマンは、来シーズンからバイエルン・ミュンヘンの監督に就任することがすでに決まっており、招へいは不可能となったため、リバプールが興味を持っているという話にほとんど意味はない。 それでもヒックスはこう明かした。 「11月にわれわれは危機的な状況だった。チャンピオンズリーグのベスト16に進めないかもしれなかった。1月の補強に関して意見の食い違いがあったため、私はもう1人のオーナーのジレットとともにユルゲン(クリンスマン)に会った。ベニテスが退団を決めた場合、あるいはわれわれの関係が崩れた場合に、彼を監督に迎えるための交渉をしようと試みたが、結局は失敗に終わった」 引用元:スポーツナビ - リバプールのオーナーがクリンスマンとの接触を認める |
この記事を受けて次のような記事が出てきました(笑)
リバプールの“レジェンド”イアン・ラッシュが、クラブのオーナーに対する不満を爆発させた。 リバプールのオーナー陣がユルゲン・クリンスマンの招聘に動いていたことが明かされ、大きな衝撃を与えている。イアン・ラッシュは無意味な論争を呼ぶべきではないと考えており、『サン』に対して自身の意見を述べた。 「現在、クラブは笑いものにされているようだ。このクラブの伝統は世界中の至るところで尊敬されるものだろう。ニューカッスルを見て欲しい。彼らのような状況(アラダイス監督退任で新監督を探している)にはなりたくないんだ」 「現代のサッカー界で1人だけ勝者が存在することは、みんなが知るところだ。そうオーナーだね。ただ、クリンスマンとの接触を明かしたことは、ラファ(・ベニテス監督)にプレッシャーを与えただけだ。落ち着き始めたと思っていたのに、すべてが台無しになった」 「クリンスマンは、ヨーロッパのサッカーについてラファよりも詳しいと思うかい?誰一人として、彼より多くのものを知る人物はいない。バレンシアでの成績を見て欲しい。リバプールを2回チャンピオンズリーグ決勝に導いたこともわかっているだろう。ヨーロッパの舞台に関していえば、ラファは最高だ。それにイングランドについてだって、クリンスマンより多くを理解しているだろう」 また、同じくアメリカ人オーナーに率いられるマンチェスター・ユナイテッドとリバプールを比較している。 「言いたくはないことなんだが、リバプールはユナイテッドから考えることがあるんじゃないかと思う。グレイザーがオーナーになったとき、誰もが不満を言っていた。しかし、彼らは表に出ないし、監督に自由を与えている。そしていまの結果を残していることを忘れてはいけない」 オーナー陣の行為に憤慨しているのは、ベニテス監督も同じだろう。一部報道では、ベニテス監督が今回の件に関し、法的措置をとる可能性もあると伝えられている。 引用元:Goal.com - リバプール、オーナーの発言にイアン・ラッシュが憤慨 |
11月と言えば、記事にもあるようにCL決勝T進出が掛かっていた時期です。さらに、マンチェスターUとの大一番が12月に行われる前です。つまり、CL決勝Tを逃し、マンチェスターUに敗れていたら・・・そして、クリンスマンとの交渉が上手く行っていたら、今ごろ、リバプールの監督は変わっていたかもしれないということです。結局、クリンスマンは来期バイエルンの監督に就任することが先日決まりましたが、いまさら、この時の話題を流してしまう所にオーナーの次の思惑が見え隠れするんですよね。
つまり、イアン・ラッシュが言っているようにプレッシャーをかけているってことです。そもそも、ベニテスとオーナーとの確執の原因は、報道によるとこの冬のマーケットでの補強に関してということらしいのです。実際に、先日CB要員としてシルクテルを獲得しましたが、ベニテス的には他にも考えていたのでしょうか?
ベニテス監督にとって2月は一つの山場だと思うのです。理由は『ベニテス解任までのリミット』
で書いたように、2月10日(日)チェルシー戦 [A] と2月19日(火)インテル戦[H]があるからです。もし、ここでの結果次第では、本当に解任もあるかもしれません。特に今シーズンのプレミアは、監督交代が多く、そういう雰囲気の余波を喰らう可能性はあると思うのです。
現地のリバプールサポーターもこのオーナー陣(ヒックス、ジレット)に対してあまり好意的でないのかもしれません。先日行われた、FAカップのルトンとの再試合で、スタジアムに掲げられたサポーターのボード?を見ると一目瞭然です。特に、今回のクリンスマン獲得発言に関しては、上記のイアン・ラッシュの発言に賛同します。
いいですね、リバプールサポーターのメッセージ。 「ドバイ、SOS。アメリカ人(YANKS)出て行け!」
■ 金持ちの道楽として買収されることの幸せ |
これもまた、先日『リバプール・オーナー、クラブ売却の噂を否定』(Goal.comより) ということで、以前、リバプールを買収する話があったドバイ・インターナショナル・キャピタル(DIC)が、再びリバプールの買収をしようと画策しているという話を受けて、オーナーのトム・ヒックスが否定したという記事です。この記事を受けて、上記のサポーターのボードを見ると、トム・ヒックス、ジョージ・ジレッド両オーナーが現地のサポーターに支持れていないような感じがします。
◆ THANKS YANKS. MORE FRIENDLY FIRE!
さらに、色々と調べていたら下記のブログに面白い内容が掛かれていました。こっちは、もっとコアな話で、リバプールが買収される頃の話です。
下記のブログの内容と最近のニュース・ソースを照らし合わせて考えるとどうやらリバプールは、監督の前にオーナーが変わってくれなければ、将来的にリバプールという伝統のあるクラブのアンデンティティを失い兼ねないような気がします。
ただ、クラブのアイデンティティは、しっかりとしたサポーターがいる限りは守られると思うのですが、リバプールがマーケットにおけるクラブの安定性を失う可能性ってのはあるかもしれません。
つまり、サポーターだけがどうこう出来る次元でない所でクラブの土台が揺らぐ可能性があるってことです。
これはリバプールサポーターの自虐的なメッセージ?!
「ありがとう、アメリカ人 もっと誤爆を!」
蛇足ですが、アストン・ヴィラの先代ケチ会長のダグ・エリスはジレットからのオファーがあった時に断っているそうです。 「お前が買うと、ヴィラに借金持ち込むからだめー」 と稀代のケチ会長はジレットにダメだししてます。そしてランディラーナーに売却したのですが、ラーナー家はジレットなんぞとは違ってUS最大のクレジットカード会社のMBNAをバンクオブアメリカに2003年に売却して、ラーナーの個人資産だけでも9000億円程度あって、しかも彼の個人資産はクリーブランドブラウンズとMBNAの先代オーナーだった父親の遺産の一部なのです。母親と姉妹にもラーナーと同じくらい資産があるらしく、ラーナーの財団がまた一体幾らもってるかは知りませんけど、おそらくじれっとさんの個人資産以上はあるかも。母親が逝去するとランディは長男ですからまた遺産が個人に入ってくる訳ですよ。 つまーり、クラブの成績と人気度に反比例して、ヴィラのオーナーはじれっとさんに比べて実は超金持ちです。しかもヴィラの買収金額はたったの130億円でメッシ一人/Kaka一人より安くて、当時ヴィラは長期負債が10億円程度(トレーニンググランド新設のため)しかなかったので、実質140億円程度で全て買収している訳です。 怖いのは、あの超どケチエリスがジレットの買収話を断っているという事です。エリスは売却前、事あるごとに 「アストン・ヴィラの将来にとって最善と思われる人物にクラブを売却する」と言い続け、実際に実行に移しました(相当すったもんだありましたが)。 しかし同じことをムーアズとパリーのヴォケが 「我々にとってお金がポイントではなく、リバプールの将来にとって1番適切と思う人に売却したい」と言って、DICを袖にして、(実際デューデリとかに関わった会計士はすんげームカついてると思いますよ。あんな詰まらない仕事を何ヶ月もやって結果がこれかよ!って。監査法人とか投資銀行でモンキーJob「Monkey Business, 邦題:投資銀行残酷日記、を読むと良く分かります」をやった人なら実情が良く分かるかもしれませんね(笑)。)、それでDICとのディールがアボーンになるわけですから。燃え尽きますよぉ、普通の感覚の人なら。 ともあれ、筆者の個人的な感想ですが、上記の情報を正しいと仮定すると、DICを袖にしてジレットなんぞにLFCを売却したら、それはもう正気の沙汰とは思えないです。 引用元:DAMEPO現地観戦記 - 史上最強のアホ(達) |
この次の記事「そうだ、エヴァートンを買おう」もなかなか興味深く、そして面白い内容です。、こういう細かいマネーのデータと内容を読むとリバプールの爺オーナー達の手にあるリバプールは心配です。
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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■ 過去記事:『クラブを買収しよう!プレミアと外資とロシア人』
今回、引用部分をほぼ全文記載したのは、リンク切れの危険性を回避する為です。長くて読みにくかったことをお詫びします。
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こんにちは。
悪意的に捉えれば、夏の補強にあれだけ金を使ったのは、オーナー陣のパフォーマンスに近いのかな?と・・・(苦笑)
おっしゃる通り、今のリーズは一人の選手を獲得するにも四苦八苦。さらに、過去の負債(多分、昔の選手の給与未払いも残ってんじゃないかな??)もおおく、金持ちのオーナーが来てくれたら万歳なんですけど(笑)
上記のDAMEPO現地観戦記さんの記事を読んだりすると、いわゆる大富豪の道楽及び一種のステータスとしてクラブを買収される方がいいのかな?とも思ったり。つまり、クラブでの収益が主たる目的ではなく、「そんなクラブの収益なんぞ“はした金”ってレベルの人ですよね。
ユナイテッドのラーナーなんかそんなのかな?って想像を絶する規模だろうなって…(笑)
私もコージさんと同じくプレミアにリーズが戻るまではとりあえずレッズでもという立場ですが、リーズが金でいかに苦しんでいるかということを考えれば、金を出せないというのは仕方ないかなという気もします。
イラン投資家の下で一瞬だけ夢を見させられて、その後瞬く間に崩壊してしまったコリンチャンスを見ていると、ドバイのオーナーなら大丈夫という気にはとてもなれないです。