■ 現在のリバプールの結果(順位)から考える問題 |
◆ リバプールの得点
現在のリバプールの順位(5位:勝ち点38)を考えた場合、日本代表のように「得点力」「決定力」不足が内在しているように感じるのです。ちなみに、個人的にはこの二つの言葉を使い分けています。
・得点力は、純粋にチームとしての得点力。
・決定力は、試合を勝利する力。
今シーズン恐ろしいほど、攻撃的かつ魅力的なサッカーをしているアーセナルの得点力はさすがですが、マンチェスターU、チェルシー、そしてリバプールを抜いて4位になったマンチェスターCとの「得点数」を比較してもリバプールとは大きく違いはありません。しかし、総得点数ではさほど差はないように見えますけど、4点以上の得点を挙げた試合が数試合あります。(ダービー、ボルトン、ポーツマス)
つまり、点を取れる時とそうでない時との偏りが大きいのも問題です。(Yahoo!スポーツより)
◆ リバプールの得点者の偏り
もう一つデータを挙げてみます。
プレミアリーグ得点ランキング上位20人を見るとリバプールは得点者に偏りがあります。ここも他の上位チームとの違いです。
リバプール トーレス :10点( 3位) ジェラード: 7点(12位) | チーム総得点34点中17点。 半分の得点を2人に依存している。 |
アーセナル アデバヨール :12点( 2位) ファブレガス : 6点(15位) ファンペルシー: 5点(20位) ロシツキー : 5点(20位) | チーム総得点42点中38点。 アデバヨールが約30%の得点を挙げている。 その他の選手も得点を挙げていてバランスが良い。 |
チェルシー ドログバ : 5点(20位) ランパード : 5点(20位) カルー : 5点(20位) | 総得33点中15点。 約半分を3人で挙げている。 個の選手への依存度がリバプールほど大きくない |
マンチェスターU ロナウド : 13点 テベス : 8点 ルーニー : 5点 | 最初なぜか書き忘れてましたので追記 総得38点中26点。 約半分以上を3人で挙げている。 ロナウド、テベスの得点力が群を抜いている。 この辺はリバプールと似ている。 |
◆ リバプールの引き分けの多さ
そして、最大の問題点は、引き分けの多さです。
前回のウィガン戦の記事でも少し書きましたが、この引き分けの多さは結局チームが「勝ちきれない」ことが顕著に現れていると思うのです。この引き分け8試合の内訳について。
チェルシー戦 | 1-1 |
ポーツマス戦 | 0-0 |
バーミンガム戦 | 0-0 |
トッテナム戦 | 2-2 |
アーセナル戦 | 1-1 |
ブラックバーン戦 | 0-0 |
マンチェスターC戦 | 0-0 |
ウィガン戦 | 1-1 |
引き分け8試合中、スコアレスドローが半分の4試合もあります。
マンチェスターCを除けば、ほとんどが中堅以下のチームばかりです。1点でも取れていたら勝てたということです。やはり、ここには純粋に得点力の問題があるように思います。
その具体的な理由は、ウィガン戦の記事をご覧下さい。
・先制するものの・・・
さらに、得点を奪いつつも引き分けた試合の詳細についても。
チェルシー、アーセナル、トッテナム、ウィガンのいずれの試合も先制しています。
チェルシー、アーセナルに関しては、力関係もありますしリーグ前半の戦いでしたので、引き分けでも多少評価出来る部分はありましたが・・・
唯一トッテナム戦だけが、追いついた形ですが、あとの3試合はいずれも先制しながらも同点にされるという始末。やはり「勝ちきれないチーム」の典型だと思うのです。
前述の得点ランキングとの関係性もあるように思うのですが、「試合を決めれる選手」がいないと思うのです。逆に、トーレスとジェラードが試合を決めれる選手。チームとしての決定力は、この2人に掛かっていると言っても過言でないと思います。
■ ベニテスを解任すべき |
◆ ベニテス監督解任までのカウントダウン始まる
多分、これでリバプールのプレミア優勝の可能性は、限りなく不可能に近い数字になりました。前々回のマンチェスターC戦も悪くなかったが点が取れずのスコアレスドロー。そして、前回のウィガン戦は後半4分にチームとして素晴らしい形のゴールが生またが、ウィガンに試合後半に得点にされた。そのウィガン戦後のベニテスの弁は次の通り。
「(タイトル獲得は)とても難しい状況だ。とりあえず、(日曜日の)FAカップに照準を合わせていかなければならない。そのあとに次のゲームのことを考えるだろう」 試合内容については勝つべき試合を落としたと考えているようだ。 「チャンスを掴んだのだから、勝利で試合を終えるべきだ。相手には1回だけチャンスが巡ってきた。ウィガンはそれをモノにしたんだ。我々は2ゴール目を奪うべきだった」 引用元:Goal.com - ベニテス監督:「タイトル獲得は難しい」 |
個人的には、現実的に優勝が難しくなったとは言え、監督がこういう発言をするのをあまり良いことだとは思いません。ウソでも最後まで戦うべくチームのモチベーション、そしてサポーターのモチベーションを上げる努力して勝ちを積み重ねることが重要だと思います。
◆ 冬の補強は必要なのか?!
ちょっとここで余談を・・・冬の移籍市場で選手の獲得をしたいベニテスと共同オーナー(トム・ヒックス、ジョージ・ジレット)は、反対しているらしいのです。そもそもアメリカ人オーナーってのがあまり気に入らないんですけど・・・アメリカ人ってサッカー分かるの?って思ったりしますけどね。むしろ、監督を変えた方が早いんじゃないか?!って思います。
例えば、昨シーズンリーガでレアル・マドリーを優勝へと導いたカッペロ(現イングランド代表監督)は1シーズンで結果を出しました。そのマドリーと今のリバプールの戦力を比べても大きく劣るとは思いません。多分、10回戦えばほぼ五分五分の試合を出来るくらいだと思っています。(勿論、戦い方ってのはあるでしょうけど)
ただ、スペインのクラブ、それもレアル・マドリーやバルセロナのようなクラブの場合、そのベースにある伝統や歴史がカッペロ・イズムを受け入れ難かっただけだったと思うのです。カッペロが作るチームの好みは大きく分かれるでしょうけど、決してカッペロの手腕に大きな問題があったとは思えません。
しかし、このままベニテス体制で行くならば、限界なんじゃないか?と思うのです。
ベニテスが「冬の移籍市場で補強する=現戦力に満足していない」ってことならば、『どれだけどんな選手が欲しいんだよ!?』って感じがするのです。
個人的には、冬の移籍市場での補強はCBは必要だと思うのですが、他のポジションに関しては、さほど必要ないとも思うのです。そんなに悪いか?!、現戦力でもっともっと出来るんじゃないか?!とすら思っています。
むしろやるべきことは、もっとチームとしての熟成度(戦術面もメンタル面も)を高めることに主眼を置くべきだと思います。
■ ベニテス体制のリバプール4シーズンのリーグ順位 ■
04/05シーズン 5位 CL優勝
05/06シーズン 3位
06/07シーズン 3位 FAカップ優勝
就任初年度のビッグイヤー(CL優勝)を取ったので、サポーターの中に期待感というのがあったのかもしれません。しかし、クラブはプレミアリーグ優勝から10年以上遠ざかっています。(89-90シーズンが最後の優勝)
◆ ベニテス体制のタイムリミット
ここ最近の2試合も内容が悪くとも勝てたと思うのです。
この時期、中3日くらいの日程で戦う選手達にすれば大変だと思います。でも、その為のローテーション・システムだったんでは?そして、2月のCLが再開するまでのこの時期に上位チームとの差を絶対に広げられないようにしなければならなかった。その為にチームのモチベーションや選手のコンディション、そして戦い方も含めてトータル的に指揮すべき役割は監督です。しかし、結果が出せなかった。サッカーの内容が良くても・・・つまり、ベニテス監督解任があってもおかしくない状況に今のリバプールは突入してしまったと思います。
具体的な条件及びリミットは・・・ 2月10日(日)チェルシー戦 [A]
1.チェルシー戦までに首位チームとの勝ち点差が「9」以内でなければ、解任。
2.チェルシー戦に敗れたら、解任。
3.2月19日(火)CLインテル戦[H]に敗れたら、解任。
現実的にプレミアで優勝する為には、再び対戦する上位3チーム(アーセナル、ユナイテッド、チェルシー)に勝つことが必須です。そして、勝ち点9以内であれば、直接対決で勝ち点差をひっくりかえすことが可能です。勿論、この3チームが現状の勝ち点差をキープし続ければ、リバプールが自力でどうこう出来ませんし、他力本願な状況にも変わりありません。ただ、少なくともこれ以上勝ち点差を離されないでいれば、僅かな可能性に賭けることは出来ると思います。
しかし、この上位3チームとの第2ラウンド。その初戦、チェルシー戦に敗れたら優勝は無理でしょう。
また、CLでインテルに敗れたら、ベニテスを解任し新体制に切り替えて、シーズンの残り試合を来期に向けたチーム作りへとシフトした方が健全だと思います。もし、来シーズンを見据えるのであれば、チェルシー戦まで4試合ありますが、その間の結果如何では、早期解任があってもいいとすら思っています。
※ 先日のFAカップ3回戦でリーグ1のルトンと1-1と引き分けたリバプール。はっきり言って、この時点で解任しても良いと個人的には、判断しました。リバプールはメンバー的にはそれほど落としているわけでもないですし、何よりもこういう試合の為にこれまでローテーションを使ってきたと思うのです。(チーム力の差を作らないため)でも、負けに等しい引き分け。再試合は、1月15日に行われます。(FAカップは引き分けの場合、再試合となる)これでただでさえ厳しい日程の中1試合多く戦わなければならなくなりました。
ちなみに、我が本妻リーズは、ルトンに9月に勝っています(笑)
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■ リバプール 07/08シーズン |
01.アストン・ビラ戦 [A] 02.チェルシー戦 [H] 03.サンダーランド戦 [A] 04.ダービー・カウンティ戦 [H] 05.ポーツマス戦 [A] 06.バーミンガム戦 [H] 07.ウィガン・アスレティック戦 [A] 08.トッテナム戦 [H] 09.エバートン戦 [A] 10.アーセナル戦 [H] 11.ブラックバーン戦 [A] 12.フルハム戦 [H] 13.ニューカッスル戦 [A] 14.ボルトン戦 [H] 15.レディング戦 [A] 16.マンチェスター・ユナイテッド戦 [H] 17.ポーツマス戦 [H] 18.ダービー・カウンティ戦 [A] 19.マンチェスター・シティ戦 [A] 20.ウィガン・アスレティック戦 [H] |
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カイトあたりがもっと点を獲ってくれないかなと思います。
リヴァプールのFA杯3回戦の試合内容はちょっと目を疑いました。
私も今の選手でもっと出来るはずだと思いますし、シーズン序盤はすごい勢いだったのがウソのようですね。
でも2月10日はホームなのでチェルシーは負けられませんっっ。
ところでリーズはこの調子でいくとチャンピオンシップに戻れそうすね!!
(まだ早いでしょうか・・・。笑)
ロシツキーとかジョー・コールみたいなテクニックがあって得点力・創造性のあるサイドの選手がいたら今よりずっとリバポは怖いです。
こんばんは。
個人的には、カイトを評価しているのでもっと頑張って欲しいものです。
こんばんは。
今年も宜しくお願いします。
リーズは首位との勝ち点差が4くらいなんで、なんとかチャンピオンシップに来期戻り、その次の年はプレミアシップに戻る!!
こんばんは、はじめまして。
サイドプレーヤーはそろっているんですけど、なかなかチームとして上手く機能していないってのが実情ですね。
やっぱり監督変わらないと変わらないかもしれないです・・・
僕も現有戦力は十分なものだと思うのですが、ウイングに柱と言える選手がいないなと。ラファになってから毎年顔ぶれが変わるポジションでもありますしね。
バベルやベナユンなど慣れてくれば今以上の働きをしてくれるのだろうとは思っていますし、個人レベルだけではなくチーム力としても改善・熟成が必要なんでしょうが、あくまで現状の話で。
やっぱり4-4-2フラットのウイングって重要ですよね?あとクラウチどうですか。必要だと思いますか?
賛成意見ではないですが勇気を出してコメントしてみます。
リバプールの問題には、審判のミスと多少のツキの無さもあるのではないでしょうか?誤審でPKを取られたことが何度かありますし、入ったと思ったシュートが入らなかったこともあります。
それらの問題が起こっていなかったと仮定して勝ち点を再計算してみると、案外、上位チームと比べて遜色無かったりします^^
例えば、エバートンとのダービーではリバプールは明らかに主審に勝ち点3をプレゼントされたようなものですし、
勝ち切れなかったフラットンパークでのポーツマス戦を例に取って勝ち点3とすれば、マンUもアーセナルも同じように勝ち点が2つプラスされるはずです。 3チームともに勝つべき試合でした。
ですので、今のリバプールは上の3チームと差が大きくあるのが残念な現状だと思います。認めたくはありませんが…
ロシアでもニュースになってないのに。
若くて経験豊富で191センチのスロヴァキア代表CBです。
出世しすぎな気もしますが、ヴィディッチも通用したから大丈夫かな。
顔はこんな感じ
http://www.fc-zenit.ru/info/person.phtml?id=215