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オーストラリア戦に向けてのキーポイント

2013年06月03日 | 日本代表(ザックJAPAN)
■ 伏線を張れ

◆ 引き分け以上で良い
ブルガリア戦は、0-2と完敗(完封負け)を喫したザックJAPAN。

本田、岡崎、酒井高徳とメンバー全員が揃い、いよいよ明日オーストラリアと対戦となる。
勝ち点と順位
アジア最終予選グループB

勝ち点や他のチームの状況などを考慮すれば、日本のW杯出場の可能性はほぼ確定していると言える。しかしサッカーの世界では絶対はない。ドーハの悲劇があったように最後まで油断は出来ない。
事実、3月のヨルダン戦(アウェイ)では2-1と敗れている。もし、この時のヨルダン戦で、日本がW杯への出場権を獲得していたら、先日のブルガリア戦、そして、明日のオーストラリア戦、そして、最後のアウェイでのイラク戦は完全に日本の都合で試合をすることが出来た。日本の都合とは?

ザッケローニ監督が、ブルガリア戦で試した3-4-3のフォーメーションであったり、サブ組の選手の試合経験や選手のコンディション調整、実戦での選手間の連携など、コンフェデ及び1年後のW杯へ向けて重要な時期を調整に充てることが出来た。
しかし、現実は、大きなプレッシャーの中でオーストラリア戦へ臨まなければならない状況となってしまった。

しかし、明日の試合、引き分け以上でW杯への出場権を獲得出来るという状況は、忘れてはならない。明日の試合のポイントを考えてみた。内容的には月並みだが、ザックJAPANの現状を踏まえて考えてみた。

◆ フォーメーション
明日の試合、絶対に4-2-3-1のフォーメーションで日本はスタートするであろう。そして、試合状況にもよると思われるが、3-4-3で戦う可能性は低い。また、積極的な交代采配は行わないと思う。オーソドックスな選手交代になるであろう。

スタメン予想に関しては、皆さんの予想通り。

基本的に、序列、チームの連携・熟成を重視してきたザッケローニ監督なので、上記の通りでスタメンとなるだろう。

◆ ミドル・シュート
日本の攻撃で重要となるのが、オーストラリアのDFラインの「裏のスペース」をいかにして取るかということに掛かっていると思う。その為に重要なのは、ミドル・シュートである。

日本のストロング・ポイント(中盤の構成力)はオーストラリアのオジェック監督も熟知している。日本の中盤を封じることよりも守備ブロックを後ろ目に形成して迎え撃つ戦いをしてくると思われる。そうなると、日本が使いたいオーストラリアのDFラインの「裏のスペース」が消されてしまう。

この「裏のスペース」を作り出すには、やはり、DFラインを引き出す為のミドルシュートが必要になってくる。先日のブルガリアが積極的にミドルシュートを打ってきたような形である。

「裏のスペース」を使いたかったら、その前のスペースから攻撃し「裏のスペース」を自分たちで作り出すことである。本田、長谷部のミドルシュート。香川、長友などが央へ切れ込んでのミドルシュートなどは現実的に効果が高いと思われる。

◆ サイドからのクロス
もう一つ、攻撃時のキーになるのがサイドからのクロスである。
具体的には、内田、長友の両SBがオーストラリア陣内の深い位置まで切れ込んでクロスを上げる形である。
しかし、単純にクロスをゴール前に上げても高さで勝るオーストラリアにクリアされてしまうのは火を見るより明らかである。
そこでマイナスのクロスを入れるのである。
こういう形を明確に見せることでオーストラリアの守備にも警戒すべき日本の攻撃が増え、そのうちに綻びが出てくるものである。他にもニアサイドを意識させながらファーサイドへ入れたりという形が有効になってくる。ボクシングのようにジャブを上に集めながらボディを狙ったりするのと同じである。先に書いた、ミドル・シュートと同じく自分たちの使いたい形を生かすために「伏線を張る」のが重要となってくる。


◆ 陣取り合戦
逆にオーストラリアは、日本戦をどう臨むだろうか?
今回、オーストラリアは約1週間ほど前に来日してコンディション的にはベストに近いと思われる。そして、ブルガリア戦も観戦しデータは持っているだろう。はっきり言って、過去の対戦などと同じである程度パターンは予想出来る。

日本のストロングポイントである中盤を飛ばして前線へ楔のボールを放り込んでくる。FWがボールをキープ、あるいはヘディングで落とした所を後方から味方が走りこんでくる。それは日本のDFラインの前後、あるいは、サイドへ展開する。要は、日本のようにボールを支配してボールポゼッションを高める戦い方とは異なり、ボールを蹴って走ってという陣取り合戦の戦い方をしてくると想定できる。

次に、この戦い方の中で発生するセットプレーに次の攻撃の形へ持っていこうとする。つまり、現在の日本代表が抱える弱点「セットプレーの弱さ」ここを必ず突いてくる。単純な攻撃を終始徹底してくると思われる。これを日本が90分間集中して対応出来れば、さほど怖い相手ではない。

この試合のプレビューは、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。


■ とっとと日本にW杯への出場を決めて欲しい

◆ 三つ巴
最後に、オーストラリアやこのグループの他のチームの立場になって考えた場合、日本戦はどういう位置づけとなるだろうか?

現時点で、グループBの試合消化数は、オーストラリアとイラクが1試合少ない。
イラクは実力的にも勝ち点5という状況から、このW杯への出場の可能性は限りなく低く、日本はこのグループの中では、すでにW杯出場がほぼ確定していると考えられていているのである。

「ヨルダン、オーストラリア、オマーン」の三つ巴の状況になっているのである。
そう彼らにすれば、とっとと日本にW杯への出場を決めて欲しいと思っているのである。

そして、日本がオーストラリアに負けるのを一番嫌がっているのは、どこか?

それは、ホームで日本に勝利したヨルダンである。
実は、オーストラリアの次の対戦相手は、ヨルダン(オーストラリア・ホーム)なのである。

1試合少ないオーストラリアは、日本と引き分けて勝ち点1を獲得してヨルダンと勝ち点7で並んだままホームで倒すというのが最低限達成すべきシナリオなのである。仮に、日本から勝ち点を9を取ってホームでヨルダンを迎え撃つことが出来れば最高であると思っているだろうが、そこまで日本を舐めてないと思う。つまり、負けは許されないが、大きなリスクを冒してまで勝ち点3を奪う必要もないのがオーストラリアなのである。

また、一番日本に勝って欲しいと思っているのはヨルダンである。
ヨルダンは、オーストラリア(アウェイ)、オマーン(ホーム)と2試合残している。
ヨルダンはホームで最終戦オマーンに勝ってW杯への出場権を獲得したいという目論見があるはずである。そこで、2位を争うオーストラリアとは、とにかく勝ち点1の差をキープし続け2位のままでいたい。日本がオーストラリアに勝ってくれれば、残り2試合、1勝1分けでW杯出場となるからである。

こう考えると、日本戦はオーストラリアにとって大事な一戦ではあるが、アウェイの日本に無理に勝ちに行って勝ち点1すら得られないという最悪の結果だけは避けたいのである。ホームでヨルダンとイラクに勝利してW杯出場を決定させるというシナリオの方がリスクが少なくメリットも大きい。

しかし、オーストラリアが日本、ヨルダンに2連勝してW杯への出場権を獲得したいと考えているならば、私のシナリオは破綻し、明日の試合、壮絶な死闘となる。

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