■ ウクライナ 対 スイス 決勝トーナメント1回戦 |
■ “失点0”でも負けたスイス |
「こういう事もあるんだなぁ~」と思った。無失点でW杯から敗退・・・スイスにとっては、辛い結果だろうか?それとも満足する結果だろうか?
敗れて満足するようなチーム・選手がいるとは思えない。しかし、スイスは、ユーロ2008年のホスト国である(オーストリアと共催)そういう意味で、強化を進めてきた。その成果が出たと言っていいと思う。そういう意味では、“受け入れる事の出来る結果”だと思う。
数年前、チャンピオンズリーグ2002-2003シーズンで、バーゼルというチームが旋風を巻き起こし、一躍有名になった。私もその時に、「バーゼルってスイスのチームなんだ・・・」という印象を持った。その後ユーロ2004では、“勝ち点1”という成績だった。ちょうどこの頃からユーロの予選などを観る機会があり、スイスには、好感が持てた。何よりも“一生懸命さ”が良かった。世界的に有名な選手はいないものの、ウクライナとの試合でも要所要所では、勝っていた。しかし、結局は、「決定力」。堅守ながら、試合を決める力という部分では、ウクライナに一歩及ばなかったような気がする。しかし、力の差が歴然だったかと言うとそうは思わない。
ユーロ2008、ホスト国として、問題の決定力に磨きがかかれば、旋風を巻き起こせると思う。
■ 逆境は恐れない、ウクライナ |
ウクライナは、今大会に出場するまで、2度、欧州予選のプレーオフで辛酸を舐めている。今大会、グループリーグ第1戦、スペイン戦では、4-0という敗退を機した。正直、私は、「ウクライナもやはり初出場のプレッシャーがあるんだろうなぁ~、W杯ってそんなに簡単ではないよな・・・」と思った。
この試合も決定機を外しながら、とにかく試合が動かない、ギリギリの緊張感が120分間続いた。しかし、過去8年間の悔しさに比べるとウクライナの選手にとっては、大した事ではないのかもしれない。初戦、4失点という大敗にもかかわらず、何故か“W杯のピッチに立てたことの喜びをかみ締めているようなウクライナの選手達”この大会、いい意味で本当に充実しているチームとは、ウクライナなのかもしれない・・・
■ ウクライナは、98年のクロアチアの再来なるか?! |
W杯では、サプライズ、ダークホースが必ずいる。98年フランス大会であれば、3位になったクロアチア、02大会では、開幕ゲームに勝利したセネガル。
今大会、セネガルのようなサプライズはなかった。どちらかと言うと同じ欧州開催という意味では、クロアチアに似ているかもしれない。チームカラーは違うが置かれた状況などは似ている。
98年のクロアチアは、グループリーグ(日本、アルゼンチン、ジャマイカ)。
決勝T1回戦は、ルーマニア。準々決勝は、ドイツ。
今回のウクライナは、グループリーグ(サウジ、スペイン、チュニジア)。
決勝T1回戦は、スイス。準々決勝は、イタリア。
どことなく状況が似ている・・・
ちなみに、98年のクロアチアは、準決勝で優勝したフランスに敗れた。
今回のウクライナは、イタリアから歴史的な勝利を挙げることが出来たら、(スペイン対フランス)対(ブラジル対ガーナ)の勝者と戦う。まだ、これらの試合が終わっていないが、どことなく98年の再現があるような気がする・・・歴史は繰り返す
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