『R100』 (2013) / 日本

監督・脚本： 松本人志
出演：　大森南朋　、大地真央　、寺島しのぶ　、片桐はいり　、冨永愛　、佐藤江梨子　、渡辺直美　、前田吟　、YOU　、西本晴紀　、松本人志　、松尾スズキ　、渡部篤郎
試写会場：　よみうりホール

映画『R100』公式サイトはこちら。　（2013年10月5日公開）

　

本当は他の試写が当たってほしかったんですが、何故かこちらが当選（笑）まあでも試写じゃなかったらこれも行かなかっただろうと考えながら向かいました。
松ちゃんのだから開場ギリでもいいでしょ・・・と思ったら結構人いますね。よみうりなので座席はいっぱいありますから席がないということはまずないんですけど、ちょっと焦りました（笑）


都内有名家具店に勤務する片山貴文（大森南朋）には、決して他人に言えない秘密があった。それは、ちょっとした気の迷いから入会してしまった謎の秘密クラブ“ボンデージ”から派遣される女王様の責めを受けなければならないということだった。契約は1年間で、途中退会はできない。以降、様々なタイプの個性的な美女たちが片山の日常生活の中に突然現れ、彼をこれまで味わったことのない世界へと誘う。しかしその内容は次第にエスカレート。女性たちは彼の職場や家庭にも現れるようになる。耐えられなくなった片山は、プレイの中止を求めるが、まったく受け入れられない。さらなる予測不可能な事態が次々と巻き起こる中、果たして彼の運命は……！？（Movei Walkerより）


松本人志作品は『しんぼる』だけ観ています。これはほんとによくわかんない作品で、まあそんなもんだろうとかなりハードル下げて観ることにします。

日々の生活の空しさに耐えかねて、あるいは刺激が欲しくてふらっと入ったSMクラブっていうのもものすごい極端にしか思えないのですが（笑）、それを大真面目にストーリーにしてしまう。しかも相手の都合なんてお構いなしにいつSMがやってくるかわからないという設定なので気が抜けない。
最初の冨永愛さんなんかはものすごく決まってるんだけど、例えば片桐はいりさんの役なんて本人よく承諾したなという感じなので（笑）あと渡辺直美さんとかも汚い役でご本人よかったのかな？大地真央さんの役はご本人が楽しんだ感じもする。女優によってSMのタイプの立ち位置が違うのは結構面白いかも。

大森さんも撮影だけで本当にご苦労さまと言いたくなるくらいいろいろされてて、働いたり、ドつかれたり、水に入ったり、まあいろいろと大変（笑）
エクスタシーを感じると顔が腫れる、それが室内にいると輪っかのようなもの？が浮かぶっていうのも何だか奇妙なんだけど、まあそれはそれでいい。
こうして自身の日常の不条理と、非日常の快楽との格差とかが掘り下げられるのかと思いきや、いつものように？最後は何が何だかわからない感じでぶん投げてしまうのが松本作品。よくわからなかったのは渡部篤郎さんの役。あれは一体何だったのか、正義の味方かただのフェイドアウトか（笑）
個人的にもっともツボったのは、ダウンタウン・ブギウギバンドの「サクセス」ですかね。あれは何か笑った。レトロな雰囲気で適度な昭和臭を嗅がせながら、それでも松本流を貫き通したといったところでしょうか。


★☆　1.5/5点