六本木画廊ブログ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

作家・鋤柄 大気さんのご紹介。

2013-06-27 13:17:57 | 日記
鋤柄さんの略歴

鋤柄 大気  スキガラ・タイキ

1987 愛知県出身

2011 明星大学造形芸術学部 テキスタイルデザインコース 卒業
 
現在 明星大学造形芸術学部 実習指導員

受賞歴

2011 明星大学卒業制作展 優秀賞  明星大学日野キャンパス設置

2011 International Exhibition Fibermen(ウクライナ)入選

グループ展

2011 International Exhibition Fibermen(ウクライナ)

2011 Art Program Ome 2011(東京・青梅)

2012 再生の息吹vol.2(東京・六本木)

2012 六本木画廊一周年記念企画 合縁奇縁(東京・六本木)

2012 第25回全国和紙画展(岐阜・美濃)

2012 第22回紙わざ大賞展(東京・銀座)


麻を使いマクラメ織りを駆使し、大小様々な作品を作り上げています。過去には大人5~6人で持ち上げないと運べないものまで。














マクラメ織りとは(Macrame/macramé)…結ぶこと、編みこむことで装飾・模様が生まれる編み方の技法のことを指します。

マクラメの発祥は、どの地域で発祥したかということは、はっきりはしていません。

中世に世界の最先端を誇っていたイスラム文化圏で発展し、アラビア人によってイタリア(又はスペイン)に伝えられ、

ヨーロッパ各地で独自の発展をとげていった、という流れで広まっていったとされています。

大航海時代以降、人とモノの移動にともなってスペインからメキシコへ、フランスからカナダのネイティブアメリカンへ、

ジェノバからアメリカや南米へと、世界各地へ広がっていったとされています。

16~17世紀のヨーロッパでは女性の衣服の装飾としてマクラメが流行し、

18世紀のヴィクトリア朝時代のイギリスでは、王妃が宮廷の女性たちに教えたことがきっかけで大流行しています。

当時は、細い糸で結ぶ繊細なマクラメの装飾をつくることが、貴婦人のたしなみとされていました。

普及されるうちにマクラメという言葉も、アラビア語からフランス語になり、フランス語から英語へ、

世界中で通用するものとなりました。今では英語、フランス語、イタリア語、プルトガル語、スペイン語など、

ほぼ共通のスペル「Macrame/macramé」が使われています。

また、装飾の大小を問わず「ひもを結んでものづくりをする」こともマクラメの根底と捉えてみると、

結ぶ、組む、編むという作業は、古くを遡ると人間が道具を使い始めたころまで行きつくと考えられます。

紐を編むことにより、装飾が生まれる。その装飾が生まれたことを神の所業として祈り、崇め、感謝する。

それを親から子へ、子から孫へと代々伝えてゆく。そのような伝承が世界各地で自然と生まれ、

各地域の風土や文化のなかで培われてきたのではないのでしょうか。


日本とマクラメ

手芸としてのマクラメが楽しまれるようになったのは西洋文化が一気に流れ込んだ明治時代からだそうです。

古来より万物すべてのものには神(八百万の神)が宿るという独自の信仰心が芽生えていた日本では、

結んでできあがった紋様に対しても神が宿るものと捉え、天災を防ぎ五穀豊穣を祈る魔除け・呪術具として神格化しました。

天平時代の美術工芸品を収蔵する国宝、「正倉院」にも聖武天皇の御物として結び紐がまつられています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。