自宅近くを散策中に見つけた苔が綺麗に生した木を見つけました。
毎日この木の前を行き来しながら生活していますが、全く気が付きませんでした。
足を止め、こころがホッとした瞬間でした。
皆さんはどんなお盆休みをお過ごしでしたか?
私は残念ながら海も行かず山も行かず、画廊と外との往復ばかり。
8月28日から始まる二人展やその後に行われる個展の準備作業、
新美術新聞の広告を見て突然画廊に来られた方の対応、
気になる企画展を観に行ったりと体がいくつあっても足りない状態でした。
嬉しい出来事もありました。
日展会員 日本彫刻会会員 白日会会員でもある彫刻家 勝野眞言先生との20数年ぶりの再会です。
6年前から熊本の崇城大学芸術学部で教えてらっしゃいます。
関東に帰って来られるのはお盆の時期ぐらいだそうで、普段は熊本での生活とのこと。
数年前から美術雑誌で見掛けることが多くなり、密かにチェックしていました。
昔ばなしをひとつ。
私が美大の受験を始めたきっかけは、美術部の先輩2人が藝大と多摩美に合格したことです。
高校を卒業後は専門学校に通い、手に職をつけて就職することを考えていました。
部の顧問に勧められ、記念受験感覚で夏休みに多摩美の夏期講習を上野毛校舎で受け、
冬休みには合格した先輩が通っていた予備校を見学しました。
それが勝野先生が講師をしていた立川美術学院です。
当時、村上隆さんや中村政人さんが講師をされていた時代でもあります。
村上さんとはその後藝大の水泳部で親しくさせて頂きましたが、その話はまた後日…。
皆が言う「ゲイダイ」というのが、「藝大」なのか「学芸大学」なのか、
恥ずかしくて聞けない高校生でした。実はそれ以降もかなり長い間聞けなかったんですが…。
少しづつ情報を集めてようやく「東京藝大」と知りました。
その頃初めて知った造形大(武蔵美もその頃知りました…)と唯一知っていた多摩美を受験、
その結果は案の定不合格。
非常に悔しい気持ちが湧き起こり、夏期講習から予備校に通い始めました。
そこで勝野先生を含む3人の講師に2年間学び、藝大に合格したのです。
受験に合格したことは当然嬉しいことでしたが、
彫刻を本当の意味で好きになったのは勝野先生のおかげとも思っています。
先生がこの画廊に来られた翌日、今度は先生の自宅とアトリエがある所沢の小手指を訪問。
楽しい時間を過ごすことが出来ました。
今年10歳になるアリという中型犬がとても可愛いかったのですが、
昔話に夢中になり過ぎて写真を撮るのを忘れてしまいました。
帰りには生っていたゴーヤを3本もらい、翌日の晩御飯に。
勝野先生には来年3月に個展を開いて頂くことになりました。
その間、熊本の様子を時々ブログでご紹介したいと考えています。
お楽しみに!!