オンナひとり歩き遍路～１４番常楽寺・１５番国分寺・１６番観音寺～

春休みを利用して、3回目の区切り遍路に行ってきました。

今回もステキな出会いがあり、

忘れないうちにレポを完成させたいのだけれど

いかんせん、夏休みのお遍路レポがまだでした・・・

がんばって書きたいと思いまっす

 

13番の大日寺を後にして、向かうはここから約2.3キロ先にある14番常楽寺。

 

14番　常楽寺（じょうらくじ）

 

 雨風で侵食されてごつごつになった岩の左手の階段を登っていく。

常楽寺のご本尊様は

四国霊所唯一の弥勒菩薩様だそうだ。

なんでも弥勒菩薩様は56億7千万年後に

わたしたちを救うために現れるといわれているとか。

今もなおその日のために修行をされているのだ。

 

 

 

このあたりは霊所が近くに点在しており、

歩く気力が沸いてくる。

わずか1キロ弱で国分寺に到着した。 

 

15番　国分寺（こくぶんじ） 

 

 

 

確か、ここで納経も終え、

あまりにも暑く、疲れていたので

納経所の前のベンチに腰掛け、ペットボトルをぐぐっと飲み干し、

パンをかじっていたら

納経所の方に

「人のいる前で食べるなんて何事だ！」

と、怒られてしまった。

ひょえ～！

暑さでバテていた体にムチを打たれたような気分。

 

ベンチがあれば座って食べてもいいもの、

と思っていたので

そのおばあさんのあまりの剣幕にびっくりしてしまい、

「すみませ～ん！」

と慌ててザックを背負い、15番を後にした。

 ちょうど私の前を外国の青年二人組みがあるいており、

彼らを目印に、住宅街の中を歩いていくと突然大きな観音寺が目の前に現れた。

16番　観音寺（かんのんじ）

 

観音寺には子どもの夜泣きをとめてくれる「夜泣き地蔵」が安置されているそうだが、

しっかり見てくるのを忘れてしまった。

1日にいくつも霊所をまわると

よほど印象深くないと忘れてしまうものだ。

そういう点ではここは、山門で出会ったちょっと怪しいおじさんのことで

しっかりと記憶に残っている。

 

お参りを終えて、山門をくぐったベンチに一人のおじさんが腰掛けており、

「どこからかい？」

「足は痛くないかい？」

などと聞いてくる。

さすがにまだ歩きなれていない初日、

当然のことながら足の裏がヒリヒリと痛んでいた。

するとおじさんが急に

「おれは整骨の資格を持っているから・・・・」

なんちゃらかんちゃら言い始め、

私の靴を脱がしてマッサージしてくるではないか！

「あの、汗をかいていて汚いのでいいです！」

と、まだ何か言っているおじさんを振り切り、

本日のお宿へ早足で向かったのである 

 

親切も度を過ぎるとおせっかいを通り越して

怪しい人に思えてしまう。

 

そして本日のお宿、鱗楼（うろころう）

お客は私のみ。

割烹料理屋をやっているのか

食事はとてもおいしかった。

私一人のために食事を用意してくださって

本当にありがたい。

遍路宿の中には

複数人にならないと開けてくれない所もあるようだ。

確かに、お客が一人だけでは

その手間のわりに利益がなく、赤字になってしまうだろう。

もっとたくさんの人に四国を歩いて欲しいな。 

そして、苦しい経営状態の中

わたしたちお遍路さんのために、と宿を営んでくれている方々には

感謝の気持ちしかない。

 

17番まで行く予定だったけれど、その近くの遍路宿が予約できなかった

（電話したらおばあちゃんが出て、風邪を引いて具合が悪いのだという）

ので、本日はここまで。

 

＜1日目まとめ＞

7月30日 

旅館さくらや～13番～14番～15番～16番～鱗楼

約18キロ

 

今日もお読みいただきありがとうございます。

2日目へ続きます

 

 

 歩き遍路を始めたワケ

＜1回目区切り遍路：2014年5月3日～5日＞

1番礼所

2番・3番礼所

4番礼所

5番・6番・7番礼所

8番・9番礼所

10番・11番礼所

12番札所

 

＜2回目区切り遍路：2014年7月30日～＞

13番礼所

 

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