goo blog サービス終了のお知らせ 

二代め柴犬さやか

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ!

上高地~槍ケ岳~涸沢その3

2009-09-01 17:47:00 | ハイキング・トレッキング
28日

4時前には自動的に目が覚める・・・というかあの風・雨でまともに寝られる訳が無い

天候次第で南岳か双六方面ピストンに行こうと思っていたが、雨が強くて腰をあげるまでテントの中でちんたらしていて出発がやや遅くなった。

と、その前に

しばらく前に妹が「登山にでも持っていけば」とプレゼントしてくれた「あんこ餅」をホントかいな?という疑心暗鬼の気持ちのまま山頂まで持っていったが、かさばるので昨日のおやつに食べてみたのだが・・・・・これが素晴らしく美味しかった。

粉あんこは指示量より水を少なめにしたほうが良かったが、なーに、どうせつけ水やら残りあんこは胃袋の中で一緒になる訳だしOK、OK。今回は迂闊な事に菓子類を一切携行しなかっ為非常に贅沢な気分を味わえた。

さて、


道中なんでもいいけど風が有り霧も有りで景観も何もあったもんじゃない。


おまけに眼鏡も霧で曇り三重苦・・・。

階段まで出現。

流石にこの時は集中していて考えもしなかったが、
「3000mの尾根でワシ何やっちゃってんの?」

せっかくの南岳の記念写真もこのような事態にorz


約3時間アップダウンであのブログ「山小屋ノート」で好評価、キレットの入り口の小屋「南岳小屋」に到着(小屋・小屋って書きすぎかも)

まー、こうは書いていても実際帰ってから気がついて「知っていたフリ」して書いてしまう事もあるんだけどね。


少々体が冷えたので中でホットチョコレートを入れてもらう。


何やらお菓子が充実しているじゃないの♪ 手づくりドーナツ2つで50円は安い。
思わず素手で取り出してしまったけれど、こうして見るとトング(挟むやつね)が壁にぶら下がっているじゃん。

実はねータカシよ。又俺ウエストポーチをテントの中に忘れたんよ。
財布は濡れるからザックの中に有ったから良かったものの、ポーチの中に補給食があったから半分位まできてショクだったねー。何か体が軽いと思ったよorz

まーそれはそれとして、
山小屋ノートに書きこまれた記事に「決まりごとが多くてわずらわしい」と書いてあって「ふーんそうだっけかなー」と思い出してみようとしていても「喫煙はどこそこに」とか「濡れた合羽のままで中に入ってこないでください」とか当たり前の事しか書いてなかったような気がするけどねー。


外は寒いけど小屋の中ってこんなにも平穏で温かなんだなーと心に染みた。

バイオトイレってどんなだろうと思って調べてみたら、おがくずが主原料なんだそうな。扉の内側にはトイレ本体やヘリコプターでの搬入費用の事が書いてあって大変参考になった。それに「小用」専用のトイレも別にあってそこなら10円で良いと書いてあったと思う。正和電工のホームページを興味があったら覗いてみてね。

30分程ゆっくりさせて頂いて復路を歩いて30分くらいして、霧で霞む稜線の岩場にゆっくりと横に動く影

初めてみる雷鳥。霧でうまく映らなかったのが残念だったが思ったよりも大きくて(小さめのカモ位でかい)オス一匹メス2匹。親子連れなのかもしれない。


そうそう、そういえば3000mくらいの場所って自動点火の火花が飛びにくい??
タバコ吸わなくなったのでマッチもライターも無くて「カッチカチ・カッチカチ」やって中々飯が食えなくて焦った。山荘でマッチ売ってたのでこれでひと安心。

親子丼とかの袋もパンパン(笑)ただでさえかさばる食糧のかさが増えて困ったものだ。

翌日は低気圧がゆっくり南下してきていて、南岳小屋で見た週間天気も下り坂。よって明日は下山する事にした。

その4に続く

上高地~槍ケ岳~涸沢その2

2009-09-01 10:32:00 | ハイキング・トレッキング
27日


キャンプ&山行きの経験が少ないゆえ色々現地で実験したりした。

そのひとつがこのフランスパンと茹でるだけタイプのスパゲティー。

食糧計画からどうしてもフリーズドライ中心になるのが目に見えていたので、無か目先すこしばかり変えてみたかった。フランスパンは結構日持ちもするし(多分)コッフェルに着いた食べカスをこそげるのに好都合。最終日にはコーンポタージュスープ細かくちぎって入れて食べた。このあたりは実生活で料理なんてやっていないものだからからっきしダメ。白米のフリーズドライに同中華丼・親子丼もタカシに教えてもらって薄味だったが想像以上に旨かった。ふりかけなんかがあるといいかね?

前置きが長くなった。

3時起床で出発が5時・・・って遅くね? 今日はまあまあ長い。


ノンビリ歩き過ぎたか約2時間かかって槍沢ロッジに到着。ザックを下して休憩する事にした。

水力発電で24時間電力が供給されているそうだ。途中その装置を左手にみてきた。


思ったより小さい。

ジュースが100円。もちろん訳有りだが

問題なし。

歯磨きってみなさんどーしてます?山小屋は原則歯磨き禁止。
私の場合磨いた後「飲み込んでます」山と渓谷でに載っていたのでそうしてるが、知らずに八ヶ岳の行者小屋水場で歯磨きして「ペッ!」としたら傍にいた方が「えっ?」という顔したのを思い出す。でも最初やった時歯茎から出血していた為ステンレスのシェラカップと反応して嘔吐しそうになった。できれば自然素材でできた歯磨き粉があれば変えたいね。


タカシが止まったババ平。うんタカシ、ロッジから遠いわココ(笑)初めてここを目指して上高地から歩いたらしんどそう。

トイレも手作り感タップリ。雨が降ったら上から吹き込んできそう。
聞いた話では元々槍沢ロッジはここにあったんだそう。何回も雪崩に被害に会い現在の場所に移されたそうな。

あと5kmかまだまだ5kmなのかこの時はわかってなかった。当然後者。

今こうやって見ると、ガスってくる気配が忍び寄ってきている。


キレイに整備されているがタカシが言っていたように徐々に足にダメージが蓄積していく。

こんなどでかい石がどこから転がってくるんだろう。






結構ご夫婦でいらしている方や女性の単独もいたが、北アルプスはパーティーが多いと聞く。

下山組。ザックカバーをしているところをみると、上はやはり天候不良なのか・・。

この数字だけを頼りに立ち休みを繰り返しながらゆっくり登って行く。

本当ならこの右手にあるヒュッテが見えていない(後でわかった)




・・・そこで昼寝していると永遠に目が覚めないかも。

うっすらと山荘が見えてきた。





コレが槍なのか

もう少し!

誰も拍手で迎えてはくれない。当然だけど。

ライブカメラをみつけたのでカメラ目線で槍を見るが影も形も無い。


テント場は下から風が吹き上げていて、すごい環境下だった。おまけに大きな岩が下から突き上げていて2日間寝心地が悪かった。

16:00頃奇跡的にガスが取れて一番よく映っていたのが↑の写真。
雲の上は青空なんだねぃ~。


2段下で8時ころまでやたら煩かった学生?の団体。時に女性の声がキンキン耳についた。なんかゲームをテントの中でやっているらしく静かになったと思ったら急に「ワー」だの「キャー」だのいうもんでイライラした。8時頃静かになったみたいだったので怒鳴りこむのは流石にやめたが(耳栓を作っていつの間にか寝てしまっていた)マナーが極端に良かったり悪かったりすのは致しかたないことなのであろう。

一方、一通りやること済まして小屋見物をしたあと下からくみあげてきた2リットルの水を使って夕飯を早めに済ませ、TVで気象情報を見た。なんと槍ケ岳はTVが映るんである。低気圧が大陸から南下してきている事もわかっていたが、この絶えずテントに吹き付ける強風は天気予報ではわからない。夜半には雨も降ってきてフライシートが風でめくられテントの中まで水が浸入してくる。
「割と過酷じゃないコレ?」
でもセーム皮を持ってきていたのでコレが大活躍。タオルだと後始末がとにかく面倒(30日の徳沢で入浴した時ふつうのタオルを使って実感した)テントのシーム加工も考えたが、シュラフカバーで良くねーこういう時。って思った。
最も翌日が晴天ならあっという間に乾くのが化繊シュラフ。実際かなり濡れたが2日目寝る時もなんら問題なかった。流石モンベルが誇るバロウバッグっていうところか。

夜中トイレに行きたくなり外に出ようとすると玄関はこんな。ゴーゴー・バタバタバターってなっている。

強風を押して外に出てみたが、他サイトの張り綱が地雷原のように張ってあり霧のせいでヘッドランプ用をなさない。うっかりバランスをくずしてコードにけつまずいてしまったらタダでは済みそうもない。

仕方ないのでモンベルのODトイレキットをテント内で初めて使う事になった。使用感は又いつか別の機会にでも。

28日に続く


上高地~槍ケ岳~涸沢その1

2009-09-01 09:36:00 | ハイキング・トレッキング
<ルート>
一日目
自宅(電車・バス)→上高地→横尾(テント泊)
二日目
横尾→槍沢→槍ケ岳山荘(テント泊)登頂するとしたらこの日がチャンスだった(後日談)
三日目
槍ケ岳テント場→大喰岳→中岳→南岳→南岳小屋(ピストンテント泊) 濃霧で展望なし(T_T)
四日目
槍ケ岳テント場→槍沢→横尾(テント泊) 久々の熟睡
五日目
横尾→涸沢(ピストン)→徳沢 涸沢カール景観や涸沢ヒュッテのぬくもり感に感激した
六日目
徳沢キャンプサイトをノンビリ出発して上高地を後にした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
26日朝
珍しく前日までに支度を済ませていたのでスムーズに出発したつもりが、スーパーあずさ一号が出発する5分前に八王子に到着。・・・・学習能力無いのか<自分

ザックの重量が初めて20kgを超えているので動作も緩慢。時間もよけいにかかってしまう。

上高地バスターミナルまでなんとか順調にきた。しかし・・・せっかく書いてきた登山届をあっさり忘れてきた。家に置いてある鞄の中である。ハイ~テンション↓orz


河童橋へは、すぶん前にタカシに連れられてスガと3人できたものだけれど、自分で調べて行くとなるとずいぶん印象が違う。そんときはひょっとして帝国ホテルから歩いたんだっけか?なんだかかなり疲れた印象がある。時刻が13:00なんでテレテレと観光している暇がないのでとにかく先を急ぐ事にした。


こん時は結構天気良かったんだけどなー。

明神池がある明神館は看板を見ると「旅館」だった。そして明神池があるという事自体を帰りに知る。無知も甚だしい(恥ずー)

左すじの梓川と穂高の景観に救われる感があるけど、「町内の山」書いてあった通りテレテレ長げーなこの林道。徐々に体力を奪われていく。

こうやって振り返るといい天気だよねー・・・・この時までは。

タカシが風呂に入れると言っていた「徳沢ロッジ」
相変わらず何も調べてこないワシは徳沢園とつながっていると勘違いしていた。

気持ち良さそうなテントサイト。今日は素通り。

16:00に今日のテント場になる横尾に到着。まずはテント設営。

そして乾杯。・・・いささか寂しい。

山間なのですぐ日が落ちて、苦労して持ってきた三脚で夜景の写真にトライ。わざわざシャッターレリーズまで持ってきたのにうまく写せなかった。星のピントが無限遠じゃないんだもの。60秒ほどバルブで開けた写真でなんとなく雰囲気が撮れているのが↓コレ

ISは切っていたと思うんだけどなー・・・・。そんなでさっさと就寝。

27日に続く

甲斐駒ケ岳2日目

2009-08-16 06:13:00 | ハイキング・トレッキング

4:30。夜明けがやってきました。

睡眠時間は充分とれたので足の疲労はほぼ抜けており、帰りの黒戸尾根道中を考えてこのまま下山も考えていたのですが、アタックザックに昨夜のウチに荷物をまとめておいたので、即席ラーメンに薄切りモチを入れ朝食を摂りヘッドランプをつけてゆっくりと山頂に向けて出発です。


5:10ご来光。

雲海が見事でした

登ってきたルートを振り返る

今日は山頂晴れるかな?



石の鳥居が崩れていました。地震?雷?風化でしょうか。

岩に鉄剣が刺さっています。もう頂上かな?と思いますが、まだーまだでした(笑)

霧で視界が利かず手前のピークで頂上と勘違いして引き返しそうになりましたが、ベテランらしい方にそこはピークでない事を教えてもらい(マリシテン?)、お陰さまで無事に山頂に立つ事ができました。

この写真はその恩人に撮って頂いたものです。その節はありがとうございました。

しばらく休憩したあと霧が晴れる気配がないので見切りをつけて、いよいよ黒戸尾根を下山です。

延々登ってきただけに気が重いんですねーコレが(涙 天場に戻ると張ったままのテントが私一人だった。さっそく撤収作業にかかり9:00に全部の荷物を背負い下山開始。


落ち葉がもう紅葉していて綺麗です。秋にもう一度来たいですね。その時は7号目小屋に差し入れでも持っていきたいです。何が好物なんでしょうね。

今回も私にチカラをくれたアミノバイタル・プロ・・・まとめ買いがお買い得です(^.^)

ひたすら下って下って登り返し、2回岩で滑ってひっくり返って気が遠くなって(笑)やっと辿り着いた登山口・・・・運動靴に履き替えてほっと一息ついて、売店でソフトクリームを食べ、水遊びで賑わう尾白渓谷を後にしました。

登山者が少なく総合体力を養うにはもってこいのコースだと思います。



甲斐駒ケ岳1日目

2009-08-14 20:44:00 | ハイキング・トレッキング
8月12日(水)6:00自宅発~9:00尾白川渓谷キャンプ場尾白川渓谷駐車場出発~16:00七丈小屋幕営地到着


登山道入り口の駐車場はキャンプ場や駒ケ岳神社、その先の渓谷の川遊び



で8部方車が埋まっており

夜中の3時前からノロノロ支度してきた身にとって、河原で涼んで温泉に浸かって帰るというのも「有り」な状況だった(笑)

ついこの間北岳に登った直後にNHK・TV番組の「日本の名峰」や「小さな旅」で甲斐駒ケ岳が放映されて、登るならなんとなく黒戸尾根からと決めていた。槍ケ岳テント泊の体慣らしの意味合いも兼ねておりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この尾白川渓谷登山口から黒戸尾根経由で甲斐駒ケ岳へと登るルートは北沢峠からのルートが出来るまでのメインルートで、標高差2200m。あの富士山ですら登山口は五合目の2000mとなるとやはり日本最大級の高低差なんじゃないでしょうか。


2時間と15分ほど大汗をボタボタ垂らしながら行くと、TVで見覚えのある看板の前に到着

・・・今日はテント泊で途中水場が無い事から水を3リットル近く背負っている事もあり体が重い!おまけにこれからまだ鎖・階段・ハシゴ・岩場などが待ち構えているので気が遠くなりました。


ほどなく樹林帯の隙間からようやく山肌が見えるようになってきましたが、行程はまだ半分にも至ってません。とりあえず30分を1ピッチに休憩を入れて先を急ぎます。


刃渡りの部分。

流石に初めて目にする身にとってはかなりのビビリが入りましたが意外に安全。鎖が適切に配置してあり先人の苦労に頭が下がる思いです。

この頃から雲の合間に南アルプスの山々が時折顔をのぞかしてくれていました。




いくつかの階段・鎖をよじ登ると

この切り株の道標を見つけました。

登山道の入り口に書いてありましたが、

5合目小屋は老朽化の為解体されて今は上のように広場のようになってます。柱とおぼしき残骸と少しあった昔のごみが当時を偲ばせます。


もうヒト登りあり、フーフー言いながらあたりを見ると夕方の気配が早くも訪れてきました。・・・・ヤバイ。



あーやっと

七丈小屋だー!!

中を覗くと「買出し中につき16時まで不在」と書いてある。間もなく16:00.

小屋前のベンチで休みふんだんに汲み上げられているおいしい水で喉を潤していると、クーラーBOXと大量の食糧を歩荷してきた管理人さんが到着。「小屋の泊り客の世話があるのでテント張ってからもう一度きて」との事。これ幸いとまずはもう少し先にあるというテン場まで・・・これが結構階段がまだ有ったりして登るのには参った(笑)




硬く締まった砂地幕営場で凸凹しておらず快適。

この日は朝が早かった為とにかく体を休めたかった。

テントを張って小屋に受付に戻り、管理人さんが担いで上がってきただろう氷で冷えひえになったビールを買って(500円)幕営料600を支払いテントに戻り一杯やって「あーいい気持ち!」

夕飯はピラフ・・・な筈ですがどうみてもリゾットですね(苦笑) これでは足りないので西尾食品の山菜まぜご飯も食べて、隣の方と山の話を少ししたあと7:30前にはテント場は静かになっていった。