
12月15日 坂巻温泉=釜トンネル=河童橋=明神=徳沢(幕営)
12月16日 徳沢=明神=河童橋=釜トンネル=坂巻温泉
今回はネットでリサーチしたにもかかわらず駐車予定だった沢渡の駐車場が閉まっていました。おまけにいつもなら付近に駐車しているタクシーの姿も皆無・・。
さて、いきなり今回は中止かと思いつつ前から気になっていた
坂巻温泉に行く事にしました

上高地への行き帰りにトンネルとトンネルの間のわずかな隙間(歩くと充分な広さなんですがね)にたたずむ坂巻温泉。一日500円で駐車できるという事なので、ここを起点に行動する事にしました。
とりあえず釜トンネルまでそんなに距離がないので歩いていく事にしました。

トンネルを2つ洞門を1つ超えると難関に到着。

勾配10%程の真っ暗なトンネルをゆっくり進んで出口に到着。全長1300メートルなので思った程長くない感じでした。工事車両が散発的に通り、その濃いめの排気ガスの逃げ場が無いのかこれにはゲンナリ・・・。

ややうす曇りで景色的には今一つというところですが、憧れの冬季上高地観光という事で胸が躍ります。

大正池では堆積する土砂を除去する作業が行われてました。

大正池ホテル。いつかは年末年始泊まってみたい。

単調な林道でも「行き」はノリノリ(笑)
夏場あれだけの観光バスが並んでいたいた道も静まり返ってました。

バスターミナルも閑散。

河童橋・小梨平を過ぎ少しだけある雪を踏み進んでいきます。

明神。ここのトイレは冬季トイレが有りませんでした。もちろん自販機も厳重に養生されていて一滴の水すら買えません。

今回泣かされたのがこの氷の足跡に薄く積もった雪の道。なにしろ足を取られやすくて参りました(・・・軽アイゼン忘れただけなんだけどね)

5時間半程で徳沢に到着。冬季に限り幕営料は無料と書いてあります。一応徳沢の冬季小屋の管理人さんにひとこと断ってから幕営する事になりました。

水場は閉鎖

トイレは中央に冬季用が一室のみ。

完全に冬じまいされた徳沢園。お金で買えるものは何もありません。小屋には管理人さんが常駐しているとはいえ、有事には自分でなんとかするしかありません。おのずと行動が慎重になりました。

小屋の看板犬。お名前はなんていうんでしょう。

とりあえず夜間のトイレが心配なのでトイレ寄りに幕営。4時間程度しか寝ていないのでまずは昼寝のあとに、100均ショップで買ったレトルトのマーボー丼をいつものフリーズドライの白米にかけて食べたら、これがなんと超美味しい!!
同じくフリーズドライの中華丼・親子丼シリーズとは比較にならない美味しさだった。
重さという問題もあるけれどこの旨さはその苦労を補って余りある。

18時頃早くも一旦就寝。11時頃目が覚めて外を撮ってみた。何も写らない(笑)外は乾いた雪が降っていた。

外はマイナス4.7℃中はマイナス3.4℃ 厳冬期用シュラフなので全く寒くない。革靴は凍るらしいのでコンビニの袋に入れて、雪から作った飲料水と一緒にシュラフの中に入れて寝ました。案外窮屈じゃない。結局温度計のログでは外の最低気温ー6.7℃で冷え込みとしてはまだまだ。寒冷順化としてはまずまずかな?
流石にこんなに早く寝ると散発的に目が覚める。目をつむって風の流れる音に耳を傾ける。都会なら台風並みの風が上空を右に左にかけ抜けていく。その風がたまにテントを押していく。テントから顔を出すとかなり雪が降っている。都心に降る雪と違い乾いた雪がサラサラとテントを鳴らしていた。

次の日は4時起床。中華丼も非常に美味しかった♪
外は真っ暗なので仕方なしに食事の後6時頃までウトウトして明るくなるのを待った。

6時半過ぎ明るくなってきたのでテント撤収にかかります。

昨日は見えなかった穂高が見えてました!
・・・写真では到底伝えられないこの絶景。

青白い山なみをいつまでも眺めていたい・・・・そんな訳にもいかず泣く泣く徳沢を離れる時がきてしまいました。

さようなら、有難う、又来ます。

小雪の舞う上高地を坂巻温泉までトボトボ歩き。結局ハイカーに会う事はありませんでした。

長い長ーい林道歩き・・・・うー・・。

旧釜トンネル? トンネルというより洞門?

下りの1300mはさほど苦は無い。

坂巻温泉に着くと本日休館日・・・・。温泉を楽しみにしていましたが残念。
これで今回の旅は終了。
後書き
ネットの普及で冬季上高地への入山が増えているらしいです。
私のブログを見て、夏場のにぎやかなイメージを持ち、体力まかせで足を踏み入れたら最後、吹雪にでもなったら軽装備なら死ぬ思いをするのは間違いありません。
今回の入山にあたっては特に装備面で過剰な位万全を期して準備しており(・・・・その割には軽アイゼン忘れるあたりはなんともはや・・)釜トンネルに足を踏み入れたら全て事故責任の世界という事を肝に銘じておいて頂きたいと思います。