明けて31日。

総行動時間を考えると夜明け前には出発したい。アタックザックに最小限の装備を入れヘッドライトをつけて恐る恐る暗がりに向け出発。

鬱蒼とした森の中を結構な急登。

第一ベンチ・第二ベンチがあって、それぞれ看板にやる気を持続させるような励ましの言葉が書いてあった。因みにここにはこう書いてあった。
「御池まで1:00→もう少しダヨ! あと20分で急登終わり。水場の沢まで45分 水場から御池まで15分 第一ベンチからここまで40分です」

しらね御池小屋は確か3年前に建て替えられたばかりの南アルプス市営。
中には入らなかったけれどここを拠点にすれば全行程がかなり楽になると思います。
見るからに快適そうな佇まい。
ここを過ぎてしばらく行くと「草すべり」という草原をこれまた急登。

お花畑の斜面

はい松帯が出てきていよいよ高所感が出てくる。

大勢がこのあたりで休憩していた

稜線で昼寝しているヒトがいて気持ち良さそうだった。
・・・決して遭難して倒れている訳ではありません。

荷が軽い事もあり、4時間丁度で肩の小屋に到着。ここで小休止したあと北岳山頂に向けて発進です。

結構なガレ具合。

約40分で山頂に立つ。視界なし(涙
記念撮影してすぐに下山開始。長居は無用。

いつか天気のいい日にまた来ます。

お昼時に丁度雨が降り出してしかも結構激しくなってきた。登ってくる登山者も次々に雨支度。

あまりの大雨にツェルトの中で傘をさしてビバークしているヒトもいた。

そこから40分ほど下ると大樺沢の雪渓につきあたる。すごい迫力で気温も少し低くなった。雪渓の下を川が流れていて広河原までずーっと滝が流れるような音がしていた。

このルートは途中に山小屋が無く仮説トイレが発電機にてゴウンゴウンと稼働していた。このあたりはもう私しかいなく、霧でバットレスもついに見る事ができなかった。
広河原の15:00にBC着。雷雨の中テントを撤収するが中々時間がかかってしまって広河原最終バスとなったしまった。乗客は私一人。

長いバスの帰路、軽く乗り物酔いしながら芦安の駐車場に戻り、濡れた衣服を乾かしながら快適な車の恩恵をうけて帰路についた。