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風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

おすすめエノテカ

2010-04-28 | グルメ・レシピ
フィレンツェ、数日前からやっと暖かくなりました~。
・・・というか、暑い! ちょっと外に出ているだけで顔がジリジリしてきます。
この陽気に皆も外に出たくなるのか、友達から「アペリティーボしに行こうよ~」とTelがありチェントロに出かけることに。

私の一押しのエノテカはブログにも何度か登場している「Le Volpi e l'uva」。(過去の記事
ワインとクロストーネが美味しい店で、フィレンツェに来た友達には必ず紹介するところですが、たまには違うところに・・・ということで別の店を新規開拓


地元フィオレンティーナに連れて行ってもらったのは、Porta st.Niccolo近くにある「Fuori Porta」。
このエリア、私は初めて来ましたがガイドブックにでも載っているのか観光客でいっぱい。ここも一応"チェントロ"になるそうですが、ドゥオーモを中心とした街中よりずっと開放的な感じでまた違った雰囲気が楽しめます。アルノ川沿いをプラプラ歩いてくるのも、天気が良ければとても気持ちいい


広いオープンテラスあり。19:00過ぎでもまだまだ明るいです。

エノテカなのに、なぜかハワイアンビールを注文した私達イタリア人4人+日本人1名のテーブルは、アペリティーボだというのにすっかり陽気な宴会状態。空になったグラスと皿を前にひたすらおしゃべりを続けるこの客に、店のスタッフと入店待ち客の視線が刺さる・・・。こんなとき居心地の悪さを感じて、ソワソワしてしまうのは私だけ・・・??

ビールを飲んだのでワインの味は不明&料理もノーマルですが、気負わず気軽に立ち寄れるということで「Le Volpi e l'uva」に続いて、お薦めのエノテカです。

バチェッリ皮むき会

2010-04-23 | グルメ・レシピ
baccelli(バチェッリ)とはサヤマメ、ソラマメのこと。

この日はTesutimoneをしてくれたクリスティーナ宅でバチェッリ皮むき作業。
彼女はアレルギー持ちで、この皮むきをすると手が荒れてしまうんだそうです。


特大ポリ袋一杯に詰まったバチェッリを、助っ人として駆り出された3人がひたすら皮むき

この豆は生のままチーズやサラミと一緒に食べてもすごく美味しい!
ワイン片手におしゃべりしながらこれをつまんでいると手が止まらなくて、気付いたときには高カロリー摂取後です・・・。
サルデーニャ島出身のクリスティーナはこれをオイル漬けの保存食にするそうです。
まず白ワインビネガー+水+塩で豆を茹で、数日乾かしてからオリーブオイル、酢、ぺペロンチーノ、クローブを入れたビンに入れて漬けます。


こちらがオイル漬けにしたバチェッリ。白ワインに合いそうだ~。

皮むき作業のお礼に、夕食でサルデーニャ料理をふるまってくれました。

 
Fregola(フレゴラ)というサルデーニャのパスタを使った一品は、アサリ、ムール貝の入ったピリ辛の魚介のトマトスープ煮込み。プロの料理人も絶賛のおいしさ
私もこういう料理をササッと作れるようになる日がいつか来るのかしら・・・。トスカーナ料理、マンマの味を1つくらい習得しないとなぁ・・・

ケーク・サレと野菜スイーツ

2010-02-09 | グルメ・レシピ
料理が大の苦手な私ですが、イタリアに行ったら料理関係の仕事を手伝う可能性がなきにしもあらず。去年フランスでマクロビ体験をしたこともあり、最近少しずつ食のことに興味が湧き始めたところです。

今日は、八王子で家庭菜園を実践している友達Yちゃんと中目黒散策。目的は”ケーク・サレ”と”野菜スイーツ”を食べること。
まずはケーク・サレ専門店「カフェ・ド・ヴェルサイユ」へ。ケーク・サレ(直訳すると塩ケーキ)とはフランス生まれの家庭料理で、小麦粉、チーズ、卵が入った生地に野菜やハム、エビ、ハーブなどを混ぜ込んで焼いたもの。日本でいうと調理パンの感覚でしょうか。キッシュのようでもあり伊達巻(?)のようでもあり、食べやすいです。フランスのレシピそのままではなく、日本人向けに改良を重ねて現在の形になったそうです。

ランチプレート(¥840)にはスープと3種類のケークがつきます。
ちょっと足りないかも・・・と思ったけれど、十分お腹いっぱい
店長さん始め、感じの良いスタッフの方とのおしゃべりも弾みました。

そして次に、別腹を満たしに向かったのは野菜スイーツの「ポタジエ」。
国産オーガニックの野菜をケーキやクッキーなどに使っていて、商品種類も豊富。これとこれを合わせているの?!とその意外な組み合わせもとってもおもしろい。買って帰った黒豆きなこ入りのそばの実チュイールは、甘さ控えめで歯ごたえのあるヘルシークッキー。これ、以前マクロビ旅から帰った後のイタリアで考案・自作した”なんちゃってマクロビクッキー”に似ていて、私も捨てたものじゃないななんて、一人ほくそ笑んでしまいました。(←かなりおこがましい)


ゴボウのチョコケーキとルッコラロール。ルッコラにレモンが加えてあって苦味が気になりませんでした。

目の付けどころ、ひらめき、思いを形にする実行力。普段ボーっとしている自分に欠けているところでもあります。食に限らず、常にいろいろなことにアンテナを張り巡らせてこれからの生活の中で活かしていけたらいいなと思います。


10日間の成果は・・・ (フランスでマクロビオティック③)

2009-12-11 | グルメ・レシピ
フィレンツェに戻ってきました。
木曜早朝に宿を出発、行きと同じように車で12時間かけてピサに戻りエレ女史の家に一泊。決して運転を譲らなかったエレ女史、帰りはさすがに疲れたのか高速道路で危うく衝突事故を起こすところでした。怖かったぁ・・・

さて、10日間のマクロビ体験を終えたわけですが、体調の面で特に変化はありませんでした。もともと自覚している不調もなかったからかもしれませんが。でも血液は確実にきれいになっているそうです。
一方のアレ氏、体重が7kg減。体調もすこぶる良くなって、長年悩みの種だった腰痛もすっかり治ったと大喜び。すっかりマクロビ食にはまってしまったようです。
これって食習慣に関係するんですよね、きっと。彼のこれまでの食生活は、肉、パスタ(小麦)、砂糖、アルコールの大量摂取。体が浄化されて大きく改善したことは間違いありません。
調子に乗って「Rombinoは甘いものを食べすぎてるから、ドルチェ(菓子)をやめないとダメだよ」なんて言い出す始末。そんなこと言われるほど食べていませんけど
イタリアに戻ってからもこの食生活を続けられるかどうか、が大事なポイントであり難しいところ。1ヶ月後も大口たたいていられるか、様子見といきましょう。

 
毎日このようなものを食べていました。写真左あるのは北海道産カボチャ。とっても甘くておいしいのです。


玄米を炒ってコーヒーを作っているところ。

  
お気に入りのそば粉のお菓子とココナツパウダーのババロア(?)。でも甘みはほとんどありません・・・

毎日新鮮な野菜を触っていたり、細かい調理法にはこだわらず皆でワイワイと料理したりするのは私にとって有意義な体験でした。
ただ1つ残念だったのは、やはり言葉(フランス語・スペイン語)がわからなかったこと。レネ先生の貴重な話を理解できなくて、本当にもったいなかったなぁ。。。
もしフランス語が出来てマクロビに興味がある方がいたら、この「Cuisine-et-Sante」をぜひオススメします!

フランスでマクロビオティック ②

2009-12-03 | グルメ・レシピ
どうなることかと思った「Cuisine-et-Sante」滞在、今では食事にも慣れて、居心地の良いのんびりとした時間を過ごしています。

 
「Cuisine-et-Sante」と、その近くの湖。反対側にはピレネー山脈が見えます。山脈の向こうはスペイン。

ここでの生活は朝・昼・夕の食事の時間が決まっているだけで、他の時間は何をしていてもOK。昼食と夕食の前に簡単な料理説明があるのと、朝、晩に先生の講義がありますが、これも自由参加。
滞在客約30人の国籍はフランス・スペイン・イタリアで、皆明るくて親切な人たちばかり。それにしてもラテン語圏の人たちはいいなぁ。各々の言語が似ているからそれほど苦労しなくても会話がちゃんと成り立っている。私も早くこの輪に入れるようになりたいものです。
マクロビオティックは昔の日本の食事法をとりいれたもので、彼らの会話の中にも「コンブ~」「タマ~リ(醤油)」「スリバ~チ」などなどちょっと変わった発音で登場するのが笑えます。


この施設のオーナーでもあるフランス人のレネ先生。ヨーロッパのマクロビ界では有名な方なんだそうです。
食事の後、先生を囲んでの勉強会が始まります。先生が話すフランス語をアシスタントがスペイン語に同時通訳。どちらの言葉もわからない私は、10分もするとウトウト。たまに「(何たらかんたら)ジャポン・・・」という言葉が聞こえて、皆が一斉に私の方を振り返って笑うのがすごく気になる・・・。


2日目に、どうしても糖分がとりたくなって、街に出たついでにドルチェを買ってしまいました。できれば10日間マクロビ食だけで過ごすのが理想的だけれど、特に強制ではないので食事制限もありません。

 
3日目、ようやく「おいしい」と感じた昼食。
玄米、ブロッコリ炒め、玉ねぎスープに洋ナシのコンポート。とってもシンプルです。私はMiglio(きび・粟)がどうも口に合わないようで玄米が出てくるとホッとします。


4日目の夕食。昨日までの余り物食材にわかめ、あずきを混ぜて”ぶっかけ飯”風にしてオーブン焼き。どうみてもお汁粉にしか見えないスープの材料はあずき、くず粉になんとタマリ醤油! ううぅ、甘いお汁粉が食べたいよぉ。

夜、日本人Tさんがスペイン人のご主人と一緒にやって来ました。
スペインの山の中(←Tさん談)で自給自足の生活を楽しまれているお二人。近々自宅でマクロビ料理教室を開く予定とのこと。素敵だなぁ