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つたない雑記です。
超・気まぐれ更新(^^;

なつかしい絵本と再会

2007年01月21日 | Weblog
もうだいぶ日にちが過ぎたけど13日(土)、上野にある国際こども図書館に出向いて、ずっと見たかったある児童書を閲覧してきました。

本のタイトルは「ガブリちゃん(福音館書店)」。
1971年初版で、作者は「ぐりとぐら」の中川李枝子さん。挿絵はご主人の中川宗弥さん。

私は当時、まだ小学校へ上がる前だったと思うけど、田舎のおばあちゃんの家に遊びに行ったとき、その近所のゴミ捨て場(!)でこの本を発見してもちかえり、小学高学年になるまで手元に置いて読んでました。 だからかれこれ・・・三十ウン年ぶりの再会。
なぜ、もう一度読みたかったのか。それはこの本に登場する、ガチョウの(ガブリちゃん)にもう一度会いたかったから。

ガブリちゃんは、3才の女の子「たねこ」と、こぐまの「くまた」のお友達。
近所の公園の(そらまめ池)にうかぶ島に、ガブリとうさん・ガブリかあさんと一緒に暮らしてて、3度の食事は全部おまめ。でも、一番すきなのはミカン。(このミカンで大変なコトがおきたりする^^)

年は「たねこ」と同じくらいと思うけど、とってもおしゃまでワガママ、そしてあわてんぼうで泣き虫。3才らしいヘリクツと行動で「たねこ」を振りまわす、愛らしい困ったちゃん。
・・・そんな3人(?)の春夏秋冬のできごとが、淡くて素朴なタッチのクレヨン画とともに、こどもの目線のままに優しく描かれています。



私はこの本を閲覧するまで、ほとんどの話を忘れてしまってる・・と思っていたけど、
絵をながめてページをめくる度に、(あ、そうだったそうだった)と、記憶の回路がつぎつぎに復活して、結局ぜんぶ・・・細かい絵柄とか、当時の自分が本を見て感じたコトとか、我ながらビックリするくらい甦ってきて・・・
ウワーーっと、胸がいっぱいになりました。

こどもの頃読んだ本って大事だな、、大人になっても、こどもの頃の気持ちを思い出させてくれる、大切なツールって必要だなってつくづく思い、そういう素敵な思い出の本を、今の子ども達もたくさん見つけてもらえたらなぁ・・と思います。

残念ながら今現在「ガブリちゃん」は絶版。
でも可愛くて面白くて、ちょっと切なくもなる素敵なお話しなので、ぜひぜひ復刻してほしい一冊です。