灼熱
朝の灰色
何処に連れて行かれたのか
そう思うほど青空が広がって太陽が眩い
東には入道雲が壁となって聳え
流れを止めている。
これが砕けないと
雨、来ないな・・・
そう感じた瞬間、汗が額を伝い流れ落ちる。
入道雲。
東の空
一面にブルーが広がる
それも海の青
浮かぶ
入道雲が氷山となって聳える
暖かい海流が壁に沿って昇る
崩れろ
砕けろ
ならせ
知らん顔だ
今日ぐらい
砕け散っ . . . 本文を読む
残像が残る。
夏。
もう秋だよ、そう言っているけど、
全てが夏の顔をして残っている。
それは形であり
ひとつの残像。
残像。
雲を押しのけて青空が広がる
少し動くと汗は流れ
動きを止める
それは夏に対しての
躊躇い
逃げ
逃避かな
でも
逃げても逃避しても
追いかけてくるストーカー
蝉
空と海の青
日差し
夏の残像が残る
奪われた口づけのなかに
熱い夏が残る
残像となって。
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初秋。
空のブルー、浮かぶ白い積乱雲、深緑の樹海の森に燦々と降注ぐ木洩れ日。
熱く焦がれた黄土の砂、渚を洗う細波、紺碧の藍の海。
夏が未だに居座っている。
暑い・・・
動くだけで襲ってくる汗、
全てがこの太陽の下で喘いでいる。
求めるのは水
夏のなかで干からびた
心と身体を
初秋の風と薫りで満たしていきたい。
蝉
乾いたアスファルトの上に
散らばる骸
そろそろ終演か
愛した人に看取ら . . . 本文を読む
道が。
久しぶりに私市から交野山へ炎天下の中を歩いてみる、
山を下りたらいつも歩く道がない。
入り口に「一言閉鎖しています」
「ええ!それはないだろう」
不親切?この看板は下山の入り口か分岐につけるべきだろう、
お役所仕事はこんなもの。
何で・・・確かこの道は確保されていたのに、知らない私が愚か・・・
でも告知は普通下山口だろう(ひとりごと)
そう言いたい。
下りて来てこの表示はないだろう、
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寒蝉の声が聞えた。
昨日雨が降ったのだろうか、
木の葉が瑞々しく輝いていい色、いい顔を見せている。
あれほど乾いていた土もしっとりとして、私が失った弾力の肌をしている。
不思議なものだ、
これだけこの星が悲鳴をあげて病んでいても、
回復させる力を自然が持っているのに、人はそれを破壊している。
悲しいですね・・・
いつから弱いものを守らなくなったのでしょう人間は。
ツクツクボウシ。
立秋が過ぎ . . . 本文を読む