寒椿が散る頃
寒い・・・散らばる火の粉のような花びら散らばる紅色に鮮やかさを感じないのは、冷え切った森の空間のせいか花の少ない冬、露地で咲いているのは異国生れの花が多いかな・・・店先を...
寒椿が散る頃、
山野に咲く花が少ないこの季節、目にするのは寒椿と山茶花、
見た目にはわかりにくく、近づいて花を見ないとわかりづらい寒椿と山茶花。
寒空、時雨、寒風の中の紅一点、
花びらが別れの一涙となって冷たい土の上に無数に散らばる情景に、寒椿の哀しい店仕舞いの様子を眺め、花の少ない季節に向う寂しさを肌で感じ、
もう直ぐめくる新しいページにときめく。
寒椿
寒椿&山茶花
葉っぱも花も開花も同じで
みわけにくい二つ
寒椿
花は紅色の八重
花びらは幾重にも重なり
この侘しさを紛らわすように一滴・・
冷え切った土の上に落とし
無数に散らばる花びら
寒い哀しい一滴
低い灌木深緑の木の葉
その中に咲く寒椿
いま
別れの一涙になって
ポツリ・・落ちる
・・・
寂しい別れの始まり。
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