樹木の花、
朝から再び雨を告げる空が一面を蔽っている。
樹木の花にもいろいろあるが、個人的には白い樹木の花が好きで、春の桜から梅雨の夏椿まで私はこの花を求め歩いている。
いま、雨の季節になり、この夏椿の花の咲くのを咲き始めた紫陽花を見ながら、もう直ぐ咲くだろうと指を数えるように薄汚れた心を拭いながら花を待つ私。
空、暗いな・・・こんな空にはこの夏椿よく映えるのに、そう呟く私。
夏椿
梅雨の頃
スッキリした白色の綺麗な花を咲かせる夏椿
5枚の花弁の縁はギザギザ
花の形は椿に似て
幹はすべすべの美しい肢体
花は雪色
終わりは散ると言うよりむしろポツンと落ちる感じ
なぜかこの夏椿
古刹の苔むした庭によく映え様になる
樹木
この夏椿の清楚な花の白と落下に心惹かれ
花と対座する私
尽き果て落下する一輪
・・・
儚い
花が融合して心に空白が広がる。
沙羅双樹は別でこの日本では育たない。
真意はわからないが僧が日本の山中を探し求め、その白い花が咲く樹を沙羅双樹と思い込みそれを広めたと言う説が在ると調べた文献には書いてある沙羅双樹、また釈迦が悟りを開いた樹はインド菩提樹、別名沙羅の樹、こう考えるとこの夏椿、古来の藪椿の一種では、そう思うひとり。
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