
昨日の雨は少し「ひやっ」としたかな・・・
でも空はもう完全な冬空。
暗く、重い、灰色がぐちゃぐちゃ、混ぜ合わされ塗られた空が広がっていた、
そのせいかあの鮮やかな楓、欅、桜、銀杏が違った角度の色彩に思えて、
「カメラ・・」と言って雨に打たれて撮った一枚。
「ウーン・・・イメージと違う」ガックリした一日。
まあ自然が相手だからこの色盗めないか?
そう思ってひとり納得したりして。
朝。
雨が止んでいるのになぜかぼかされている。
いつもなら「ちょこ」と悪戯顔を覗かせる太陽の光で目覚めるけど、
なぜか目が覚めたら明るい。
「なんかいつもの朝と違うな・・・」そう思って時計を除くともう七時。
「あちゃ!寝坊した」そう思って外に出ると、深い乳白色の霧と言うか靄というか、
街も森も深い霧に包まれて何も見えない、幽かに澄んでいる街が蝋燭の明かりのように見える。
霧によってぼかされた街と森、いい顔になっている。
こうなると、いつもはこの鮮やかな友禅模様に消された、
一輪の山茶花が凄く鮮やかな美人に見える。
「よかったね、ようやく君の存在に気づいてくれるよ」
そう言って話しかけることが出来た今日の朝、この文ならいい出会いがありそう、
そう、晴れそう。
山茶花

この花に晴れは似合わない
なぜかって
この花は大人の恋の匂いがするから
哀しそうな空
影に隠れて忍びあう
甘く切ない恋の花だから
好きなのに会えない
そんな事を想うたびに流れるひとつの涙
この花にはこの冬の時雨がよく似合う
そう・・・
この花は私の分身だから
晴れは似合わない。
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