一夜の雪、
昨年の正月明けは雪が舞ったのか、そう思いながら読み返した一行、
いま考えると今年になって、いまだに私が住む所では冷え込んでも雪が舞うこともなく、比較的穏やかな日々が続いていて、その割には昨年数多くの花を咲かせた寒椿、山茶花の花は少なく、余り花を見ることなく終ろうとしている。
そんな折、湖北に住む友人から雪が舞っているとメールが届いて、一山越えるだけでもこう違うのか、改めて北の山を見ると雪雲に覆われている。
雪
ひらひら舞うように降る粉雪
情緒があっていい
雪の舞う程度の所に住むとそう思うが
北国に舞う雪はそんな風流なことはない
空一面覆う雪雲
重く低く垂れ込めた雪雲から
吐き出されるように落ちて来る
雪・・
音もなく深々と降って
みるみる内に足跡を消していく新雪
その激しい降雪に明け暮れる日々が嫌で
生活を捨て
逃げるように離れた私
いま
私の過去を消すように雪が埋めていく
この地に再び住むことはない。
市内では暮れに数センチの積雪を見たのに、私の住む高台には降ることのなかった雪、
数センチの雪景色、子供に戻ったどきどきがあるが、その雪も今年に入り一度も見ていない。温暖化か、やはり進んでいるのか、そう思うような暖かい日々が続いて、雪のない楽な生活にとっぷり浸かる私。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます