JIIN’S ブログ

寺院の住人が綴る、ジーンズをはいた時のような気取りなしブログ!

独り

2009年01月22日 | Weblog

京都に居る長男が インフルエンザで寝込んだ。

一人暮らしで 病気になることほど、心淋しく辛いものはない。
食事も買物も代わってくれる人はない。

病院へ行くのも、熱を冷ますタオルを冷やすことも自分で
しなけりゃならない…。
まさに 「独り」を 実感として思い知らされる。

そして、ようやく治った後の電話で、

「病院の治療費って安くないねぇ。それに 体温計も
  初めて買ったけど 高いんだね!」

身体の辛さと合わせて、家計の大変さも身にしみたようだ。
(これでまた、ひと回り成長しかな…)

そういえば、僕も学生時代に 風邪で高熱となり、
寝込んだことがある。

僕は、京都の町家の2階を借りて住んでいたのだが、隣の
部屋の友だちが、僕の病気を1階に居る大家さんに言ったのだろう。

当時80才前の大家のおばあちゃんは、息を切らしながら、
「よっこら しょ」 と階段を上がって、僕の部屋へ来た。

そして、
「これ食べはったらよろし。よう、温もりおすえ。」
(↑京都弁を再現してるつもり)

ニンニクを焼いて  持ってきてくれたのだ。

その頃は 僕は ニンニクは 苦手。

でも、足も悪くて階段の昇り降りさえ 辛い大家さんが
わざわざ2階まで来てくれたことが 有難く、その気持ちが
嬉しくて 黙って ニンニクを食べた。


おかげで、やがて風邪も全快。
それ以後、僕は ニンニクが大好物になった。

一人暮らしの病気がご縁で、優しさとぬくもりが いっしょに
詰まったニンニクをいただいて 僕は人の温かさに出会った。

「独り」を知らされるとき、「つながり」の有難さを知り、
「あたりまえ」を失くしたとき、「おかげ」にうなづくことが
できるのかもしれない。

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8 コメント

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沁みるネ~ (釈 破旬)
2009-01-24 00:07:51
私も4人子供がいる内の一人が県外で働きながら看護学校に行ってますが、帰省が嬉しくてしようがないようです。
いつも帰ってくると母親に好物のお総菜を作ってもらい
アパ-トに持ち帰り、少しずつ食べているようです。子供は外に出すと成長が速いですね。親の方はなかなか子離れできずにいますが・・・・
ONSAIさんのブログ、沁みます
ほんと、ほんと (Yarenoo)
2009-01-24 11:51:42
一人暮らしでの病が一番しんどいですね。
息子さん、しっかり彼女とかいたりして(^^)

うちなんて、旦那がいても全くあてにならないので、寝込んでなんていられないのだ。(すぐ、愚痴をこぼす)
だって、私は39度の熱出して、子供は1歳半…「病院、行けよ」とほったらかしで、旦那は友達との遊ぶ約束で外出しよった(--;)一生、忘れん!
そうですか (ちるめぐ)
2009-01-24 21:43:21
こころとめがしらがほゎぁ~っってあったまるん…な、お話。
おばあちゃんが、焼いてくださったにんにくが、どんなにおいしかったか、こっちまで伝わってきました。
そのにんにくは、きっと、ただいまのONSAIさんの一部なのでしょうね。^^

うちの子供たちも、ようやく一人暮らし…。
今からどんなことを経験できるのでしょうね。
こんなお話を聞かせていただくと、寂しさが、楽しみになりました。
ありがとうございました。
●釈 破旬 さん: (ONSAI)
2009-01-25 08:56:06
はい。
子どもが育つほどに、親も育てられますね。

そんな中、親の立場になってみて、大悲の親さまの
親心の一端を味あわせてもらいます。
●Yarenooさん: (ONSAI)
2009-01-25 09:00:18
今度、ダンナさんの病気の時、Yarenooさんは
どうするのかな?

「放置しての外出」を忘れなくとも 優しく看病?
それとも、倍返しでリベンジか?

また、レポートお願いします(^^ゞ
ちるめぐさん: (ONSAI)
2009-01-25 09:17:24
たぶん、無人島の一人よりも都会の人ごみの中での「独り」が さびしいと思います。

そして、わが身は「独生独死独去独来」なればこそ
さまざまな支えとつながりの中に生かされていることが
有難いのでしょうか。
多分… (Yarenoo)
2009-01-26 17:23:40
冷たく看病です…
●Yarenooさん: (ONSAI)
2009-01-26 20:32:07
冷たかろうが、暖かろうと「放置」せずにちゃんと、
看病されるなら、やっぱり優しいYarenooさんですよ。

何だかんだ 言っても結局〇〇〇〇なんですね!
(〇内は ご自由に埋めてクダサイ)

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