JIIN’S ブログ

寺院の住人が綴る、ジーンズをはいた時のような気取りなしブログ!

オヤジギャグ VS オバサマ

2008年04月25日 | Weblog

昨日、仏教婦人会の皆さんと 本願寺展の
観覧を終え、帰路につこうとしたときのこと、
バスの中で

  せっかく 広島まで来たんだから  そごう(デパート)
  寄ってくださいよ~!

と あるご婦人からの嘆願の声。

「せっかく 広島まで…」というキモチはわるけど、これから
デパートへ寄れば、帰着時間が大幅に遅れることは 明白。

なんたって 島根・温泉津まで 一部高速道路を使っても 
2時間はかかるのだから…。

結局

  また今度にしましょうネ…  ^^;

と 周りの人たちがなだめてくれて、出発することに
なったけど、本人は まだ残念そう…。

車内の空気も微妙に 重たくよどんでいる。

  (よしっ、 ココは 一発オヤジ・ギャグしかない !)

と僕は決断。

  まぁ、まぁ、今日のところは、これで帰りましょうよ。
 
そごうには 寄らずに、 「先を いそごう!」  ということで
  よろしくお願いします。

ギャグは オヤジでも、聞く側も オバサマ(失礼!)だから問題
なく 受けとめていただいた。m(__)m。

そして、僕のオヤジギャグを 聞いて すかさず

    あーー、残念ですねぇ。せっかく 広島まで来て…。
   そごうは   「すぐ そご」 に見えてるのに…

と オバサマ・ギャグで 一件落着。

それにしても、西楽寺仏教婦人会は いつから 大喜利をするように
なったのだろう…(^^ゞ


「本願寺展」

2008年04月24日 | Weblog

平成23年の親鸞聖人の750回大遠忌記念として、
全国6大都市で本願寺の法宝物の展示が、
「本願寺展」として開催されます。

昨年秋には九州(福岡)で、そして現在は 当地から一番近い
広島市で開催中です。

親鸞聖人直筆の書物や国宝の御影(ごえい)が目の当たりにする
ことができるこの機縁を見逃すわけにはいきません。

ということで、
23日は、仏教壮年会(朝参りの会)の皆さん
24日は、仏教婦人会の皆さんと共に 広島へ出かけました。

僕は、引率という立場の「役得」で、2日連続して観覧できました。
会場には 寺院の団体(であろう)の方々で溢れていました。

その分、展示物の正面に至るまでに時間がかかりましたが
やはり、ホンモノ…というか 歴史の中へ 時間を越えて溶け込んで
接することができたような気がしました。


そして、両日共、本願寺展の後は 広島別院へ参拝。
これまた、どこのお寺の皆さんも同じ気持ちなのか、
本願寺展で見かけた団体さんとまたまた鉢合わせです。

昼食は 壮年会がビアレストラン「キリンプラザ・キッチン1938 」
婦人会が とうふ会席料理店 「豆匠」

これまた 役得で 2日続けて グルメな日となりました。
すばらしいものを目に触れ、美味しいものを口にして
なんとも 贅沢な2日間。ホントに 身も心も ごちそうさまでした。


あなた…

2008年04月06日 | あとらんだむ「日日あらたに」

 ■ あとらんだむ「日日あらたに」 №11  

昨夜、テレビを見ていたら、2008年1月8日に放送
された「人生が変わる1分間の深イイ話」という番組で
この「あなた」の話が紹介されていたことを知りました。

そこで、すかさず、あとらんだむ「日日あらたに」です。
  

   この話のある場所
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           > 
ひらがな法話 >「あなた」  

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今から数十年前のことです。地の果て南極において、日本が気象観測などを行う南極観測隊の昭和基地での出来ごとだ聞いています。

当時、南極といえば、その行き帰りはいうまでもなく、現地での生活は、現在よりもっと大変で、命がけのことでした。

屈強な男性たちが隊員として派遣され、その任務を行うのですが、さずがに何ヶ月にも及ぶ滞在は、心寂しいもののようです。ふるさと日本を思うにつけ、残してきた妻や子、親兄弟がなつかしく、心配でもあります。

そこで、数ヶ月に1度、遠く日本から家族の手紙や差し入れが飛行機で運ばれました。それぞれ自分宛に届いたの包みを心弾ませて開いてゆきます。ぬくもりいっぱいのセーターや留守中に生まれたわが子の写真などが出てくる度に、四、五人の部屋の仲間達は、まるで子どもの様にはしゃいでいました。

そんな中、日本にいる奥さんからの一通の手紙を開いたとたん、その手紙を抱き締めて泣き始めた隊員がありました。同じ部屋の仲間達は、留守中の日本で何か不幸なできごとでもあったのかと心配になりました。

ところが、泣きながら差し出された手紙を見せられて、他の仲間たちもまた泣き始めたのです。大の男たちが部屋中でみんな泣いています。

その奥さんからの手紙は、たった一行、僅か3文字でした。そこには、

        「あなた…」

とだけ書いてありました。
しかしながら、その三文字の中には、

          あなた  お元気ですか。

          私も寂しいけれど、子ども達が、お父さんの分までと
          健気に支えてくれていますよ、
あなた…

          どうぞ御無事でお帰り下さいね、
あなた…

          またあえる日を楽しみに留守を守ります、
あなた…

          でも、本当はちょっぴり淋しいのよ。
あなた…

と、日本にいる奥さんのご主人への書ききれない思いのすべてが、込められていました。

そして、その思いのすべてが3文字となって日本から南極へ届けられ、ご主人の胸の中で広がったのです。
だから、男たちは、泣き出さずにはおれなかったのでしょう。


さて、南無阿弥陀仏はわずか6文字ですが、そこには如来さまの、私を心配して下さる思いのありったけが込められています。

いつでも、どこでも、どんなことがあっても、この私を守り、心配して下さる如来さまからのお手紙が南無阿弥陀仏です。

仏さまからこの私へのお手紙。南無阿弥陀仏。ナモアミダブツ…。
どうぞ、受け止めてください。


      ※※※  発見とお詫び  ※※※
2002年7月9日
に放映されたテレビ番組の中では、なんとこの「アナタ」は、実は手紙ではなく、電報だったありました。それも、奥さんがご主人を心配したのではなく、お酒を飲み過ぎないように「アナタ!」と戒めた電報だったそうです。そして、お酒のトラブルを聞いた奥さんは、この電報に続いて「プンプン」と怒っているメッセージを送ったという内容でした(^_^;)。

その後、
2008年1月8日放送の「人生が変わる1分間の深イイ話」という番組で、やはり、この「アナタ」の話が採り上げられました。
それによると、この「アナタ」は、1956年、日本から初めて派遣された南極観測隊の隊員たちに送られた家族からの手紙でした。しかし、手紙と言っても、当時は日本からモールス信号で送られてきた文字を、タイプライターでカタカナ文字に打ち直すというものなので、字数制限があったため、こんなふうに短く思いを伝える言葉になった…とありました。

ということで、この手紙はどうやら、「電報=モールス信号をタイプで打ち直したもの」であると思われます。
ただ、最初の「奥さんが怒ったもの」というよりも、奥さんからの心配の手紙の方が 私としてはグッときたので、実話は実話として、この話(フィクションとなってしまいました)をそのまま 掲載しておきます。


まんまん、あんっ!

2008年04月02日 | 仏事/行事


生まれも育ちも東京都であるお方から、
当寺サイト内「ロバ耳掲示板」

> 娘に仏様を拝ます際に、山口県出身の妻が、「まんまんちゃん」と教えて
> います。妻いわく、子供のころからそう習ったというのですが、中国地方の
> 幼児語なのでしょうか?

というおたずねをいただきました。

僕は、 「まんまんちゃん」 は全国区の言葉だと思っていたので、ちょっと
意外でした。

そこで、検索エンジンで調べてみたところ、なるほど、「まんまんちゃん」は
確かに関西方面で使われる幼児語で、関東方面の人はご存知ないようです。


「まんまんちゃん」とは、「仏さま」の意。

他に言い方として、 「ののさま」「のんのんさん」 という言い方を
耳にしたこともあります。

そして、「まんまんちゃん」に 「あんっ!」という言葉をつけ足して
「まんまんちゃん、あんっ で、大人のする「合掌…お念仏…礼拝」と
同じことになります。

ですから、今でも孫に向って「あんっ」といいながら、頭を下げたり、
頭に頂く動作をさせる祖父母の方々があります。


この正確な語源は、よくわかりませんが、個人的には
「南無阿弥陀仏」→「なんまん だぶ」→「〇ん〇ん ちゃん」
となったんじゃないかと思います。

ほかに
「まん、まん、まん、まん… … まん、まん、まん、まん …… あんっ!
というバージョンもあります。

これなどは、まさに
「なんまんだぶ、なんまんだぶ、なんまんだぶ … … … なんまんだぶ…」
と言って礼拝する姿が見事に重なります。


あなたの地方では、「まんまん、あん!」ですか?