第4回 九十九座寄席が 終わってから数日ほど、正直なところ、燃え尽き症候群のような脱力感の中にいました。
当日は、心配したとおり、狭くて限られた地域内で複数の行事が競合して催され、結果的にどの行事の入り具合も見込み以下となったらしく、いわゆる「痛み分け」だったようです。
中学校の吹奏楽コンサートには、OBである 高3のわが家の次女も出かけていったので、その運営委員のメンバーが 僕に「お寺の行事があるのに すいません」と 恐縮しておられました。
反対に、孫がコンサートに出るのに、それを差し置いて 九十九座寄席にお参り下さったSさん。これには、有難くも こちらが 申し訳ありませんでした。
「復興支援」 といいながら、昨年の3割減のお参りでは、収益を上げるには至らず、わずかながら、お賽銭分ほどを 復興支援金としてお届けすることにしました。
それでも、前売券効果 なとのでしょうか、初めて 本堂に座ってご法話を聞いてくださった人が、ざっと見ても10数人はありました。
こりゃ、もう、「この方たちに 仏さまのご縁を 今、 届けなければ!」…と、僕のテンション急上昇です。ところが、張り切り過ぎはいけません。妙に浮足立ってしまい、結局、法話は 空回り。情けないほど お粗末なお取次となりました。(涙)
こんなふうに、企画・主催と運営をしながら、自ら 高座に上がってご法話する…というのは、プレイング・マネージャー(野球でいえば、選手兼 監督)のようなもので、結局 二兎を追うもの一兎をも得ず…ということになるのかもしれません。
そんなことを考えているうちに僕は だんだん自己嫌悪のカタマリです。
このことを ピアノ教室を主宰する Boumori に 嘆くと、
「いつも いい時ばかりじゃないよ。それに、 ピアノでも 自分で いい演奏だったって思う時は、案外 つまらない演奏だったりするものよ。」
と冷静な言葉をくれました。これは有難かったですね。
そして、数日後には 街角で出会う人から
久しぶりに 腹から笑ったよー。
落語もよかったけど、法話も有難かったですね…。
と、わざわざ声をかけていただき、またまたエネルギーを満タンです。
振り返れば、日程の周知徹底ミス・ 力み過ぎのお取次(法話)… と、しくじりだらけの今回でしたが、失敗と書いて ケイケン と読む。来年も ガンバリマス!