rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

2019年12月14日から15日 ふたご座流星群 追記含み

2019-12-15 14:52:49 | 空・雲・星・太陽たち
冬の楽しみ、ふたご座流星群の時期。
今夜は極大期、でも満月から二日後のため月明かりが煌々として、観測にはちょっと残念だ。
それでも、すっきりと晴れて、風もほとんどなく、けっして悪い条件ではない。
11時半頃からの一時間、外で流れ星を待つ。
月影がくっきりとするほど明るくても、さすがふたご座流星群、かなりの存在感を持って、ツーっと流れる。
一個流れるとのそのあとに数個立て続けに流れ、しばらく間をおいてまた流れ出すの繰り返しで、15個ははっきりと確認できた。
今年の冷え込みはゆるく、一時間外にいてもさほど体が凍えることはなかった。
以前にもここに書いたが、月明かりの中を歩くのはとても心が安らぎ、これも流星群観察をするうえで楽しみの比重が大きい。
それでもやはり夜、私の瞳が猫のように瞳孔が大きく開いているのかと思うと心がくすぐられ、愉快な気分になるのである。
さて、もう一度外へと繰り出し、星の最後の瞬きを心に留めに行こうではないか。

*追記  15日午前1時半から2時を少し過ぎるまで、また流れ星を見る。月も放射点もほぼ天頂になり、全方向へ盛大に星が流れた。そのうち、15個ほど確認できた。
星を眺めながら、ふと、来年もこうしてふたご座流星群に会うことができるのだろうかと、寂しさを覚えた。
それはおそらく、星の最後渾身の輝きに立ち会い、センチメンタルになったのだろうけれども。

おお、カルヴァドスよ!

2019-12-10 22:55:31 | 食べ物たち
カルヴァドス、恋焦がれるその美酒よ!
カルヴァドスとは、フランスノルマンディー地方でリンゴから作られる、いわいるアップルブランデーといったものだ。
しかも、その地方で作られるもののみ、カルヴァドスと名乗ることができるらしい。
シャンパンと同じような差別化だ。
そしてそう、馥郁たるその香り、舌にやわらかく転がるその黄金色の漣が、咽喉も心も満たしていく。
若き日、あの港町トゥローヴィルの裏路地に小ぢんまりとした店構えのレストランでとった夕食の、ディジェスティフに飲んだカルヴァドスを、いまだに忘れられないでいる。
あれから数十年経つのにまだ恋慕しているのかというと、以来カルヴァドスを口にしていないからだ。
もちろん、カルヴァドスは日本でも売られている。
しかし、私にはかなりお高い。
家人はほぼ飲酒をしないので、私だけのためにそれを買うのはちょっと気が引ける。
けれど、もうそろそろそのような気遣いもいいのではないかと思い始めた。
きっかけは、近頃期間限定(この言葉には弱い)で、カルバドス入りのチョコレートが出回っていたことだ。
まずは、3箱買って食べてみる。
一粒口に放り込むと、チョコの中からカルバドスが口にパッと広がって、天使が歓喜のラッパを高らかに鳴らした心地になった。
ああ、私のカルヴァドス切望感にいっきに燃え上がってしまった。
それからというもの、カルヴァドスをいつどうやって手に入れようか、心がわくわく落ち着かない。
ご褒美という名の下に、私の中の欲望サンタが動き出すのは、そう遠くないであろうと予感するのであった。


どこか怖くて懐かしい The ghost of a flea ウイリアム・ブレイク

2019-12-08 23:14:36 | アート

The ghost of a flea

この絵の醸し出す雰囲気は、私の記憶の奥深くにくい込んでいる何かだ。
幼児期に見た、裸電球に照らされた薄暗い木の天井、冷たくて重い木綿の布団、薄暗い部屋の隅に蠢く鼠、あるいは得体の知れないもの。
神様が見えると言われた、数珠に連なる玉の一つの覗き穴を必死に凝視して、その奥へ行きたいと願った切ない気持ち。
そうだ、これに似た感覚をもたらすのもをしっている、ギレルモ・デル・トロ監督の映画「パンズ・ラビリンス」だ。
とても美しい映像で作られたこの映画は、牧神パンがなんとも怪異な造形で表現され、すでにここからダークファンタジーの様相を前面に出してきている。
あまりにも痛く暗い内容と、神経をヒリヒリと刺激するような映像だったので、最後まで見ることができていない。
しかし、それだからこそ見たところの映像はくっきりと私に入り込んで、思いがけないときにフラッシュバックされることがある。
ブレイクの、魂の奥を探るようなこれらの作品に、どうしようもなく惹かれ続ける。
それが、美しく癒しをもたらすものもあれば、鬱屈とした闇を露呈させるものも、ふり幅はとても広い。

なかなかブレイクだけの展覧会が催されることはないと思うのだけれど、あまり広すぎない会場で、できれば、東京ステーションギャラリーなどで企画して欲しいものだ。
数年前、ジャン・フォートリエ展があり、とても見たかったのだが、どうしても都合がつかなく悔やまれた。
展覧会は、その絵の雰囲気に即した会場で催すべきだと思っている。
それはとても大事なことだ。
ただ並べ展示するなど、その作品敬意も愛情も持ち合わせてない無粋な輩のすることではないだろうか。

このところの私は、ブレイクに倣いインナーワールドへの趣向が増してきたように思う。


198円の幸せ クランベリー&ブラックチョコレート

2019-12-01 00:05:18 | 食べ物たち


果実の酸味とブラックチョコレートの組み合わせは最高だ。
なんと、それがお手軽に楽しめるアイテムに出会った。
ドライクランベリーとブラックチョコレートが出会いタッグを組んだものが、コンビニのローソンにさりげなく置かれ、私を待っていた。
視界に入った瞬間、迷うことなく手にとってレジへと向かい、コーヒーも頼む。
車に戻り、素早くチョレートのパッケージをあける。
一粒つまんで口の中へ、すると、ほのかな酸味とチョコレートのほろ苦い甘さがあいまって、鼻腔をくすぐるコーヒーの香りがさらに場を盛り上げた。
おお、これはゴディバのオレンジピール&ブラックチョコレートの不在を紛らわせてくれそうだ。
かなりの完成度を持っている。
ありがとうローソン、良くぞ商品化してくれた。
ちなみに、家人や小さい人も、かなりこれを気に入って評価している。
これが定番商品になることを期待してしまうのは、かなりの人がいそうだ。