rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

人生の岐路

2014-04-18 16:31:05 | 日記

我が子を食らうサトゥルヌス 

「生きることは選択の連続」
そのなかでも、いくつかの大きな人生の岐路がある。
親心として子供の行く末を思ってアドバイスをするのは当然のこと、しかしそれをどこまで子供に聞かせるべきか、子供はそれを受け入れるべきか。
子供がやりたいことを全て快く応援するのが理想とするのがいいとは思えない。
それがあう場合もあるけれど、なにが本当にやりたいのか考え抜かせ可能性の取捨選択の訓練をつませ、来るべき大きな選択に備えるのが親としての務めの一つであると考える。
これもたいして役に立つと思えないが、親とは子のレールを敷くのではなく、子が自らの足で歩く力を身につける手助けがその使命ではないだろうか。
いずれにしても100%成功するかぎりではないけれど、生きることはサバイバル、考えその選択が正しいかどうかの感知できる第六感を磨くしかない。
大概の場合、子は親の言うことは聞かない。
反抗することは成長過程での自然の成り行き、この芽を摘むことは健全な精神の成長過程を阻害する場合も多い。
押さえつけ芽を摘むことは、「我が子を食らうサトゥルヌス」の行為に等しくなろう。
諭した上で子が間違いと思える選択をした場合、親は見守る忍耐と勇気を持たなくてはならない。
ああ、まさに今わが身に起こっていることだ。


写真を撮らねば!

2014-04-15 13:51:44 | 植物たち

若葉が桜色を引き立たせ 15/5/2014


青空に流れる 15/4/2014

なんと美しい光り溢れる日!
庭の掃除を終えようとする頃、ふと振り返ればハトが2羽芝生の上でくつろいでいる。
羽を広げ日光浴しながらえさを待つハトのポッポ1号と2号の期待に応え、大豆の煎り豆を砕いてあげる。
待ってましたとばかりにそそくさと近寄り豆を啄ばむハトの姿を眺め、視線を遠くに向けるとやわらかな色が広がっている。
そうだ、今日こそ芽吹き始めたばかりの新緑の世界を写真に撮らなくては!
枝垂桜に若葉が添えるみずみずしい彩りも逃してなるものか。
カメラを構え、心を躍らせながら庭を周遊。
毎年撮っているような構図だけれど、今年の美しさは格別に思える。
柚子の根元にスポットが当たったかのような水仙の花が一輪際立ち、用意されたかのようなこの偶然をものせねばとシャッターを切る。
そして、畑に向かって歩き、遠くに見える山桜の咲くパステルカラーに染まる雑木林の素朴な美に心打たれ、記録する。
たいしたことのない景色かもしれないが、それでもハッとさせる美しさを持つ瞬間はこうしてあるのだ。
そのときに居合わせた幸運を写真にして皆様へおすそ分け、どうぞやわらかな色に包まれてください。


我が家の新緑 15/4/2014


偶然のライティング 15/4/2014


山桜と萌え出る若葉 15/4/2014


パステルカラーの世界 15/4/2014


桜散り、新緑萌え出しツバメ舞い、火星は赤く輝いている

2014-04-14 23:08:14 | 日記
桜の葉の若草色や紅色が散りきらない花の色を引き立たせ、ケヤキやブナにナラなどの若葉が萌え出し、にわかに景色が柔らかな色におおわれる。
空を見上げるとツイーッと黒いブーメランのようなシルエットの鳥が横切っていくのは、ツバメだ。
桜に現を抜かしている間に田んぼも代掻きがなされ田植えの準備が始まって、春から夏へと進み始めた。
もうそろそろ花粉も下火になっただろうと装備の手抜きをしていたら、痛いしっぺ返しで体調不良、新緑の景色を写真に撮る余裕を持てないでいる。
油断大敵、花粉アレルギーが軽くなったと思っていたのは気のせいで、花粉にさらされない装備を怠っていなかっただけのことだった。
それでも季節は進んでいるから、もう少し辛抱していれば外の空気を清々と吸えるだろう。
苦手な夏が来るけれど、エルニーニョが発生して冷夏になるかもしれないとの予報にほっとする自分がいる。
今夜の空には月が煌々と輝き、2年2ヶ月ぶりに地球に最接近した火星が左側で赤く光る。
目をまわりに向けるだけで、なんと美しい感動が散らばっていることか。
それを大きな励みとして生きるのも、悪くないと思っている。

米と温泉がひきつけるミラノ

2014-04-13 23:16:02 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」イタリア北部、イタリア第二の都市ミラノは、ACミランやインテルのサッカーの拠点ばかりではなくミラノ・コレクションなどファッションでも知られている。
500年の歳月を費やし建設された壮麗なゴシック様式のドゥオーモ、またルネッサンスにマルチな才能を如何なく発揮したレオナルド・ダ・ヴィンチが17年間いた。
サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会は、やはりルネサンス期に活躍した建築家ドナト・ブラマンテの工夫によって、祭壇を実際の奥行き97センチメートルが数メートルあるように見せるだまし絵が特徴的。

2015年、食文化をテーマの一つにしたエクスポが開催されるミラノのグルメ。
「スポンティーニ」は、ミラノ風ピザの店でトマトとモッツァレッラチーズにふわふわのカリカリの生地が食べ応えのある”マルゲリータ”が人気だ。
「トラットリア・カーザ・フォンターナ」は、米作りが盛んなイタリア北部ならではのリゾット専門店。
イタリア米は、煮崩れしにくい特徴がある。
ハーブを使った”ルリシチャとベーコンのリゾット”、”赤カブとゴルゴンゾーラのリゾット”、サフランで色と香りを付け鉋屑のように削ったラスパドゥーラ・チーズをたっぷりとのせて焼いた”ミラノ風焼きリゾット”など、素材と彩り豊かなメニューを取り揃える。
「ロ・ストゥラプンティーノ」は、内陸にあるミラノでも新鮮なシーフードを味わえる。
”シーフードのカルトッチョ”は、本来ならば紙を使うところシーフードをたっぷり使ったパスタを入れた器にピザ生地で蓋をして焼き上げる。
あとスウィーツでは、創業50年の「ラ・ポッテガ・デル・ジェラート」のフルーツまるごとジェラート”フルッタ・リピエーナ・ディ・ジェラート”が美味しそう。
本来捨てていた果物の皮を器に見立てているのが特徴。
ほかにミラノ風カツレツなど、食いしん坊をそそるグルメの地ミラノ、憧れてしまうのだ。

ファッションについても。
「カヴァッリ・ナストリ」は、ヴィンテージ風ファッションを手がける店で、50年代から70年代をリメイクしたものが人気だ。
「オペラ」は、紙工芸家とジュエリーデザイナーがコラボしてつくるペーパーアクセサリーの店。
紙の軽やかさと柔らかさ、光沢のあるガラスや石を組み合わせた、シンプルでクールなアクセサリー。
「ポルセッリ」は、100年続く老舗のバレーシューズ専門店。
誰となく街でこの店のバレーシューズを履き出したのがきっかけで、カラーバリエーションや質感を増やして作った、タウン用バレーシューズが大人気。


ミラノから車で東に1時間、ローマ時代から栄え中世の町並みが残る古都ヴェローナは、シェークスピアの名作「ロミオとジュリエット」の舞台として有名。
その名もダイレクトな”ジュリエッタ”というバルコニーは恋人達の憧れの場所で、そこにあるジュリエット像の胸を触ると恋が成就するといわれている。
門前店の「カーザ・ディ・ジュリエッタ」は、エプロンなどにミシンを使い30秒の早業で好きな文字を刺繍してくれる。
夏の野外劇場でに開かれるアレーナ・ディ・ヴェローナでのオペラコンサートは、一度訪れてみたいもの。
ここからさらに車で30分、イタリア最大の湖ガルダ湖があるシルミオーネには、ローマ時代の遺跡グロッタ・ディ・カトゥッロがある。
しかもガルダ湖の湖底から温泉が湧き、すぐそばにこの温泉を使った源泉かけ流しテルメ・ディ・シルミオーネ・アクアリアがある。
ただし、35度に温度を下げているので、日本的温泉とは入浴方法もかなり異なるため、温泉プールといったものに近い。

イタリアは、米と温泉があるだけで、日本的親密さを感じる。
ミラノにはまだ行ったことがなく、芸術と食が強く誘ってくるので行きたい街の上位にランクしている。
どうかミラノに縁ができますようにと、念じ続けていよう。

桜吹雪を撮りたい!

2014-04-10 15:28:14 | 趣味たち




控えめな桜吹雪 10/4/2014

朝、部屋の窓から桜を見ると、ざざあっとばかりに桜の花びらが舞い散っている。
今朝から本格的に花が散り始めたようだ。
まだ余裕があると、家事を一通り済ませてから写真を撮りだす。
けれど、散っている瞬間を撮りたいのにどうもうまくいかない。
昼食の時、家人にそのことを話したなら、カメラの説明書にそれに適した機能が書かれているだろうから面倒がらずに読みなさいの一言で終わった。
それも確かにその通り、撮りたい一心で使用説明書をめくる。
なんのことはない頭が錆付いていただけ、連写でいいのだ。
午後は、風の吹くのを待ちながらカメラを構えて、シャッターチャンスを狙う。
写真は待ちが肝心であるから、その間にウグイスとの掛け合いをしたり、ねこを呼んだりしながら、気を抜かずに辛抱辛抱。
そして幾通りか試してみて、まずまずの出来がこれだ。
白い花びらが目立つようにバックを暗い色にしたので、どうにかこの密度でも散っているさまがわかるだろう。

しかし、我が家にはさまざまな鳥たちがやってくるのだと、あらためて感じた。
鳥の鳴き声だではなく、飛ぶ姿、そのシルエットに大きさ、双眼鏡など買ったならバードウォッチングを庭にいながらできそうだ。
それに加えてカエルの鳴き声もあちらこちらでする。
スミレを撮ろうと植木の間に入り込んだら、枯葉や地面の色に合わせた体のカエルがぴょこんと撥ねて逃げていった。
桜が散ると、新緑の季節に早代わり。
しばらく目の保養ができそうで心弾み、カメラの出番も引き続くだろう。




自生するスミレ 10/4/2014