年々増殖するタカサゴユリが、家のいたるところで咲き誇っている。
このユリは、種で簡単に増える。
もともとの始まりは、10年前。
ドーム状に刈り込んだツツジ古木の中ほどから、にょっきりと1本2メートル以上になる草丈の植物が出現した。
何が生えてきたのだろうと家族みんなで見守るうちに、蕾をつけた。
その形からして、百合だと分かる。
白く涼しげな花を、5つくらいつけただろうか。
そのうちに、種らしきものがなり、種が十分熟した頃には、ホウの先が割れて、中に真っ黒く艶のある直径2~3ミリの種が、ぎっしりと詰まっていた。
義母は、その種を、庭に蒔いてみた。
翌年に、種が蒔かれたあたりから、百合が芽を出し、花をつける。
それからは、勝手に種を散らばらせて、百合はどんどん勢力拡大。
いまでは、家の周りをぐるりと包囲状態、百合屋敷。
甘い香りを放つ百合に、家が香水を纏っているようだ。
来年は、またそこかしこから芽を出して、いっそう百合の密度が増すことだろう。
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