rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

皇帝ダリアと初冬の空

2018-11-17 16:38:13 | 植物たち


皇帝ダリアが咲いたのも気付かずに毎日を送っている。
先の水曜日、家人に皇帝ダリアの花が見上げるほどの高さに咲いていて驚いたと聞いて初めて、それがどこにあるのかやっと知るお粗末さ。
此花の球根を知り合いから譲り受けたのは4年位前のこと、義母が植えているのはわかっていても、ついぞその姿を目にすることはできないでいた。
なんと淋しいことであろう。
だから今日こそはと、カメラをもって見に行った。
草丈5mはあろうかというもので、空に向かってすっくと伸びた茎の先に大輪の薄紫の花を咲かせ、風にゆらゆらと揺れていた。
もともと中米が原産地で、1500mあたりの高地に育ち、晩秋が開花期だそうだ。
皇帝ダリアは学名を直訳しており、木立ダリアとも呼ばれている。
名前からは豪華な花をイメージするが、もっと素朴で野趣溢れる姿に、木立ダリアのほうがふさわしく思えた。

散々このブログで、余裕を持って身の回りの美しさを愛でようなどと書いてきたけれども、今の私はまったくといっていいほどに、その言葉は、私を掠めてすらいない。
写真からも、それがありありと伺えるほどだ。
なんとなく対象物をフレーム内に捉え、シャッターを切っているだけ。
感動も遊び心も好奇心も、そこには感じられない。
分かっていた、しばらく前から。
ここ久しく写真を載せないのは、それに気がついていたからだ。
もちろん絵も描けるはずもなく、ただただ疲弊していく自分を見ている。
視点を変えて今の状況を見る器用さは、まだ会得できてはいない。
物事にはほぼ二つの側面がある。
何とかよい方向へ迎えないものかと、目下模索し足掻いているところとしておこうか。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿