rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

アナログ時計とデジタル時計

2011-09-13 10:40:20 | つぶやき&ぼやき
既に旧人類となっているかつての新人類は、こと時計に関しては、断然アナログ派。
視覚的に時間を把握できる便利さと、2本から3本の針がくるくるカチカチ動くところと、文字盤にしるされた意匠を凝らした数字が美しいからだ。

家人との話。
”デジタル時計は、図像的・数学的感覚を損なうのではないか。”
12進法を感覚として身につけるには、アナログ時計の文字盤と短針・長針の針が、大いに役立つ。
初歩的分数だって、視覚的に理解できる。
おまけに角度のことだって、子供のうちから感覚で捉えられるようになる。
航海士ではないが、「何時の方向に・・・」なんてことだって、推測できるだろう。
また、文字盤にしるされるのは、アラビア数字ばかりとは限らない、ギリシャ数字もある。
さらに、旧世代の機械式アナログ時計にいたっては、時計の裏蓋を開けてみれば、大小幾種類もの歯車とぜんまいばねを組み合わせ、時を限りなく正確に刻もうとする、幾世代もの人の英知と職人の技が狭い室内に整然と詰まっている。
たかだか機械式アナログ時計と思われるだろうが、時計一つで広がる世界は、なんと幅広いことか。

そういえば、デジタル時計の黎明期、というか、みためデジタル中身は機械式といった時計があった。
針が動く代わりに数字を書いたカードが、時間が進むごとにパタパタと変わるものだった。
新しい技術を夢見て作った、なんとも微笑ましい時計である。

もっとも、今も機械式アナログ時計を使っているのかというと、残念ながら主力で使ってはいない。
電気式アナログ時計の、多分クオーツ式アナログ時計が、日常活躍している。
機械式は、毎日もしくはぜんまいばねが利かなくなってきたらぜんまいを巻き戻す作業が必要だ。
だから、手間のかからず時間の乱れがほとんどない電気式アナログ時計を使っている。
これからも、ずっとアナログ式に拘って。