今回ご紹介するのは、久々に扱う限定TFから。2005年度作品“トランスフォーマー ギャラクシーフォース”に登場する
も、海外では市販されてましたが日本ではトイザらス限定販売された、デストロン闇獣神“ダークライガージャック”。
元々はサイバトロン側のキャラクターである“獣神ライガージャック”と言うのがおりまして、ダークライガージャックは
そのリペイントアイテムとして登場しました。ご覧の通り、TFではお馴染みのスカージカラーで彩られています。尚、
海外版での名称はライガージャックが“レオブレイカー”、ダークライガージャックが“ネメシスブレイカー”となっており
ます。あと、海外限定で頭部を新規パーツに変更した“レオプライム”も存在します。
ではダークライガージャックのレビューに入ります。全体的に筋肉質なプロポーションが特徴ですが、なんか体型の
バランスが変ですよ?妙に長い腕と太腿、それに対して膝から下が異常に短い脚、GFTFは割とクオリティの高いシ
リーズなのに、ライガージャック2作はどうもそこから外れてしまいます。
バックビュー。背中中央にある四角いディテール、これがライガージャック2作に於いて非常に重要なもの(詳しくは後
述。)一応脇を開く事が出来ますが、ヒンジで接続されている為に開くと空間が出来てしまい、ムチャクチャ不自然。
ご尊顔拝見…こちらはワイルドな風貌かつしっかりした造形の男前。元々ライガージャックはサイバトロン戦士ジャッ
クショットが変化し誕生したTFですが、その顔はジャックショットのデザインを元に作られています。ジャックショットに
キバと耳が付いた感じですか。リぺであるダークライガージャックも同様。
アニメ本編では、ライガージャック登場の後に出現したTF。でもその登場経緯は忘れてしまいました。なんかあって
登場したのは確かですが、とてもあっさり登場した様な覚えが。そして退場もあっさり風味で、確か誰かの攻撃受け
て吹き飛ばされ、壁に激突してそのまま消滅していました。本当、扱いがテキトーだなこいつ。
もう一つジャックショットに無かったもの、後頭部のガワ。なんか平たいポニーテールに見えます。
可動は首が左右に少しだけ回転(ガワが引っかかります)、肩、脇、肘、肘下ロール軸、手首が内側にのみ可動、指、股関節、
膝、足首です。可動箇所の数だけは多いですが、上画像の通り脇関節の構造がおかしい、妙に腕が長い、太腿は長いくせに
膝から下が短い、そして足にロール軸が無いのでどうしても不自然で固いポーズにしかなりません。余談ですが、肩関節のラ
チェットが異常に固いです。普通なら“キチキチ”って音を出すものですが、ダークライガージャックの場合は固すぎて“ギチギチ
ッ!ギチギチッ!”って感じの音が出ます。あ、言い忘れてましたけど頭のポニテも動きます。
ここで脇関節と股関節の開き具合を検証。脇は構造が独特なのでほぼ90度まで開きますが、見た目はご覧の通り
最悪です。そして股関節、開くと言ってもこの程度。ジャイロゼッターのライバード程度です。
ギャラクシーコンボイ同様に指が可動するダークライガージャックですが、そちらと違い親指まで可動します。ただし、
これは変形の副産物によるもので武器を保持出来るほどの物ではありません。しかし、手に表情が付くのは良い事。
武器はライガースピア…槍なんでしょうかコレ?いやいや、確かに先端は刃物っぽいですけど、これ撓ってますよ?
名前の通り変形する物はライオン、となるとこれは尻尾。尻尾を手に持って武器に!まぁ定番パターンですが、撓っ
てる場合は大体ムチになるもんですけど槍とは珍しい。グリップの隅に凸ジョイントが有りまして、それを掌の穴に差
し込んで保持します。反対側にもあるので、左手に持つ事も可能。
フォースチップは第四の惑星“アニマトロス”の物が付属しています。ご覧の通り、爬虫類の皮膚や爪または牙
をモチーフとしたデザイン。
そしてダークライガージャックのチップスロットは肘付近、ここにフォースチップを挿入します。
するとロックが外れ、下腕部に付いていた大型クローが展開します。名前はダーククロー、
ライガージャックの名称がプラティナムクローだったのに対し、こちらは随分とストレートと
言うか投げやりと言うか…。
もちろん両手で展開可能。クローは個人的には好物な武器ですけど、イグニッション全般的にいえる弱点“地味なものが多い”、ダーク
クローもその中の一つ。せめてもう少し大きければ。そう言えば獣神ライガーにもこんなギミックあったな。
ビークルモード…もといビーストモードはライオン。ダークライガージャックはハッキリ言って出来はGFアイテムでは
最低クラスです。が、ビーストモードはガチでかっこいいんですよー。このマッシブなプロポーションは大層魅力的…
ただ下半身の貧弱さが。ビーストモードでも長い太腿と短い膝下が災いして、どうも不自然になってますね。
ご尊顔拝見…ビーストモードでアップにすると分かり易いですが、ダークライガージャック及びライガージャックはトラ
ンスメタルス2で見られた、有機体の中にメカディテールを盛り込む方法論を用いてデザインされています。その為、
その表面には彼方此方にメカディテールが有るのが分かります。
ビーストモードでの可動は…まぁ最低限。顔固定、肩、脇、肘下ロール軸、手、股関節、膝、足首となります。ロボット
頭部を体内に収納した事で可動箇所は減りますが、同じライオンでもライオコンボイよりはずっと動くので良しとしま
しょう。ただ、取れるポーズはこれで精いっぱいで、それほど派手なポーズは不可。アニメ本編でもダークライガージ
ャックはビーストモードがデフォだったので、ロボットモードは忘れましょう。
ビーストモードの前足=ロボットモードの手ですが、こちらは巧い事纏まった形になっていて好印象。少ないですが、
ダークライガージャックにも褒められる所は有ります。
ビーストモードでもダーククローは展開可能。でもなんだこの中途半端感は。
額に有る青竹色のパーツ、ここは別パーツになっていますが押すと引っ込むスイッチになっています。
これを押すと、顎が真下にスライドすると同時にライオンの鳴き声が鳴ります。ただし、その鳴き声がかなりショボい
上に顎のスライド具合が非常に微妙でして(画像右参照)。吠えるってよりも唸り声って感じで、鳴き声もそんな感じ
なのです。微妙だ…。
先程のライガースピアは尻尾ですが、手に持つ時のジョイントが本体にピッタリ嵌まりこみ、変に回転する事を防いで
います。これが意図的か否かは知りませんけど、凸ジョイントが目立たなくする方法としては有りかと。ポージングの為
には尻尾の角度を変えられた方が良いんですけど、ダークライガージャックって言うほど動きませんから…。
→次回に続きます。
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