『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『君が人生の時』千秋楽・感想編

2017年07月03日 | ・ロバみみの芝居小屋
昨日は舞台の感想までたどりつけなかったので、今日は感想編です。

カーテンコールで坂本くんが

「なんだこれ? って思った方も、
 あの一言が心に刺さった、日常のささいなことに幸せはあるんだと感じたと
 言って下さった方もいらっしゃって、
 何かを持ち帰ってくれたことが嬉しい」

みたいなことを話していましたが、確かに、何かを汲み取ろうとしないと、
他人の日常を少しずつ垣間見せられたという感想で終わってしまいそうな作品でした。

安酒場に集まってくる人たちの悲喜こもごも。

決して豊かでも安心でもない世の中で、
くすぶっている人たちが、それでも、作品の中で小さな喜びとかを
感じる瞬間があって、人それぞれ、幸せは違ってて、
それはとても小さいけれど、日常のどこかにはあるわけで。

抑揚なく進んでいくので、正直、前半は辛いものがあったかな。

それぞれの内輪話をちょっとずつ聞かされてもなぁ……みたいな。

でも、たぶん、そこが肝なのかなという気もしました。

どこにでもいる人たちの日常を見せることで、その中の誰かに感情移入して
自分も安酒場の客のような気持ちになれたりもするかもしれません。

ただ、時代も国も違うので、それもなかなか難しく、
どこか遠い他人ごとという感じがしてしまい……。

いや、ちゃんとその時代のワールドにどっぷりハマれる作品もたくさんあるのですが、
この作品は、ロバみみとは、少し、相性がよくなかったのかもしれません。

坂本くん演じる謎の金持ちも謎のままだったし(笑)

まあ、それはそれでいいんです。
何もかもが、つまびらかに表現されることだけがいいわけでなし。

私的には、丸山さん演じる酒場の店主が一番よかったかな。
ぼやいたり、毒づいたりしながらも、
訪れる人たちの言葉に耳を傾け、ぶっきらぼうながら、情けは忘れない。

人情味のあるキャラクターが観ていて気持ちがよかったです。

でも、何に一番、度肝を抜かれたかって、
木場さんのロン毛とカントリーなデニム姿でした(笑)

それと、中山祐一郎さん、ぜんっぜんわからなかった……。
なんか、雰囲気変わった気がしましたー。

ともあれ、なかなか理解するにも難しい作品でした。

もし、日本の現代にアレンジされていたとしたら、
もう少し、話に入り込めたかもしれない。

たとえば、あれが新宿2丁目のゲイバーだったら、
そこにやってくる人たちも、ゲイだったり、
仕事を探している不美人なおネェだったり、
ひやかし程度に訪れる失礼なOLとかだったりして、
それぞれに抱えてる悩みとか、現実とか、その心情にも寄り添えたかもしれません。

いやいや、でも、あえてそのままの時代を持ってくるという
その意気込みは素晴らしいです。

多分、大変な苦労があったと思います。

坂本くんは、

「酒場で繰り広げられる物語ですが、キャスト全員、一滴も飲んでおりません。
 これから場所を変えて、吞みたいと思います」

って言ってました。

昨日はさぞかしおいしいお酒を飲めたことでしょう。

一日遅れましたが、お疲れ様でした。

そして今日からは心置きなく、
V6のリーダーとしてコンサートにまい進してください!



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