『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『子供の事情』

2017年07月24日 | ・ロバみみの芝居小屋
観劇したのがかれこれ2週間前になるので記憶が薄れつつありますが、
めっちゃくちゃおもしろかったので、やっぱり書いておきます。

天海さん、大泉さん、吉田洋さん、伊藤蘭さん、
林遣都くん、そして、ロバみみのツボ、浅野和之さんをはじめとした
10人の役者さん。

シス・カンパニーの三谷作品。

これだけでもう、チケット確保に乗り出すに十分。
逆にチケットとらない理由なんてある?

いやー、面白すぎて叫びたかったね。

空・前・絶・後のー!(笑)

熟女とおじさんが全員10歳の小学生なんだから。

それぞれに教室の中での立ち位置とキャラがあって、
子供なりに色んな事情と感情があって。

世界が学校だけだった子供の頃を懐かしく思い出しつつも、
でも、なんかそれって、オトナになっても案外通じるものがあるのかなーと。

まだ公演は続くのでネタバレしない方がいいと思いますけど、
世代的にハマるツボもたくさんありました。

「ああ、それ、昔、あった!」みたいな。

あの、プラスチックでできたおもちゃで、
色鉛筆でぐるぐるなぞって描くときれいな模様がかけるやつ。

この舞台を観てなかったら、
死ぬまでその存在を思い出さなかったに違いない(笑)

鍵付の筆箱も、あった、あった!

それに、「こういう子いたいた」とか、
心の奥のノスタルジーが激しく刺激されて、
しかも、大笑いですよ。

クラスの出し物の「すいか売りの少女」。
伊藤蘭さん、最高だったなー。

誤解を恐れずに述べると、
昨今だと発達障害といわれるわけですが、
昔はクラスのちょっと変わったおとぼけ者って感じで、
皆がしょうがないなーとか言いながら、
温かくフォローしていたことだってあったなとか、
遠い記憶の中から蘇ってきました。

スーパー10と呼ばれる放課後の同級生たち。

融通のきかない学級委員とか、正義感の強いリーダーとか、
いたずらばっかりしてる悪がきとか、
自分の意見が言えなくて自信がなさそうにしてる子とか、
人のマネばっかりしてるとか、クラスのアイドルとか
やけに老成してるヤツとか。

その中に、きっと自分に近い子がいると思う。

笑って笑って笑ってるうちに、
ちょっといたたまれなくなって、バツが悪くなって、
そして、また笑って、切なくなって。

久しぶりに気持ちのいい作品を観ました。

劇場を出る時に、晴れ晴れとした優しい気持ちになれる作品が
やっぱり一番好き。

三谷さんの観察眼、記憶力と再生能力。
そして、さりげない緻密さと構成力。

素晴らしい。

とぼけたフリして、やっぱりスゴ腕だ。

チケットが手に入るなら、もう一回観たいくらい。

ですが、1回観れただけでもありがたいチケット状況のようなので、
またいつか再演でもあればトライしたいと思います。


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