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熊本地震による小売各社の被害-イズミは特損123億円を計上

2016-11-24 00:00:16 | 九州の流通業界(商業・サービス)

2016(平成28)年4月14日以降に発生した熊本地震による,イオン九州,マックスバリュ九州,コスモス薬品,ナフコ,イズミおよびヒラヤマが受けた被災状況と,業績に及ぼしたす影響を総括。

 イオン九州は売上減少 8月中間決算,熊本地震響く

イオングループのイオン九州(福岡市)の2016年8月中間決算(単体)は,4月発生の熊本地震による店舗閉鎖などの影響で,売上高にあたる営業収益が前年同期比0.5%減の1191億円だった。営業損失は前年同期の20億円から3億円に縮小した。不動産の売却益を計上したため最終損益は3億円の黒字。

2016(平成28)年4月14日以降に発生した熊本地震による,イオン九州,マックスバリュ九州,コスモス薬品,ナフコ,イズミおよびヒラヤマが受けた店舗被害,業績に及ぼす影響。

 マックスバリュ九州 地震後に早期再開した店舗が多く,被害なし 

イオングループのマックスバリュ九州(福岡市)の2016年8月中間連結決算は,売上高が12.4%増の858億円,最終利益が38.8・8%増の4億円だった。地震後に早期再開した店舗が多く,客足が伸びて好調だった。


 西友(サニー) 20カ所で車による移動販売も

 熊本地震では熊本県内のサニー3店舗のうち,2店舗が被災。営業休止中のサニー水前寺店(熊本市中央区)は建て替え工事中で,来年夏までに新規オープンを目指す。同県大津町と御船町の仮設団地では7月以降,20カ所で車による移動販売も実施している。
  西友は,熊本地震で被災したサニー桜木店(熊本市東区)の復旧工事が完了し,11月25日に新装開店する。売り場を縮小し,営業時間も短縮していたが,25日から24時間営業を再開する。

  コスモス薬品 熊本地震の影響は限定的
 「早期復旧で熊本地震の影響は限定的だった。


ナフコ 特損9億8300万円,超地震で店舗など被害  

 ナフコ(北九州市)2016年4〜6月期決算で,熊本地震の特別損失9億8300万円を計上した。熊本県内の全28店舗と在庫に損害を受けた。熊本市内の健軍店は,建て替えを決定。

 ナフコの石田 卓巳社長は,西日本新聞の取材を受け,次のように語っている。「地震では,熊本県内の全28店舗が被害を受けたが,被災直後は各店舗とも営業を休まず,建物が大きく損壊した健軍店(熊本市東区)も屋外にテントを設けて営業を継続した。「生活用品などに困っているお客さまがいる。絶対に店を閉めるわけにはいかなかった」。手の空いた従業員は各地の避難所を回り,ウエットティッシュや水を無償で配ったという。
 その後休業に入った健軍店は,建て替えを決定。来年には営業を再開する見通しである。「屋根がブルーシートで覆われた家屋も多く,熊本はまだ復旧の最中。店舗再開や商品の販売を通じて復興を応援していきたい」と意気込む。

 イズミ 特損123億円

 熊本地震の影響で,商業施設「ゆめタウン」など熊本県内の33店のうち,最大24店が一時休業した。
 イズミ(広島市)の熊本地震の損失額は123億円。 これに伴い,2017年2月期の連結業績予想を下方修正し,売上高は4月時点の予想より2.1%減の7108億円,税引き後利益は36.0%減の135億円を見込んでいる。


ヒマラヤの16年8月期 熊本地震に伴う災害関連損失1億8200万円

 東証・名証1部上場でスポーツ用品店を展開する「ヒマラヤ」は,熊本地震に伴う災害関連損失として1億8200万円の特別損失を計上した。これに伴い,2016年8月期通期連結業績予想を下方修正し,当期純損益が7億5800万円の赤字に陥る見通しを明らかにしました。

2016年8月期通期連結業績予想:ヒマラヤ

 売上高営業損益純損益
前回予想 735億円 15億6000万円 7億1000万円
今回予想 714億円 6億5200万円 △7億5800万円
前期実績 723億6000万円 23億5800万円 12億4200万円

客数の減少や値引販売の増加による利益率の悪化で減収を見込むことに加え、固定資産の減損損失として6億9600万円,不採算となる13店舗の閉鎖に伴う店舗閉鎖損失引当金繰入額として4億500万円,熊本地震に伴う災害関連損失として1億8200万円の特別損失を計上することから,純損益は従来の 黒字予想を一転し赤字見通しとなった。

 


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